中緯度の大陸東岸に主に分布。
東アジア(北海道・本州東部の高原地帯を除く日本の大部分、韓国沿岸部、華中?華南の北部)
アメリカ東部
黒海沿岸
カスピ海西部沿岸
イタリア北東部
南アメリカの湿潤パンパ
オーストラリア東部
南アフリカ東部
典型的な都市
東京(日本)
大阪(日本)
青森(日本)
福岡(日本)
釜山(韓国)
上海(中国)
トビリシ(グルジア)
オデッサ(ウクライナ)
ブカレスト(ルーマニア)
ヴェネツィア(イタリア)
ニューヨーク(アメリカ)
アトランタ(アメリカ)
ニューオリンズ(アメリカ)
ブエノスアイレス(アルゼンチン)
シドニー(オーストラリア)
ブリズベン(オーストラリア)
ダーバン(南アフリカ)
また、以下の都市も温暖湿潤気候に分類されるが、年較差が小さく四季の変化は上記の都市ほど明瞭ではない。ケッペンの気候区分にはないが、亜熱帯気候とすることがある。
那覇(日本)
台北(台湾)
サンパウロ(ブラジル)
アスンシオン(パラグアイ)
気候の特徴
モンスーン(季節風)の影響により四季の変化が大きい。特にアジアで顕著である。
夏は低緯度地帯の海洋側から高緯度地帯の大陸側に向かって暖かく湿ったモンスーンが吹くため、通過する地域である大陸東岸は暑く、湿った気候となる。
冬は夏とは逆に大陸側から海洋側に向かって冷たく乾いたモンスーンがその地域を吹き抜けるため冷たく乾燥した気候となる。日本の日本海側地域が冬に湿潤となるのは、日本が大陸東岸の沖合に位置することによる。大陸からの乾燥した季節風が日本海を通過することで多量の水蒸気を含むためで、典型的な温暖湿潤気候とはやや異なった傾向になることとなる。
また、夏?秋にしばしばタイフーン(台風)など熱帯低気圧の影響を受けることも夏の降水量が多い原因のひとつである。
黒海・地中海沿岸の地域は、冷たく乾燥した大陸性気団の影響を受けるため、降水量はやや少ない。また、沖縄やアメリカ南部などは緯度が低いため、年間を通して降水量が比較的多く、気温の年較差も少ない。
土壌と植生の特徴
温帯混合林…常緑・落葉広葉樹林と針葉樹林が混在。
比較的肥沃な褐色森林土が分布している。
温帯草原…湿潤パンパ(アルゼンチン)・プレーリー(アメリカ)・プスタ(ハンガリー)などがみられる。
プレーリー土、パンパ土が分布している。
年平均降水量は1,000mmを超えることが多いため稲の生育に適する。この事からアジアではこの気候を利用して集約的米作が行われる。アジア以外では、混合農業や放牧が多い。また、多くの地域で小麦の栽培(北アメリカでは企業的農業が中心)も行われている。ある程度の降水量と適度な気温のおかげで、栽培可能な農作物の種類は他の気候区と比べても多い。
また、日本犬(柴犬・紀州犬・甲斐犬・四国犬など)はこの気候に強く、古くから猟犬として使われた。
表・話・編・歴ケッペンの気候区分
熱帯 A熱帯雨林 (Af) - 熱帯モンスーン (Am) - サバナ (Aw) - 熱帯夏季少雨 (As)