初期には方式が乱立し、大きく分けると案内軌条(ガイドウェイ)が走行路中央にある中央案内軌条式と走行路側方にある側方案内軌条式があったが、中央案内軌条式を採用したのは、山万ユーカリが丘線と桃花台新交通桃花台線(2006年10月1日付で廃止)だけで、それ以外は側方案内軌条式を採用している。1983年に当時の建設省・運輸省の指導で「標準型新交通システム」として統一規格が作られ、それ以降に計画された新交通システムはこの規格に基づいて建設されている。統一規格では、車両は自動制御で、ゴムタイヤを使用し、側方に設けられた案内軌条に沿って走行することとしている。
1990年代前半にはいくつもの路線が開業したが、その後は他の交通システム(ガイドウェイバスやHSSTなど)に対する助成制度も整いつつあることから、様子を見る自治体が増え始めている。
摩耗の早いゴムタイヤは予想以上の維持費を必要とし、また建設費も当初の期待ほど安くはならなかった。軌道保守についてもコンクリート走行面の整備となるため微細な調整ができず、経年劣化による乗り心地悪化なども発生している。また、既存の一般的な鉄道とは互換性がないという弱点も見られる。直通運転も、双方が同じAGTでなければ困難である。かつて札幌市営地下鉄(AGTではない案内軌条式鉄道)とJR北海道の直通運転について検討されたことがあり、技術的には不可能ではないが採算が取れないとして断念されている。新交通システム同士の相互乗り入れの例は、OTSニュートラムテクノポート線が大阪市交通局ニュートラムと行っていたのが日本では唯一のものだったが、2005年7月にOTSニュートラムテクノポート線が大阪市交通局に吸収され、相互乗り入れではなくなった。
ゴムタイヤ使用の新交通システムは、AGT以外にもモノレール・ゴムタイヤトラム・IMTS・ガイドウェイバス・スカイレールなどがあるが、ガイドウェイバスはガイドウェイで案内されて走行する専用軌道区間についてのみ軌道法が適用され、バスとして一般道路を走行する区間は道路運送法や道路交通法などが適用される。スカイレールも広義の新交通システムの一つといえるが、軌道(懸垂式モノレール)として軌道法による特許を受けている。また、札幌市交通局が運営する地下鉄もゴムタイヤで走行する案内軌条式鉄道だが、開業したのは日本にAGTが導入される前(有人運転)であり、また新幹線を除く日本の鉄道車両の中でこの地下鉄は最大寸法車両であるため、新交通システムの中には含めないのが一般的である。
事業者名路線名(愛称)鉄・軌道
の別営業キロ開業年備考
埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)鉄道12.7km1983年AGT(側方案内式)
東京都交通局日暮里・舎人ライナー軌道9.8km2008年AGT(側方案内式)
ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)鉄道6.8km1995年AGT(側方案内式)
軌道7.9km
横浜新都市交通金沢シーサイドライン軌道10.6km1989年AGT(側方案内式)
西武鉄道山口線(レオライナー)鉄道2.8km1985年AGT(側方案内式):新交通システムで初めてVVVFインバータ制御を採用
山万ユーカリが丘線鉄道4.1km1982年AGT(中央案内式)
愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)鉄道8.9km2005年HSST(磁気浮上式鉄道)
名古屋ガイドウェイバスガイドウェイバス志段味線(ゆとりーとライン)軌道6.5km2001年ガイドウェイバス(側方案内式)
桃花台新交通桃花台線(ピーチライナー)軌道7.4km1991年AGT(中央案内式):2006年廃止
大阪市交通局南港ポートタウン線(ニュートラム)鉄道3.3km1981年
3月16日AGT(側方案内式)
軌道4.6km
神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)鉄道3.0km1981年
2月5日AGT(側方案内式):日本初の実用路線
軌道7.8km
六甲アイランド線(六甲ライナー)鉄道1.5km1990年AGT(側方案内式)
軌道3.0km
広島高速交通広島新交通1号線(アストラムライン)鉄道0.3km1994年AGT(側方案内式)