変調とは、後の音節がもつ声調との関係や文法的機能により声調が変化することをいう。
上声 + 上声 - 上声が連続する場合、前の上声は声調値が35、つまり陽平になる。
上声 + 上声以外 - この場合、上声は低くなったまま高く成らず、声調値が211となる。これを半上と呼ぶことがある。
上声 + 軽声 - これも半上211となることが多い。ただし、本来上声であった軽声の場合は陽平35で発音する場合と半上211で発音する場合の2通りがある。例えば、?里(どこ)は陽平で発音され、姐姐は半上で発音される。
上声が3つ連続する場合 - 言葉の構造により、変調の状況も異なる。例えば、「冷水澡 l?ngshu? z?o」のような「2つの音節のある言葉(冷水、冷たい水)+1つの音節のある言葉(澡、シャワー)」の構造なら、最後の上声だけ本来の上声で発音し、前の上声はすべて陽平35で発音する。逆の場合なら(例えば、「母老虎 m? l?oh?」、「1つの音節のある言葉(母、メス)+2つの音節のある言葉(老虎、トラ)」)、2つ目の上声だけは陽平35で発音する。
上声が3つ以上連続する場合 - 話すときの速さによって異なる。簡単に言えば、最も早い場合、最後の上声だけ本来の上声で発音し、前の上声はすべて陽平35で発音する。
去声 + 去声 - 去声が連続する場合、前の去声は低くなりきらず、声調値53となる。これを半去と呼ぶことがある。
以上のような普遍的な変調の他に、特殊な語や品詞において起こる変調がある。
不 bu - 「不」は通常、去声51であるが、去声が続く場合には陽平35で発音される。また補語を表す接中辞や反復疑問文といった文法的機能を表す場合には軽声となる。
一 y? - 「一」は本来、陰平55であり、単独で発音される場合や語末で発音される場合、序数を表す場合には変調しない。しかし、後ろに去声が続く場合には陽平35で発音され、去声以外の声調が続く場合には去声51で発音される。また動詞を重畳するとき間に入れられる「一」は軽声で発音される。
七 q?・八 b? - 「七」「八」は本来、陰平55であるが、次に去声が続く場合、陽平35で発音してもよいし、従来通りに発音してもよい。
形容詞 - 重畳で構成される形容詞の後半部分はもとの声調がなんであるかに関係なく、すべて陰平55で発音される。例えば、「好好儿的 h?oh?orde」、「漂漂亮亮 piaopiaoli?ngli?ng」、「暖洋洋 nu?ny?ngy?ng」など。
r化(アル化)とは語が接尾辞-r(漢字では儿で表記する)を伴う場合、韻母の母音を調音する際に舌先が持ち上げられ、r音性母音となることをいう。r化に伴い従来の音節構造に変化が起こるものがある。
複韻母のうち、韻尾が i [?]であるものは i が脱落する。
鼻韻母の鼻音韻尾は脱落する。ただし、韻尾がng[?]であったものは母音が鼻母音として現れる。
単韻母のうち、iまたはuで構成される音節はそのあとに[?]が加えられ、二重母音化する。これはnを脱落させたin・unにも当てはまる。
zi・ci・si、zhi・chi・shi・riは声母に[?]が加えられた音節に変化する。
第二次世界大戦後も国共内戦を戦った中華民国の中国国民党は、毛沢東の中華人民共和国成立と前後して台湾に撤退したのち、中国語により台湾の統治を行った。台湾の公用語である中国語には普通話という名称は用いられないが、英語での名称としては中国の普通話も台湾の中国語も、現代の標準的な中国語または漢語としてどちらもマンダリン ( ⇒Standard Mandarinもしくは一般的な名称として Mandarin)と呼ばれている。台湾人も英語で会話をする際に、自分たちの中国語を Mandarin と呼ぶことは少なくない。
なお清朝から中華民国となった時代に「國語」の呼称が採用されたが、この呼称が現代の台湾に引き継がれている。
カテゴリ: 中国語 | 中国語の方言
更新日時:2008年9月17日(水)00:20
取得日時:2008/10/12 00:08