第二次世界大戦後に成立した中華人民共和国は、民族識別工作を行って少数民族を中国の内部で一定の権利を有する民族として公認した。この過程で、かつての旗人(八旗に所属した者)の後裔にあたる人々が満族とされる。
満族の人々の間では、現在はごく少数の老人を除いて満州語を話す者はほとんどおらず、伝統宗教のシャーマニズムの信仰もほとんど残っていない。このような状況から、満州民族は、言語的・文化的に中国社会に同化され、失われつつある先住民族であるとも見なされうる。1980年代以降は政府の少数民族優遇政策から積極的に民族籍を満族に改めようとする動きがあって、満族の人口は10年あまりのうちに3.5倍以上に増加しているが、これは満族になる事で少数民族として優遇措置の恩恵を受けようとする人が多いためといわれており、満州語を学習しようとする人が増加している訳ではない。しかし一方で、固有の文化を失いながらも満州民族の民族意識はとても強いともいわれている。
自治州はないが、自治県がいくつかある。
遼寧省
岫岩満族自治県
寛甸満族自治県
本溪満族自治県
桓仁満族自治県
清原満族自治県
新賓満族自治県
吉林省
伊通満族自治県
河北省
青竜満族自治県
寛城満族自治県(承徳市)
豊寧満族自治県(同上)
囲場満族モンゴル族自治県(同上)
満州民族の姓氏は、本来、愛新覚羅等に見るように満州語に基づいたものだったが、現代満族の多くは、中国式の姓氏を用いている。これは、清末期の滅満興漢の風潮、第二次世界大戦後の漢奸狩り、文化大革命等による中国当局の弾圧を避けるための方便であったと考えられる。しかしながら、愛新覚羅は金または趙に、完顔は王に、富察は富、傅または付に、李佳は李に、何叶勒は何または賀に、顧爾佳は顧に、関爾佳は関のように、改姓の際にも一定の原則に従っている。現代満族は、「氏族―哈喇漢訳表」と照らし合わせることによって自分の本来の姓氏を知ることができるようになっている。
満州民族は、清朝時代に支配者階級であったため、1990年代初期まで漢民族や他民族に比べて教育水準が高かった。1990年の人口調査資料によれば、満族人口1万人当たりの大学進学者数は1,652.2人で、全国平均水準139.0人、漢族平均水準143.1に比べて遥かに高かった。また、15歳以上で文盲・半文盲が占める比率は、満族は1.41%で、全国22.21%、漢族21.53%よりも遥かに低く、中国各民族中で最低であった。2007年10月現在のデータは不明。
因みに、満州民族には血液型B型の人が多く、総人口の4割を占めている。(逆に日本人(主に大和民族)には血液型A型の人が多く、総人口の4割を占めている。)
期間は、中国の時代区分で示している。
粛慎(- 晋)
?婁(後漢 - 三国時代)
勿吉(南北朝時代)
黒水靺鞨(隋 - 唐)
女真(契丹 - 明) - 金を建国。
満州(清) - 満州国) - 清を建国。
満(族)(中華人民共和国)
関連項目
女真
満州関係記事の一覧
満州(地名)
満州語(満洲語)
満州国
満州文字
満洲八旗
シボ語
シボ文字
シボ族
中国の少数民族
外部リンク
⇒満州族(写真と概要)(日本語) - ⇒Record China
⇒満族網(中国語)
⇒満州族(朝鮮族ネット・日本語)
⇒満州国臨時政府
アチャン族(阿昌族) ? イー族(彝族) ? ウイグル族(維吾爾族) ? ウズベク族(烏孜別克族) ? エヴェンキ族(鄂温克族)
オロス族(俄羅斯族) ? オロチョン族(鄂倫春族) ? 回族 ? カザフ族(哈薩克族) ? 漢族 ? キルギス族(柯爾克孜族)
高山族 ? コーラオ族(??族) ? サラール族(撒拉族) ? シェ族(?族) ? ジーヌオ族(基諾族) ? シボ族(錫伯族)
ジン族(京族) ? スイ族(水族) ? タイ族(?族) ? ダウール族(達斡爾族) ? タジク族(塔吉克族)