火山
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過去の分類

1911年ドイツのカール・シュナイダーは火山地形を次のように分類した。

トロイデ - 鐘状火山(しょうじょうかざん)

コニーデ - 成層火山(せいそうかざん)

アスピーテ - 楯状火山(たてじょうかざん)

ホマーテ - 臼状火山(きゅうじょうかざん)

ベロニーテ - 火山岩尖(かざんがんせん)

マール

カルデラ

ペジオニーテ - 溶岩台地(ようがんだいち)

ラピリ台地 - 火砕岩台地(かさいがんだいち)

この分類は成因をまったく考慮せずに現在の地形だけで定義したものであった。火山の研究が進むにつれて、形成過程がまったく違うのに侵食などによって同じような地形になってしまう例(たとえば成層火山であるのに侵食で平坦になった偽アスピーテ)が次々発見され、シュナイダーの分類では不都合であることが明らかとなったため、現在ではシュナイダーの分類は破棄され世界的には死語となっている。日本では観光地の看板などにこれらの名称が残っている場合があるが、修正が望まれる。


現在の分類

現在では、火山地形は形成過程や内部構造も考慮して分類されている。
複成火山
同一箇所で繰り返し噴火が起こって形成されたもの。
成層火山
主に1ヶ所の火口から噴火を繰り返して、その周囲に溶岩火山砕屑岩が積み重なった、円錐形に近い形の火山体。例 - 富士山岩手山開聞岳
楯状火山
流動性の高い玄武岩質の溶岩が積み重なった、傾斜のゆるい火山体。そのため通常は面積が広い。日本でこれまで「アスピーテ」とされてきた火山は成層火山が侵食によって平坦になったり、もともと平坦であった場所に小規模な溶岩流が重なったりしたものであり、楯状火山ではない。例 - マウナ・ロア山ハワイ島)、キラウエア火山ハワイ島)、スキャルドブレイダー山(アイスランド
溶岩台地
大規模な溶岩流が多数積み重なって広大な台地となっているもの。通常は玄武岩質の溶岩からなる。例 - デカン高原、コロンビア台地
火砕流台地
大規模な火砕流によって運ばれた大量の火山灰軽石などが厚く堆積して、上面が平坦な台地となったもの。例 - シラス台地
カルデラ
火山活動によって形成された大規模な凹地。例 - 阿蘇山十和田湖屈斜路湖摩周湖洞爺湖
単成火山
火山砕屑丘の米塚(阿蘇山)1回だけの噴火で形成されたもの。複成火山の一部である場合も多い。また単成火山が多数集まっていて全体が一連のマグマ活動と考えられる場合、単成火山群として複成火山扱いとすることがある。例 - 伊豆東部火山群(旧称:東伊豆単成火山群)、阿武火山群山口県
爆裂火口
爆発的な噴火によって火口(穴)だけができ、噴出物はほとんど積もっていないもの。
マール
水が大量にある場所でマグマ水蒸気爆発が起こり、円形の火口となったもので、水が溜まっていることが多い。噴出物は火口の周囲にわずかに積もっている程度で、主にベースサージ堆積物である。例 - 目潟秋田県男鹿半島)、波浮港(伊豆大島)、米丸
火山砕屑丘(火砕丘)
火口の周囲に火山砕屑物が積もって、円錐形に近い形の小さい山(丘)になったもの。主な構成物質によってさらに細分し、火山灰丘・軽石丘・スコリア丘という。例 - 大室山(静岡県伊東市)、米塚(阿蘇カルデラ)、ダイヤモンドヘッド(オアフ島
溶岩ドーム(溶岩円頂丘)
マグマの粘性が高く(流動性が小さく)かつガスが少ないために爆発的な噴火を起こさず、火口から塊となって押し出されたもの。形は多様であるが高さには限界があり、噴出量が多い時は平坦になる傾向がある。溶岩ドームをさらに細分して、上面が平坦になったものを溶岩平頂丘、火道内で固化したまま押し出されてきたものを火山岩尖、また地表を隆起させたが溶岩自体は噴出しないで終わった(溶岩ドームになりそこなった)ものを潜在円頂丘(潜在ドーム)という。例 - 昭和新山雲仙平成新山、アトサヌプリ


活動度による分類

かつては活火山休火山死火山に分類されてきたが、実状に合わないとして段階的に見直しがされ、現在では「活火山」と「それ以外の火山」に分けられている。活動度による分類に関する詳細は活火山を参照のこと。


火山に関連するフィクション
小説
『21の気球』(ウィリアム・ペン・デュボア)講談社少年少女世界文学全集 - クラカトア『ポンペイの四日間』(ロバート・ハリス2003年 - 79年ヴェスヴィオ火山噴火によるポンペイ滅亡『死都日本』(石黒耀。漫画版『カグツチ』) - 九州の加久藤(かくとう)火山・近未来『複合大噴火 1783年夏』(上前淳一郎)文藝春秋、1989年 - ラキ、浅間『富士山大噴火』(鯨統一郎)講談社、2004年 - 富士山・近未来『日本沈没』(小松左京)光文社、1973年 - 日本各地の火山『グスコーブドリの伝記』(宮沢賢治『童話集 風の又三郎」)岩波文庫、岩波書店 - カルボナード火山
映画


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki