有機化学で化合物の合成方法を考える場合、炭素骨格の構築と官能基の変換に大別することが多い。
一般の有機化合物は、鎖式炭化水素(アルカン、アルケン、アルキン)あるいは環式有機化合物(シクロアルカン、芳香族炭化水素、複素環式化合物など)を骨格とし、そこに官能基(水酸基、カルボキシル基など)が結合した構造を持っている。
官能基を変換することは比較的容易である。例えば、アルコールは適当な酸化剤を用いることによって、アルデヒドあるいはカルボン酸に変換でき、カルボン酸からさらにアミドやエステルへと変換することが可能である(官能基については基に詳しい説明がある)。
一方、炭素骨格を構築することはなかなか難しい。古くからアルドール反応やグリニャール反応が用いられてきたが、期待する炭素骨格を効率よく合成することは困難であった。しかし、近年では鈴木カップリングやメタセシス反応など、効率の良い反応が開発され、タキソールやシガトキシンのような複雑で巨大な分子も全合成することが可能となっている。
註・出典^ 例えば、メタンのC-Hを塩素で置換した四塩化炭素CCl4はC?C やC?Hを持たないが有機溶媒の一種とされる。とは言え、メタンをすべて酸素で置換した二酸化炭素は無機化合物とされるように有機化合物を置換したものすべてが有機化合物であるということではない。
関連項目ウィキブックスに ⇒有機化学関連の教科書や解説書があります。
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カテゴリ: 化学に関する記事 | 有機化学
更新日時:2008年9月30日(火)08:59
取得日時:2008/10/08 08:49