敬称
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職業で用いる呼称(肩書き)
役職名
会長、理事長、社長、部長、統括、トレーナー、主幹、校長、○○大臣、委員長、総裁、理事、局長審議官参事官課長事務官など
階級名
大佐警視総監消防総監、隊長、棋聖、大将(「御大将」を略して「御大」とも)、王将、九段、横綱など
資格・職能を表す名称
技術士、土木鋼構造診断士、弁護士、建築士、航海士、運転士、判事など
選手
スポーツに従事する者に用いられる。ただ、団体競技では担当するポジション名(野球では「投手」「内野手」など)で表記されることも多いが、報道関係(特に試合に関する記事・ニュース)ではほとんど省略され、呼び捨てとなる。
関取(せきとり)
大相撲十両以上に位置する力士の敬称。「○○(四股名)関」としても使用される。これに対し、幕下以下は「取的」とされ、さん付けで呼ばれる。
師匠
落語などのお笑い界では直接の師匠だけでなく、自分の師匠と同クラスの先輩(そこまでいかない先輩には「兄さん」「姉さん」などが用いられる)に対して用いられる。また、師匠の師匠クラスは「先生」と呼ばれることが多い。一方、大相撲では原則として「部屋の経営親方」を指し、たとえ師匠となった者より現役の力士が兄弟子でも、師匠と呼ばなければならない。


敬称に準ずるもの

かつて犯罪者(被疑者)などは敬称を省くのが一般的だったが、人権意識の高まりから、報道では「容疑者」「被告」「受刑者(服役囚)」「死刑囚」などの語を敬称に類似するものとして用いている。役職にあったものの場合は肩書き名を代わりに用いることもある。また、服役中のまま死亡したり、死刑が執行された後は「元受刑者(元服役囚)」「元死刑囚」という語が用いられる。

しかし、これらの呼称は通常は敬称として認識されず、結局は蔑称と同じものとみなされている。とりわけ無罪推定の原則から使用されるようになった「容疑者」は犯人視報道が改善されなかったために現在では意義が失われており、現行犯逮捕された者にさえ「容疑者」とつける奇天烈な表記さえある。また、「元受刑者」「元死刑囚」は該当者の死後にまで蔑視を及ぼすものであるが、日本では被害者感情をとりわけ重視する世論が強いことなどから、現在に至るまで改善されていない。

問題は起こしたが報道時点では容疑者でも被告でもない者の扱いは、マスコミも苦慮している。特に問題を起こした者が、大手芸能プロダクション所属のタレントであった場合、苦肉の策としか見られないような呼称をつけることが多くなる。オウム真理教村井秀夫「元幹部」、SMAP稲垣吾郎「メンバー」(彼の場合容疑者の時点でもこの呼称だった)、小泉今日子「タレント」、島田紳助「司会者」、布袋寅泰「ギタリスト」などがある。


他の言語の敬称

西欧語などではドイツ語フランス語スペイン語のように第二人称に親称と敬称をもつものが多い。

イタリア語ロシア語などでは、他の人称代名詞を第二人称単数の敬称として用い、語頭を大文字にする。

イタリア語:lei(第三人称単数女性) / Lei(第二人称単数男女敬称)- 文法上は両者とも第三人称単数扱い。

英語の you も歴史的には二人称複数であり、二人称単数の thou に対する敬称として用いたものである。


英語の敬称

以下のような敬称があるが、多くは書き言葉(文書)で使われ、現在会話ではサービス提供者が利用客に対して使う場合や、目上の人に対して使う場合以外ではあまり使われない。日本で良く使われる「?さん(様)」「?氏」に相当する直接的な言い回しは英語にはなく、肩書きか、氏名を言う場合は通常は呼び捨てにされる。映画などで上司が部下に対して"Mr", "Miss"を使い、日本語で「?君」と訳される場合がたびたびあるが、昔はもっと広い範囲で敬称が使われていたためである。

en:English honorifics

sir(サー) - 英国では「ナイト(knight)」「准男爵」の爵位を持つ者に対してのみ用いる。和訳は「卿」。フルネームかファーストネームの前につける。姓のみに敬称をつける場合は"Mr ~"となる。

Dr.(ドクター)博士、医師など。和訳は「先生」「博士」など。博士号を持つ人に対して"Mr.", "Ms."などで代用するのは失礼とされる。なお、ドイツ語ではさらに"Mr.", "Ms."にあたる"Herr", "Frau"をつけて"Herr/Frau Dr. ~"とするのが普通。

Mr.(ミスター)男性に対して広く用いられる。和訳は「さん」「君」「氏」など

Miss(ミス) 未婚女性に対して用いる。和訳は「さん」「嬢」など

Mrs.(ミセス) 既婚女性に対して用いる。和訳は「さん」「夫人」など

Ms.(ミズ) 既婚・未婚を問わず女性に対して広く用いられる。上の2語が婚姻の有無で区別することから、しばしば女性差別と受け取られることがあるため、近年よく使われている。和訳は「さん」「女史」など

英文レターの文書の書き出しでは、"Dear Mr. ○○○"のような形で始められる。

en:Gender-specific pronoun

His/Her Majesty - 日本語で言う「陛下」にあたる。例:Her Majesty Queen Elizabeth II(英国女王エリザベス2世の例)

His/Her Royal Highness - 日本語で言う「殿下」にあたる。HRHと略されることもある。王族に付される敬称だが例外もある(ルクセンブルク大公及びその親族など)。例:His Royal Highness,The Prince Charles(英国のチャールズ皇太子の例)

His/Her Imperial Majesty - 日本語で言う「陛下」にあたり、皇帝天皇の称号を持つ君主への敬称。現在の日本の天皇などに使用されている。例:His Imperial Majesty Akihito(日本の今上天皇

His/Her Imperial Highness - こちらも「殿下」にあたる。HIHと略されることもある。皇族に付される敬称。日本やかつてのロシアの皇族に対して用いる。

Right Honourable(Rt Hon) - イギリスおよび一部のイギリス連邦諸国で首相および閣僚ロンドンなどの大都市の市長


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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