キリスト教ではイエスをキリストであると考えるが、イエスの神性を巡る位置づけに対しては、教派によって考えが異なる。多くのキリスト教会では、三位一体説を支持し、「父なる神」「子なるキリスト」、「聖霊」の三位格は本質において同一のものであると考えるが、三位一体説を退け、キリストに神性を認めない教会もある。
イエスは、キリスト教の他にいくつかの宗教においても、なんらかの役割を果たしている。
ユダヤ教の主流派では、イエスをメシア(=キリスト)とは認めておらず、また預言者でもないとする。メシアはまだ現れていないとし、その来臨を待望している。しかし少数派であるがメシアニック・ジュダイズムのユダヤ教徒はイエスをメシアと受け入れている。
キリスト教と同じく起源をユダヤ教に持つイスラム教では、イエスは偉大な預言者の一人になっており、処女降誕も神のおこなった奇跡のひとつとして認められている。しかし、神の子としては認められていない。唯一神教であるイスラム教においては、神は絶対にただ一つであり、キリスト教の三位一体の教義(前述)は唯一神教を逸脱しており、偶像崇拝と非難される。イエス・キリストに神性を認めず、イエスを預言者(ナビー、神の言葉を預かった人)とする。イスラム教における預言者とはあくまでも人間であり、崇拝の対象ではない。崇拝すべきなのは神だけであるとする(したがって、預言者ムハンマドを崇拝することも許されない)。
インドを起源とする宗教関係の一部では、イエスを光明を得た存在の一人として扱っている場合がある。紀元前数千年の以前から光明を得るための実験や実践がなされてきた。インドのヒンドゥー教につながる伝統では、誰でもが光明を得る可能性があるとしている。この場合、仏教のゴータマ・シッダッタ、ジャイナ教のマハヴィーラなども光明を得た存在の一人とされる。
ニューエイジの一部でも、同様にイエスを光明を得た存在として他の光明を得た存在と同じレベルで扱う場合もある。
関連項目
史的イエス
救世主イエス・キリスト
キリスト教用語一覧
世界の宗教
カテゴリ: イエス・キリスト
更新日時:2008年7月31日(木)16:42
取得日時:2008/10/10 23:17