可採年数は、原油価格が上がると伸びるという特性がある。それは、原油価格が変化すると『採掘可能な埋蔵量』が変化するためである。以下に例を示す。ある油田は1バレルあたり採掘コストが30ドルかかるとする。このとき、もし原油価格が1バレルあたり10ドルならば、この油田は採算に合わないため『採掘可能な埋蔵量』には含まれない。しかし、もし原油価格が1バレル50ドルに上昇すれば、この油田は充分採算に合うため『採掘可能な埋蔵量』に含まれることになる。
現在の採掘技術でコストを考えずに採掘を行えば、あと数百年分は埋蔵されているとも言われるが、石油を取り巻く事情は常に変化を重ねる。また、埋蔵量は、各国の自己申告であり、政治的な理由のかさ上げが何度も判明してきた。
人類が採掘可能な石油埋蔵量を究極可採埋蔵量という。1970年代にはこれは2兆バーレルと考えられており、また、その時点での既発見の埋蔵量は1兆バーレルと考えられていた。しかし、現在ではこれは3兆バーレル(68年分)と考えられている[3]。 需要は今後も拡大すると思われる石油だが、わざと供給をなるべく小さくして原油価格を上げようとしているのでは無いかという意見も聞かれる。
従来の採油技術は単純に油層の圧力で自噴させるかポンプで汲み上げるだけであり、地下に存在する原油の内の容易に出てくるものだけが得られるに過ぎなかった。この「一次回収」と呼ばれる方法では地下に存在する原油の20-40%しか得られない。しかし、採油技術が向上し「二次回収」「三次回収 」と呼ばれる技術で場合により100%に近い回収が行なえるようになっている。
地下油田の内部状態も三次元や四次元地震探鉱技術によって立体的に判別出来るようになり、取り残しの原油が見通せるようになっている。
「傾斜掘り」や「水平掘り」と呼ばれる自由な方向に掘り進める技術や地中で分岐させる技術の登場によって、原油が存在する地層を縫うように掘り進める事が出来るようになっている。
また、従来は採掘が不可能とされていた大深度地下の油層や水深2000m以上の深海油田や極地での採掘が可能になっており、油田探査の対象地域も拡大している[2]。
詳しくは油井を参照。
(数値は推定埋蔵量)
アゼルバイジャン
アメリカ合衆国
アラスカ油田(Prudhoe Bay, Alaska 120億バレル)
ウィルミントン石油油田'(Wilmington Oil, California 3億バレル)
アルジェリア
アラブ首長国連邦
ウムシャイフ油田(Umm Shaif Field, Abu Dhabi)
ザクム油田(Zakum, Abu Dhabi 120億バレル)
アルゼンチン
アルバニア
アンゴラ
イエメン
イギリス・ノルウェー・デンマーク
北海油田 (North sea)
ブレント油田 (Brent)
フルマー油田 (Fulmar)
パイパー油田 (Piper or Piper Alpha)
イラク
東バクダード油田(East Bagdad, 110億バレル)
キルクーク油田(Kirkuk, 160億バレル)
ルマイラ油田(Rumaila, 200億バレル)
西クルナ油田(West Qurna, 380億バレル)
イラン
アザデガン油田(Azadegan, 260億バレル)
アガジャリ油田(Aghajari, 140億バレル)
アフワズ油田(Ahwaz, 170億バレル)
ガッチサラン油田(Gachsaran, 150億バレル)
マルン油田(Marun, 160億バレル)
インド
インドネシア
ウズベキスタン
エクアドル
エジプト
オーストリア
オマーン
オーストラリア
カザフスタン
テンギズ油田(Tengiz, 60?90億バレル)
カシャガン油田・カスピ海油田(Kashagan, Caspian, 130億バレル)
カタール
ドゥハーン油田 (Dukhan)
カナダ
アサバスカタールサンド油田(Athabasca, 1.6兆バレル)
ガボン
キルギスタン
グアテマラ
クウェート
ブルガン油田(Burgan, 660?720億バレル)
クロアチア
コロンビア
コンゴ
コンゴ民主共和国
サウジアラビア
アブカイク油田(Abqaiq, 120億バレル)
ベリ油田(Berri, 120億バレル)
ファルーザン・マージャン油田(Faroozan-Marjan, 100億バレル)
ガワール油田(Ghawar, 750?830億バレル)
マニファ油田(Manifa, 110億バレル)
サファニア-カジフ油田(Safaniya, 300億バレル)
シャイバー油田(Shaybah, 70億バレル)
シリア
スーダン
スリナム
赤道ギニア
セルビア・モンテネグロ
タジキスタン