原義は「生態学」であったが、意味が拡大して現在は「環境に優しい」「環境に配慮した」「環境負荷が少ない」という意味で用いる。略してエコと呼ぶことも多い。意味や定義が曖昧であるため、「健康にいい」「自然な」といったところにまで意味が拡大されることもあり、環境問題とはかけ離れた意味で使われることもある。
地球と、そこにすむすべての生物や海洋・大気・地圏などの自然環境は1つの生命体あるいはシステムのようなものだとする考え方。生物と自然環境の相互作用や恒常性に関しては、「ガイア理論」という形ではないながらも広く理解されている。また、この1つの生命体あるいはシステムに生じた障害が環境問題であるという地球免疫説はガイア理論から発展したもの。地球免疫説からは、障害を回復しようとする過程で起こるのが気候変動などの災害であるという考え方、何もせずとも自然に回復可能であるという考え方の2つが派生している。
発展や利便性追及の流れから、もともとの自然に回帰することで、環境問題を解決しようとする考え方がある。また、文明と環境問題が密接な関係を持つことから、文明を回避あるいは後退させることで解決しようとする考え方もある。この流れは、ラッダイト運動や日本では環境負荷の低い精進料理・江戸時代の生活様式など伝統を見直そうという動きに窺うことが出来る。自然を理想とする考え方もアナーキズムやルソーなど一部のロマン主義に見ることが出来、アスコーナではその種の共同体が試みられることもあった。
生活の中に自然を取り入れる、環境に配慮した生活を行うといった、ライフスタイルに踏み込んだ環境問題への取り組みもある。「エコライフ」や「LOHAS」などさまざまなものがある。環境負荷の低減に貢献しているものもあるが、単に自然を取り入れただけであって環境負荷低減の効果は無いものもあり、根強い批判がある。
さまざまな環境問題
分野
公害
地球環境問題
自然環境問題、自然破壊
生態系問題、生物多様性の喪失、絶滅、大量発生
複合汚染
種類
ここに挙げているものは、人為的な要因によって発生しうる環境問題であり、人為的な要因がなくても発生することがある問題も含まれる。
水質汚染
水質汚濁、海洋汚染、地下水汚染、底質汚染、富栄養化、貧酸素水塊、赤潮、青潮、アオコ
大気汚染
スモッグ
光化学スモッグ
煙害
風塵、粉塵
土壌汚染
油汚染
土壌流出
騒音
低周波音、トンネル微気圧波
電磁波公害
振動
悪臭
ごみ問題
不法投棄、ポイ捨て、漂流・漂着ごみ、海洋投入
放射性物質汚染
放射性廃棄物
光害、日照阻害
地盤沈下
塩害、塩類集積
土地の不毛化(砂漠化)
地球温暖化、気候変動
海面上昇、高潮、海岸侵食、氷河融解
異常気象の増加・極端化
このほかの諸問題に関しては地球温暖化による影響を参照。
砂漠の拡大(砂漠化)
ヒートアイランド
酸性雨
森林破壊、代償植生、磯焼け、はげ山
生態系の破壊
生態系攪乱、外来種、乱獲、密漁、密猟
サンゴ礁破壊、両生類の減少
獣害、虫害、鳥害、蝗害
新興感染症、再興感染症、生物災害