敬称
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英語の敬称

以下のような敬称があるが、多くは書き言葉(文書)で使われ、現在会話ではサービス提供者が利用客に対して使う場合や、目上の人に対して使う場合以外ではあまり使われない。日本で良く使われる「〜さん(様)」「〜氏」に相当する直接的な言い回しは英語にはなく、肩書きか、氏名を言う場合は通常は呼び捨てにされる。映画などで上司が部下に対して"Mr", "Miss"を使い、日本語で「〜君」と訳される場合がたびたびあるが、昔はもっと広い範囲で敬称が使われていたためである。

en:English honorifics

sir(サー) - 英国では「ナイト(knight)」「准男爵」の爵位を持つ者に対してのみ用いる。和訳は「卿」。フルネームかファーストネームの前につける。姓のみに敬称をつける場合は"Mr ~"となる。

Dr.(ドクター)博士、医師など。和訳は「先生」「博士」など。博士号を持つ人に対して"Mr.", "Ms."などで代用するのは失礼とされる。なお、ドイツ語ではさらに"Mr.", "Ms."にあたる"Herr", "Frau"をつけて"Herr/Frau Dr. ~"とするのが普通。

Mr.(ミスター)男性に対して広く用いられる。和訳は「さん」「君」「氏」など

Miss(ミス) 未婚女性に対して用いる。和訳は「さん」「嬢」など

Mrs.(ミセス) 既婚女性に対して用いる。和訳は「さん」「夫人」など

Ms.(ミズ) 既婚・未婚を問わず女性に対して広く用いられる。上の2語が婚姻の有無で区別することから、しばしば女性差別と受け取られることがあるため、近年よく使われている。和訳は「さん」「女史」など

英文レターの文書の書き出しでは、"Dear Mr. ○○○"のような形で始められる。

en:Gender-specific pronoun

His/Her Majesty - 日本語で言う「陛下」にあたる。例:Her Majesty Queen Elizabeth II(英国女王エリザベス2世の例)

His/Her Royal Highness - 日本語で言う「殿下」にあたる。HRHと略されることもある。王族に付される敬称だが例外もある(ルクセンブルク大公及びその親族など)。例:His Royal Highness,The Prince Charles(英国のチャールズ皇太子の例)

His/Her Imperial Majesty - 日本語で言う「陛下」にあたり、皇帝天皇の称号を持つ君主への敬称。現在の日本の天皇などに使用されている。例:His Imperial Majesty Akihito(日本の今上天皇

His/Her Imperial Highness - こちらも「殿下」にあたる。HIHと略されることもある。皇族に付される敬称。日本やかつてのロシアの皇族に対して用いる。

Right Honourable(Rt Hon) - イギリスおよび一部のイギリス連邦諸国で首相および閣僚ロンドンなどの大都市の市長。伯爵および伯爵夫人、子爵、男爵、枢密院のメンバーなどに用いられる。該当すると思われる和訳は「閣下」。

en:His/Her_Imperial_Highnessen:HRH


敬称とPC(ポリティカル・コレクトネス)

PCの関係から不適切とされる敬称の使い方は改めるべきだという観点がある。

学校などで男子に「くん(君)」、女子に「さん」をつけて区別することが一般的に用いられていたが、近年、一般的な「さん」に比べて「くん」を使用する相手が対等以下に限定されるという理由で、男女平等の観点から、この用法は適切でないという意見もあり、男女とも「さん」をつけることが奨励されつつある(特に義務教育を終えた、年配の人が混ざることがある高校大学の場合)。なお、病院では年少の男子に対しては「くん」、女子には「ちゃん」を用いるのが一般的である。

英語において、既婚女性に対する敬称の Mrs. は本来姓か夫のフルネームにつけて用いるのが普通であったが、改まった場で自分の名前ではなく夫の名前で呼ばれるのは女性蔑視だとして、次第に自分のフルネームに Mrs. をつけて呼ぶ例が出てきた。しかしながら、「Mrs. Victoria Beckham」(ヴィクトリア・ベッカム)「Mrs. David Beckham」の検索結果の比較(グーグル、2007年3月24日現在)では29:53であった。(※2007年7月26日現在Googleでの検索結果は、"Mrs. Victoria Beckham"が907件に対し、"Mrs. David Beckham"が681件である。ただし、この記事の記述も含む。)


その他

殿下、閣下のように極めて高い地位の者に対する敬称には「下」と字が入るが、これには、身分の低い者が直接その地位の者を呼ぶのは失礼に値するという考え方の為、「下の取り次ぎの方を通して貴方のことをお呼び致します」という意味がこめられている。

マスコミは政治家の呼称にたいへん気を遣っており、現在はヒラの議員を「元○○大臣」「○○党元幹事長」と呼ぶ。顕著な例:自社さ政権時代に自民党幹事長を務め、現在は党内の影響力もほとんどない加藤紘一「元幹事長」

近年、英文(電子メールなど)での敬称は「Mr. XXX」ではなく「XXX-san」(さん)という表現が使われてきている。また英語における日本人に対する敬称でも「さん」という言い方をすることがある。たとえばボストンレッドソックスのGMが松坂大輔を獲得する際のインタビューでは Matsuzaka-san(マツザカサン)と発言していた。
カテゴリ: 人名 | 称号 | 敬称

更新日時:2008年8月12日(火)06:11
取得日時:2008/08/16 19:17


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki