機動隊
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警察機動隊の編制
連隊 : 連隊長(概ね警視正)及び3個大隊。

大隊 : 大隊長(概ね警視)及び3個中隊。

中隊 : 中隊長(警部)及び3個小隊。

小隊 : 小隊長(警部補)及び3個分隊。

分隊 : 分隊長(巡査部長)及び隊員(巡査長巡査)4名の合計5名。

―― 伝令 : 伝令長(警部補)以下伝令。小隊レベルまでの各隊長に随従。

これらは、各県警や各隊の運用などにより、異なっていることも多い。


装備


個人装備

正装
機動隊も警察官であり、正装は一般の警察官と同様に制服を着用する。また、各都道府県警察によって仕様は異なるが、機動隊員章や腕章を着装する場合がある。靴は主に出動靴(安全靴構造のブーツ)を使用する。

また、機動隊員として特徴的な装備は次の通りである。

出動服
紺色で防水難燃加工されている。通常は、上衣を下衣の上に出して使用するが、防弾ベストなどを装着する際は上衣を下衣に入れる。そのため、上衣の下半分にはポケットが付いていない。右上腕部に旭日章のワッペン(西陣織で出来ている)が縫いつけてあることから、通称「ワッペン服」とも呼ばれる。出動服の中には盛夏ワイシャツを着用する。

出動靴
基本的に編上型の半長靴を履くことが多い。危険な任務の場合は鉄板の入った、いわゆる「安全靴」を使用する。両者とも「編上靴(へんじょうか)」と呼ばれている。自衛隊などの半長靴と違い、踝までを紐で締め、その上にゲートルが付いている。

防護装備
旧式では、脛当・篭手・防護衣。篭手以外には鉄製のプレートを入れて投石などから身を守る。防弾性能なし。篭手は革またはジュラルミン製。篭手以外は出動服の中に装備し、外側からは見えない。新型では、臑当・篭手・防護ベスト(背中に「POLICE」と白抜きで入る)で大幅に軽量化されている。臑当・篭手はポリカーボネート製。防護ベストはナイロン製ベストで前面にはステンレスプレートが入っている。このプレートは体に沿って湾曲しており若干の防弾性能も持たせてある(止められるのは.30口径程度まで)。旧式は背面は何も入っておらず無防備であったが、新型では背面にポリカーボネートプレートが入っている。新型装備には裏側にウレタンクッションが張られており、打撃の衝撃を吸収するようになっている。旧式と違い出動服の上から装備する。脛当は各県警によって、マークやイラストがあり、北海道警なら、茨城県警ならバラのマークが描かれている。

マフラー
綿または製で燃え難いため襟元を守る役割(対火炎瓶)と、包帯代わりの役割がある。通常は白色だが、隊によってはシンボルカラーに染めているところもある。

ヘルメット
ポリカーボネート製。鉄兜とも呼ばれる。旧式では青色で、顔面保護用のバイザーは外装、また頚椎保護用の垂れが付いている。旧型の正式名称は「SB8型防護面付特殊警備用ヘルメット」。新型では黒色で、バイザーは内装、また頚椎保護用の垂れが付いている。旧型・新型ともに防弾性能なし。バイザーの厚さは旧・新ともに約2mm。かつては階級を表示する周章があったが、あさま山荘事件では指揮官が周章で見分けられ狙撃された事を教訓に、後頭部にのみ階級線を入れるようになった。階級章は通常のものと異なり、白線の数や太さで識別された簡略章が用いられる。この略章は一般警察官の乗車用略帽にも用いられている。


防護用装備。縁や角の部分による打撃用としても使用される。旧型はジュラルミン製。投石や角材などによる攻撃を防ぐためのもので、防弾性能はない。このため、あさま山荘事件では犯人の銃撃から隊員を守ることができず、盾を2枚重ねて使用した。ジュラルミン製の盾には大楯と小楯があり、小楯は隊付の伝令が、大楯はその他の機動隊員が装備する。新型の盾はポリカーボネート製であり、従来のジュラルミン製に比べ軽量化されている。また、視認性を確保するため透明に作られている。ポリカーボネート製の盾は、2002年に開催された日韓ワールドカップの警備を契機として配備された。従来型の盾との大きな違いは、防弾性能があることであり、湾曲のある形状で衝撃を逃がすことにより貫通を防ぐ。防弾実験も公開しており、テレビ朝日ニュースステーション等で放送された。この放送ではトカレフの7.62mm弾すら傷が付くだけで貫通しない(ライフル弾は防げない)。ちなみに新型には小楯はない。また、管区機動隊が装備している盾は、盾の隅に各中隊のマークが入っている。

警棒

警杖
警棒・警杖とも暴徒鎮圧の際に使用される。警杖についての詳細は警棒の項目を参照のこと。

けん銃
ニューナンブM60S&W M37エアウェイトなど制服警官と同様のもの。基本的に警備の際には装備せず、緊急用に小隊長より上のクラスが携帯する程度。ただし、「あさま山荘事件」のように犯人が多数で強力な武器を使用している場合などに限り、各隊員が装備することもある。また、「あさま山荘事件」において、隊員は回転式拳銃ではなく、コルト・ガバメントを使用していた。

ガス銃(正式名称は、ガス筒発射器)
暴徒鎮圧の際に使用し、催涙ガス弾を発射する。弾が群衆の中に上から飛び込むよう、打ち上げるのが正しい用法。水平に発射したものが直接当たると、箇所によっては内臓破裂、眼球破裂、頭蓋骨陥没など重大な傷害を与える可能性がある。成田闘争では禁じられている水平撃ちで死者を出している(東山事件)。なお、警察での正式名称は「ガス銃」ではなく「ガス筒発射器」である。これは名称を「銃」としてしまうと、使用に際して法律上の様々な制約(銃刀法等)を受けることになるからである。

催涙ガス筒“S型”
ガス銃で発射するガス弾の一種でSはスモークの略。催涙ガスを噴く(爆発・破裂はしない)タイプのもので化学合成ガスが封入されているが、成田闘争等の映像を見ると吹き出すまでに若干タイムラグがあるようで、投げ返され機動隊員がガスを浴びている姿も見られる。ガスを浴びると涙が出ることから、学生側はレモンの輪切りを常備していた。但し、レモンが催涙ガスに効果があるのかは不明。

催涙ガス筒“P型”
ガス銃で発射するガス弾の一種でPはパウダーの略。金属製の弾体の後ろにボール紙の筒が付いておりその中にカプサイシン系の粉末と若干の火薬が入っている。発射後数秒でボール紙部が破裂し粉末をまき散らす。投げ返される心配が無く、S弾より強烈であるが、効果範囲が狭く風向きによっては全く効果がない。

催涙ガス筒“手榴弾型”
手投げタイプのガス筒で、ボール紙製。P弾と同じように炸裂するが地表付近で炸裂するため催涙ガス効果は少なく、もっぱら音と光で威嚇する。手榴弾と同じようにピンを引き抜き投擲する。日韓ワールドカップ時、フーリガン対策訓練のニュース映像で投げている姿が確認される。日本だけではなく各国で使われており、フィリピンの暴動の際のニュース映像では同タイプのものを暴徒側が投げている姿が見受けられた。この映像中では暴徒がズボンのポケットの中で暴発させていたが、火傷を負った程度であったので、火薬量は少ないものと見られる。

高圧放水器
製品名は「インパルス」。銃のような形状をしており、高圧で水の塊を発射し、暴徒を制圧する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki