山口県長門市は養鶏業が盛んであり、養鶏業専門の専門農協である深川養鶏農業協同組合により比較的安価に良質の鶏肉が流通されていたこともあって、人口に対する焼き鳥店の比率が多い。また、養豚業が盛んな地域もあることもあって、豚肉、特に豚のバラ肉を串焼きにしたものも「(豚バラの)焼き鳥」と呼ばれる。北海道の「焼きトン」と異なるのはネギが挟まっていないことが多い点で、一般にはバラ肉のみが串に刺されたものが供され、当地では鶏肉の焼き鳥を凌ぐ人気メニューとなっている。
ほとんどの店舗で一味唐辛子などの香辛料と共にガーリックパウダーが添えられ、好みで焼き鳥に振りかけて食す。近年では後述のざく切りキャベツやさがり肉等のバラエティメニューなど九州北部の影響を受けている店舗も多い。
福岡県久留米市をはじめとする九州北部一帯では、鶏肉や豚肉のほか牛肉、豚サガリ、ダルム、ヘルツ、センポコ、野菜、キノコなど様々なものが供され、魚介類(いか、ホタテ、ししゃもなど)を串焼きにしたものも「焼き鳥」として供されることもある。福岡市を中心とした地区では豚足を焼いたものが焼き鳥の一種として供されることがある。
また、多くの店では、焼き鳥と一緒にざく切りのキャベツに酢醤油ベースのタレをかけたものが出される。これは福岡市内の焼き鳥店が初めて提供し、やがて福岡県全体に広まったサービス。上にかかっているものは普通の酢醤油またはポン酢醤油のこともあるが、酢と醤油にだし汁・調味料等を独自に配合をしたものがかかっていることも多く、これらは「キャベツのうまたれ」(くばら)をはじめとして“焼き鳥用キャベツ専用のドレッシング”として市販もされている。ちなみに、このキャベツは取り放題が基本で、料金に含まれないことが多い。
なお、久留米市では「久留米やきとり日本一の会」という団体が「B-1グランプリ」という食の祭典に久留米やきとりを出展する等の活動を行っており、2008年には久留米市で同祭典が開催される。
海外においても日本料理の焼き鳥が食べられる店は増えている。居酒屋がメニューのひとつに加えているような例だけでなく、焼き鳥屋も出来ている地域がある。例えば、中国の北京市や上海市では1990年代から複数の焼き鳥屋が営業をしている。これらの中には、日本のチェーン店が出展している例もあれば、日本で働いて焼き方やたれの作り方を覚えた中国人が開いた店もある。
飲食店
焼き鳥屋(持ち帰りも可能)
屋台・露天売り
居酒屋
小料理屋
飲食店以外
精肉店
スーパーマーケット、コンビニエンスストア
弁当店(焼き鳥弁当)
冷凍食品
缶詰、レトルト食品
ホテイフーズコーポレーションの缶詰はよく知られている。また秋葉原のおでん缶で有名な天狗缶詰では、串に刺さった形のやきとり缶を製造しており、自動販売機でも売られている。
焼き鳥から転じた言葉
コンピュータ関係
コンピュータのCPUであるAMD・Athlonが冷却不足により熱で破損すること。Athlon CPUのうちコード名Thunderbirdコアを採用したものが熱に弱かったことから、熱破損がこう呼ばれるようになった。(鳥=Thunderbirdコア が 焼ける=熱破損)その後改良が施されたため、現在のAMDのCPUではこのような事例はほとんど起きていない。
写真関係
写真の用語で、人物などの背景に縦の線が写ってしまうこと。人物を串刺しにしているような絵になってしまうため。
航空関係
航空の俗語(主にターボファンジェットの旅客機のパイロットが使う)で、離陸時に鳥がジェットエンジンに突入すること(バードストライク)。また、その鳥のこと。鳥はコンプレッサによってバラバラになり、燃焼室によって黒焦げになるためこのような俗称が付いたと思われる。なお、このような事態が発生すると墜落事故に至る危険性も出てくる。
麻雀
麻雀では、アガリのときの牌の組み合わせを飛ぶ鳥に見立てている。転じて飛ぶことができない鳥を焼き鳥とかけ、一度も和了をすることができなかったプレイヤーに対するペナルティを焼き鳥という。麻雀のルール#焼き鳥も参照。
その他
北見綾野は「やきドル(やきとりアイドル)」として知られ、全国やきとり連絡協議会の公認キャンペーンソング「ハッピー!やきとりの歌」を作詞しCDをリリースしている。
本田技研工業が開発した可変バルブ機構「VTEC」は、焼き鳥を焼いているのを見ていた技術者が、串に打たれた具材が回ったり回らなかったりする(ネギは回るのに肉は回らない、など)のを見てその機構を思いついたと言われている
関連項目
チェーン店
秋吉 - 福井県を中心に、海外にも展開
マルシェ - 焼き鳥チェーン「八剣伝」を展開
ダイキチシステム - 焼き鳥チェーン「やきとり大吉」を展開
とりひめ - 焼き鳥チェーン店
類似料理
炉端焼き
焼き肉
串カツ