古代から中世・近世(江戸時代)と長い歴史を有す浅草寺は、考古学上重要な歴史資料をその地下に包含した浅草寺遺跡でもある。戦災で焼失した五重塔再建に先立ち、1970年には再建地点の発掘調査が行なわれ、学術的に貴重な成果が得られた。特にこの調査は、葛飾区葛西城跡の発掘調査や、千代田区都立一橋高校内の発掘調査と並び、それまでの日本考古学では研究対象とされていなかった、中世や近世(江戸時代)の遺跡調査の嚆矢となり、特に近世考古学の出発点となる学史上の記念碑的調査となった。その後も、台東区教育委員会による浅草寺境内及び周辺での発掘調査が地道に続けられ、従来の文献資料研究が描いてきた浅草寺及び浅草の歴史像の、大幅な修正を迫る発見が相次いでいる。関連文献加藤晋平1971「浅草寺私考」『物質文化』18小俣悟1996「台東区の遺跡」『武蔵野』74巻2号。小俣悟2001「加藤先生と台東区の発掘調査」『ツンドラから熱帯まで:加藤晋平先生古稀記念考古学論集』227?228。小俣悟2000「浅草寺(浅草寺遺跡)」『東京の中世瓦』第7回中世瓦研究会資料集、中世瓦研究会。台東区教育委員会・台東区文化財調査会による浅草寺境内及び周辺地での発掘調査報告書台東区文化財調査会編1994『浅草松清町遺跡調査報告書』台東区文化財調査会編1999『浅草寺西遺跡』 台東区埋蔵文化財発掘調査報告書第6集。台東区文化財調査会編2001『浅草寺遺跡:浅草寺病院地点』台東区埋蔵文化財発掘調査報告書13集。台東区文化財調査会編2002『雷門遺跡』台東区埋蔵文化財発掘調査報告書18集。※既刊の発掘調査報告書は、台東区内及び都内各公立図書館で自由に閲覧できる。関連リンク台東区教育委員会では、浅草寺遺跡を始めとする区内の遺跡を紹介した少冊子『台東区の遺跡』を年度毎に作成、無償配布している。台東区の遺跡 ⇒http://www.taitocity.net/culture/bunkazai/h10p18.html
外部リンクウィキメディア・コモンズには、 ⇒浅草寺 に関連するマルチメディアがあります。
⇒浅草寺公式ホームページ
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更新日時:2008年10月4日(土)10:17
取得日時:2008/10/06 22:10