瀋陽市は地級市(地区クラスの市)として9市区、1県級市、3県を管轄する。
市区: 瀋河区、皇姑区、和平区、大東区、鉄西区、蘇家屯区、東陵区、瀋北新区、于洪区
県級市: 新民市
県: 法庫県、遼中県、康平県
中国人民解放軍の七大軍区の一である瀋陽軍区司令部所在地である。瀋陽軍区は人民解放軍軍区のなかでも独立性が高いといわれる。
瀋陽の交通はとても発達していて、市の東南にある東北地方最大の国際空港・瀋陽桃仙国際空港(市内までバスで40?50分)は香港を含め国内には30以上の定期便があり、国外には北朝鮮の平壌、韓国の仁川、釜山、日本の成田、大阪、名古屋、札幌、福岡さらにはロシアのイルクーツクへ直行便が飛んでいる。ヨーロッパ及びアメリカ各地へは、北京や上海を経由して飛んでいる。
また、高速道路も発達していて、省内では丹東、撫順、大連、全国的には北京、ハルピンへの高速道路が瀋陽から放射状に伸びている。
鉄道は、市街地北部にある東北地方最大の駅・瀋陽北駅にはハルピン、北京、大連などへと向かう東北地方の主要幹線鉄道5本すべてが経由する。
工業が盛んであり、市の郊外には多くの重化学工場が立ち並んでいる。瀋陽市内のみならずその近隣都市圏は撫順の石炭・鞍山の鉄鉱石、やや遠いながら黒竜江省大慶の油田などの豊富な資源を生かした一大コンビナートであり、20世紀後半の中国を工業面で支えた。この中には、戦闘機生産(瀋陽飛機工業集団 ⇒Shenyang Aircraft Corporation)、自動車生産(華晨中国汽車 ⇒Brilliance China Auto、ドイツBMWの生産)などもある。
しかし近年外資を導入した長江デルタや珠江デルタ地域の経済発展に比べ、瀋陽を始めとする東北地方は取り残された感が否めない。このため中国政府は東北振興を旗印に東北開発を重点的に支援しており、瀋陽も近代都市に変貌しつつある。中国最大のソフトウェア開発・ITサービス会社(東軟グループ)も本社を置いている。2003年の全市生産総額(GDP)は1,602億人民元で、全省の4分の1を占める。
外務省は瀋陽市和平区に総領事館を設置し、北海道札幌市と神奈川県川崎市が瀋陽と友好都市提携している。瀋陽市は対日ソフトウェア開発基地を開設し、日本企業のソフトウェア開発・ITサービスの受注を進めている。
観光夜の中山広場と遼寧賓館(旧奉天ヤマトホテル)
最近は外国人観光客、それも韓国人観光客が多い。距離の近さもさることながら、韓国と中国東北部の経済的なつながりの深さも大きな理由であろう。また、観光スポットはとしては清代の史跡が多く残り、華南の華やかさと対比してまことに質実剛健な華北・東北部の文化を見ることができる。また、20世紀前半の張作霖時代・満州国時代の欧風を取り入れた建築物も市街地のあちらこちらにその姿をとどめている。
⇒[1]中山広場の歴史的建築物 ⇒[2]歴史的建築物 ⇒[3]遼寧賓館
スポーツ
2008年北京オリンピック、サッカーの一次グループリーグが瀋陽で開催される予定となっている。
主な観光地
瀋陽故宮
後金の皇居で、清の入関後の離宮。
北陵(昭陵)
後金の2代目ホンタイジの陵墓。
東陵(福陵)
後金の建国者で初代皇帝・ヌルハチの陵墓。
新楽遺跡
7200年前の定住集落遺跡。
張氏帥府
張作霖、張学良ら張氏軍閥の官邸及び私邸。
九・一八歴史博物館
満州事変の跡につくられた記念館。
遼寧広播電視塔
市街地南部にある高さ305.5mのテレビ塔。
五里河体育場
中国サッカーリーグのプロチーム「瀋陽金徳」の本拠地。2008年北京オリンピックのサッカー予選もここで開催。
棋盤山国際観光区