症状(しょうじょう、symptom)は、病気によって患者の心身に現れる様々な個別の状態変化、あるいは正常からの変異のことである。病気にかかることを罹患(りかん)、症状が現れることを発症(はっしょう)または発病(はつびょう)という。患者本人によって主観的に感じられるものを自覚症状(じかくしょうじょう)、周囲によって客観的に感じ取られるものを他覚症状(たかくしょうじょう)と呼んで区別する。単に「症状」といった場合、自覚症状のことのみを指す場合があり、この際は他覚症状のことを所見(しょけん)、徴候(ちょうこう)と呼んで区別する。
通常、「疾患」と「症状」は本来大きく違う概念だと考えられている。つまり、疾患が先にあって、それを受けて「症状」が生じる、というものである。しかし日常診療の場では、症状が確認されても、その症状を来たす原因がよく分からない場合が多く、この場合「症候群」での例と同様に、症状名と病名との境目が曖昧になることがある。
例えば、脱水という病名はないが、脱水が見られたら原疾患はさておき脱水の診断の元に治療を行うことがある。近視は症状の名前としても病名としても使われる。本態性高血圧という病名は、別の基礎疾患があって二次的に高血圧となっているものを除いて、原因不明で高血圧という「症状」を起こしているものをまとめて含めるための「病名」、である。
ある臨床像が、原疾患に見られる症状のひとつであるのか、あるいは合併症として出現した別の独立した疾患なのか、については、医学の教科書を執筆する際の問題となるだけではなく、保険診療報酬や統計にも関わるため、軽視できない問題となる。
症状を研究する医学の一分野に、症候学がある。
病気でいることによって、本人が得られる利得。周囲の気遣いを受けられる、弱者・被害者でいたり、他者に依存できたりする。たとえば、「あなたは病気でない」と言われて怒る者は、病気利得を得ようとする要素を持つ可能性が高い。
依存や嗜癖を続けることによって得られる利得。薬物依存症では麻薬・覚せい剤・大麻・タバコなどを繰り返し乱用し続けることによって、不快な禁断症状を刹那的に和らげることができる。さらに、依存している間は、依存による現実の害に直面して不安を感じなくて済み、刹那的であっても快楽をえられるなどの利得がある。依存症・嗜癖者の語る否認は、依存利得を得る目的で行われる。
学校・仕事を休める、公的な補助金を得られる、などの利得を得られる。詐病による公務員の長期欠勤が批判を浴びたことがある。
病人として大切にされるという病気利得を得るため、病状などについて虚偽を並べ立てる。精神疾患の一種。詳細は虚偽性障害を参照。
病気と年中行事
古くは病気は鬼のせいだとか、キツネの魂が人間に宿るためだとかと考えられていた。そのため古くは病人が出ると、病気を治癒させるために神に仕える人を呼んで病人にお払いをやってもらうということが行われていた。
当然現代の日本ではそのような習慣はないのだが、病気をしないように(鬼が来ないように)節分の豆まきなどするという習慣が現代の日本に残っているものもある。
関連項目
医学/歯学
医師/歯科医師/専門医
病気とリダイレクトの一覧
症候学
伝染病/感染症/感染症専門医
食中毒
医療社会学
外部リンク
⇒(百科事典)「Concepts of Disease and Health」 - スタンフォード哲学百科事典にある「病と健康の概念」についての項目(英語)
カテゴリ: 病気 | 健康 | 生命倫理学
更新日時:2008年10月4日(土)04:31
取得日時:2008/10/08 16:06