地中に地震波をよく伝える固い岩盤と地震波を伝えにくい柔らかい岩盤とがあり、地震波は固い岩盤のほうが伝わりやすい。固い岩盤を通ってきた地震波が伝わりやすい地域では、震度が大きくなる。
深発地震(震源が深い地震)
日本海北部(ロシア沿海州沿岸)や近畿地方沖・中部地方沖を震央とする、深さ数百kmでM6?7程度の地震の場合、日本海側ではほとんど揺れを感じず、北日本から中部地方の太平洋側で震度3以下の揺れを感じることがある。また、深部の太平洋プレートが引き起こす中部地方周辺の深発地震でも、真上で揺れが小さいのに対し、関東地方で揺れが大きくなることがある。その他の地域で起こる地震でも、震源が深い場合、異常震域が発生することがある。これは、プレートが深さ数百kmに沈みこむと、プレートが上部マントルの中に入りこみ、硬いプレートの周りを柔らかいマントルが包んでいるからである。そのため地震波が真上に伝わろうとしても、上部マントル中を通るときにエネルギーが吸収されてしまう。しかしプレートを伝わる地震波は硬いプレートを通過するため吸収されないからである。
東北・北海道沖の太平洋を震央とする地震
東北・北海道沖の太平洋を震央とする地震(例えば十勝沖地震や北海道東方沖地震など)では、震源距離が近い北海道オホーツク海側や日本海側より、東北?関東の太平洋側で大きい震度が観測される。
外部リンク
⇒紀伊半島南東沖の深発地震による「異常震域」波動伝播アニメーション 防災科学技術研究所
⇒2002年6月29日 ウラジオストク付近の地震 防災科学技術研究所
⇒なゐふる第19号 用語解説 異常震域 日本地震学会
表・話・編・歴地震
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カテゴリ: 地震学
更新日時:2008年6月22日(日)08:31
取得日時:2008/08/28 15:05