海賊版
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アーティスト側の対策

こういったブートレグの違法リリースに対抗するミュージシャンも現れた。以下はその一例。


各個別の対策

ミュージシャン対策
ポール・マッカートニーウイングス1975年?1976年の音源がワンステージまるごと流出したため、販売価格が高くなるのを承知で『USAライヴ』(オーバー・アメリカ)として3枚組レコードとして発売された。また、ポールはその後もウイングスの1979年イギリスツアー以外の大きなライヴツアーのほとんどをライヴアルバムとしてCD発売してきた。
グレイトフル・デッド観客のライヴ音源の無償テープ交換を認め、会場の中には録音のためのスペースも確保されているという(そのため、音源の個人的売買は、一切認めていない)。
フランク・ザッパ「ビート・ザ・ブート」と銘打ってブートレガーのリリースしたブートレグを内容、装丁そのままにオリジナルテープを用いてリリースした。
ドアーズWEBでの通販専門で未発表ライブ盤を販売。
ジミ・ヘンドリックスWEBでの通販専門で未発表ライブ盤を販売。
エマーソン・レイク・アンド・パーマー未発表だった「展覧会の絵」を含む2枚組海賊盤アルバムを回収し、ミュージシャン側で録音してあった音源を公式にライブ・アルバムとしてリリースした。


放送用音源

かつて英国放送協会(BBC)で放送された音源が正式盤CDとしてリリースされている(例:ビートルズ、ヤードバーズジミ・ヘンドリックスレッド・ツェッペリン等)。また、MTVアンプラグドライヴやキング・ビスケット・ライブ(例:カンサスエマーソン・レイク・アンド・パーマー等)などのライブ・ステージが正式盤ライヴCDとしてリリースされている。


公式海賊盤

「公式海賊版(OFFICIAL BOOTLEG)」などといった名称でリリースされた音源。音質や企画、曲目に対して正式リリースに問題がある場合でも「海賊盤対策の為に製作/販売」といったニュアンスでミュージシャン側から改めてリリースされている。

ミュージシャン事例
ビートルズかつては未発表曲集やリハーサルなども注目されていたが、ビートルズ・アンソロジーの1~3がリリースされ、さらに、元メンバーも参加して確保と取締りが強化されたために、ライヴ音源以外は、ひとまず解決された。
レッド・ツェッペリン一通り未発表曲で使えそうなものはリリース済み。加えてジミー・ペイジが管理を強化したため、現在は小康状態。
キング・クリムゾンロバート・フリップが新旧ライヴ音源を順次リリースすることによって対策を講じている。
ディープ・パープル各段階でのライヴ音源を順次リリース。
ジミ・ヘンドリックス元バンドのメンバーも含めて音源管理に参加。必要音源を順次リリース。


媒体の変化

アナログレコードの時代はアメリカでのプレスが主流であったが、CD時代になると取締りの緩さからその中心は日本に移ってきた。現在では日本製のブートCDがコレクターの注目を集めている。建前上はヨーロッパ製などとして販売しているが、主に東京都新宿区西新宿に多数存在するコレクターズCD店が製造、販売している。

海賊盤のCD化に際して、レコード時代には決して登場しなかった高音質のライヴ音源やスタジオでのリハーサル音源が登場した。そのことからも、ミュージシャン側のスタッフや録音テープを保管しているスタジオ関係者内にも、ブート業者側から内密に金銭を授受されるなどして、こういった不法音源製作に関与しているとしか思えない状態が予測されている。

実際、レッド・ツェッペリンがドラマーのジョン・ボーナムの死後にリリースした未発表曲集アルバム『コーダ』の製作の段階で、ジミー・ペイジが「録音テープの確認をしたところ紛失したテープがあったが、期限の関係でその1曲を外さざるをえなくなった。その後、紛失したテープは元の位置に戻っていて、同曲はその10年以上後にリリースした『ボックスセット 2』に収録されることとなった。」とインタビューで述べていて、明らかに内部の関係者やスタッフ内に犯人がいることをほのめかしていた。

現在ではパソコンが一般普及した事に加え、ソフトウェアの進化・低価格で誰でもCDを焼く事が可能になり、プロとアマチュアの境界線はなくなりつつある。中には個人製作だったものをコピーして売りさばく業者も存在し、逆に業者が製作したものをコピーし、オークションなどで堂々と販売している者もいる。

また、メディアはアナログレコードからCDに変遷したようにDVDへとその主流は移行しつつある。


消費者側に求められる注意点

このような海賊盤の品質は全般的に正規品より劣る例が多く、TV番組のビデオソフト類に関しては放送を録画したのをそのままマスターに流用しただけという例も珍しくなく、中には正規版が発売される前に映画館で隠し撮りしたとされる映画版ソフト類まで存在するほどである。また、編集技術も粗雑な出来なものも多い。

その為、消費者にとっても値段につられてこのような粗悪品を掴まされるリスクも大きく(ネットオークションでも海賊盤の疑いが強い出品物が多く確認される。中には海外で著作権者の許可を得て発売された正規品もあるが)、品質にこだわる消費者にとっては注意が必要である。

なお、購入しても違法ではない。(2004年の時点) ⇒[1]

  本項の記述は最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。


追記

ミュージシャンの中にもブートCDマニアは多数おり、レッド・ツェッペリンのギタリストのジミー・ペイジキング・クリムゾンのギタリスト、ロバート・フリップなどは来日の度に西新宿等を訪れている。その際、店側は彼らの大ファンであると同時に、違法行為をしているため無料で彼らのブートCDやビデオをプレゼントしている。これなどは自分が楽しむのと同時に、自らの未発表曲やライヴ音源のCD化をする目的のための下調べでもある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki