1980年代以降、中国、韓国など、米食を主体とする海外でも、電気炊飯器が製造・販売されているが、価格競争重視のため単純な炊飯機能のみの単機能モデルがほとんどであった。
このため、日本に観光目的でやってくる高所得者層から出稼ぎでやってくる労働者まで、上手に美味しく炊ける日本国内向けの多機能炊飯器を土産に選ぶケースも多かった。しかし、日本国内向けに販売されている炊飯器はほぼ全て100V専用品のため電圧の差などの関係で日本国外ではそのまま使用できないケースもある。
また、これらの炊飯器は、日本の粘り気のある米(ジャポニカ米)を炊くために加熱パターンなどを最適化しており、特にインディカ米(タイなど東南アジアなどで広く栽培されている長粒種)をこれで炊くと、美味しく炊けない場合が多い。これは1993年米騒動の際に日本の消費者にも広く知られることとなったが、この問題では炊飯器が古くからの伝統的な食生活を崩していると見る者もいる。
本来、インディカ米には鍋で沸騰させた湯に投じて茹で、煮上がった所で湯を切って蒸らす湯取(ゆとり)という調理法を取る。これは日本の水加減を調節するやりかたとの違いが大きいが、これを炊飯器で再現させる事が難しい。このためインディカ米を日本の米と同じように(やや水を多めにして)炊く事となるが、伝統的な調理法と比べると、どうしても風味が違ってしまうようだ。特にチャーハンのように炒めて食べる場合には、炊飯器を使うと、出来た飯の炊け具合が良くない(表面がベタベタする)と言われている。
また、西アジアなど、内釜の底におこげができることを好む地域の場合、日本国内向けの商品では満足できない場合がある。このため、メーカーもこのような地域には、加熱パターンが異なる製品を投入している。
2005年の世界の家庭用電気炊飯器の生産量は約8500万台といわれ、内、中国が約6000万台で、大多数は広東省湛江市と廉江市で製造されている。他は、日本、韓国が主な産地である。
ちなみに、中国語では「電飯?」というが、これは本来広東語の言い方で、最後の漢字も方言字であるが、広東省が生産基地のため、従来の「電飯鍋」という言い方を淘汰させてしまったものである。
製造メーカー
象印マホービン
タイガー魔法瓶
東芝
パナソニック
シャープ
三菱電機
三洋電機
日立製作所
リンナイ(ガス炊飯器)
パロマ(ガス炊飯器)
脚注^ ⇒プロジェクトX 挑戦者たち
^ ⇒プロジェクトXの詳しい紹介
^ ⇒東芝科学館
^ 2007年10月14日産経iza『お米文化”救った 「電子ジャー」開発の秘密』
関連項目
米
飯
家電
電気製品の一覧
圧力鍋
国鉄485系電車 - 同300番台、同1000番台の前頭部の造形が一部の鉄道ファンから「電気釜」の愛称で親しまれている
外部リンクウィキメディア・コモンズには、 ⇒炊飯器 に関連するマルチメディアがあります。
⇒快適にくらすための家電選び:炊飯器(東京電力くらしのラボが提供している選び方ガイド)
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更新日時:2008年10月6日(月)14:19
取得日時:2008/10/13 05:18