3の意味の時間すなわち時(とき)そのものは、日常および哲学においては流れとしてとらえられることが多い。例えば時(とき)とは、過去から未来に絶えず移り流れる[3]ものであり、過去・現在・未来と連続して流れ移ってゆくと考えられ[1]、過去・現在・未来と連続して永久に流れてゆくもの[5]であり、過去から未来へと限りなく流れすぎて[4]ゆくものである、とされる。流れに速さと向きがあるように、時間にも速さと向きを想定することができ、それぞれ節に分けて解説する。また3の意味の時間をひとつの直線(時間軸)のように固定されたものと捉えれば、我々の方が時間軸に沿って過去から未来へ移動するという捉え方もできる。ニュートン力学や相対性理論における時間軸と空間軸を使った座標系での質点の運動という捉え方や、ファインマンダイアグラムにおける時間軸に沿った素粒子の運動などはその例である。
時間
時計
記号t
次元T
SI単位秒 (s)
CGS単位秒 (s)
プランク単位プランク時間
現在、一般に[6]広く使われている時間の単位としては、秒、分、時間、日、週、月、年、などがある。(他にも、10年紀、千年紀などが使われることもある)。詳細はCategory:時間の単位の各項目に詳しい。単位系の違いや測定精度の進歩については項目「時刻」に詳しい記事がある。
歴史的に見ると、これらの時間単位は、天体が見せる周期的な現象(現在の視点で見れば天体の運動)をもとにして決められてきた。例えば、日没の周期や日の出の周期(太陽の見かけの動き、現在で言うところの地球の自転)を元に1日という単位が決められ、太陽の見かけの高度が変化する周期(現在の公転)で1年が決められ、月の満ち欠け(現在で言うところの、月の公転)で(太陰暦での)1ヶ月が決められた。現在でも、おおむねその枠組みは暦として生き続けている。
後に振り子の周期が一定であることが発見され、それを用いた時計が開発され、天体に依存しない時間の測定が発達することになった。 また、その時計も、より短い周期で振動するものを採用することで精度を上げる技術革新が続き、技術革新の毎に、以前の時間の計り方は不正確だった、と見なされるようなことが長年に渡り続いた。そしてついには、原子の発する電磁波の周波数によって時間を決定する事となった。これが原子時計である。
現代の国際単位系では時間の基本単位として秒を定義しており、2006年現在では、「1秒はセシウム133原子(133Cs)の基底状態にある二つの超微細準位間の遷移に対応する放射の 9,192,631,770(約100億)周期にかかる時間」と定義されている。
時間については多くの哲学者が様々な考え方を提出して来た。そこで扱われる問題には、次のようなものが含まれる。
時間とは何か[7]
時間が流れるとはどのような事か
時間の流れを我々はどのように知るのか
時間をめぐる考察が厄介である事を示すためにしばしば引用されるアウグスティヌスの有名な言葉に、「私はそれについて尋ねられない時、時間が何かを知っている。