その他
ウィンチェスターM9410(アメリカ/M94ライフルの410番散弾銃版。レバーアクション)
ウィンチェスターM1887(アメリカ/ターミネーター2に登場したレバーアクション散弾銃)
U.S. AS12(アメリカ・韓国/セミオート・フルオート切り替え式)
ストライカー12(南アフリカ/多弾式・12連発)
ジャックハンマー(フルオート)
散弾銃は、古くから軍や警察は接近戦用武器として採用している。散弾銃は機構が簡単であるため安価で機械的な信頼性が高い。塹壕戦やジャングル戦、あるいは室内戦と行った極至近距離の戦闘に用いられた。特に出会い頭の戦闘に強く隊の先頭を勤めるポイントマンに愛用された。ただ軍や特殊部隊では短機関銃や突撃銃の普及により本格的な対人戦闘に使われることはあまりなくなった。そういう部隊では扉の鍵を壊すなどが主な仕事となっていてマスターキーなどと称される。しかしそういうものがない警察官にとっては今も頼れる武器である。
アメリカでは軍において塹壕戦用に使われたことからトレンチガン(trench-gun)、警察では暴徒鎮圧用に使われることが多いためにライアットガン(riot-gun)とも呼ばれる。装備していれば独りで道路封鎖が可能なため、パトロールカーには必ず搭載されている。これらの銃は戦場や群衆の中での取り回しを考慮し狩猟用散弾銃より銃身が短く、装填できる弾数も多くなっている。また、銃床が折り畳み式になっているものもある。
市販実包の種類も多いために号数やスラッグを状況に応じて選択でき汎用性があるのも、散弾銃の利点である。実包サイズが大きいために用途に応じた軍・警察用の特殊弾も開発され、主なものに防弾ベスト等に対する貫通力を高めた多針弾頭弾(フレシェット弾)、暴徒鎮圧用弾丸として催涙弾(CN弾)やゴム弾(スタン弾)などがある。さらにはランチャー(発射筒)を銃口に付けて、手投げでは届かないような高層階の部屋へ榴弾(ガス弾・煙幕弾)を撃ち込むのにも使われる。
銃種としてはU.S. AS12のように機関銃のような全自動にも設定できる(セレクトファイヤー)のもの、SPAS-15のように箱型弾倉(ボックスマガジン)で多弾数と短時間での弾薬交換を可能にしたもの、ベネリM3のように状況や故障時に半自動式(セミオート)とポンプ式の切替可能なものがある。またアサルトライフル(M4A1やM16シリーズなど)のハンドガード下に装着し使用する物もあり、これはマスターキーと呼ばれドアエントリー時にカギ等を破壊するために使用される。
軍用・警察用は狩猟用に較べ殺傷力が高いために、治安上の観点からほとんどの国では一般人の所持が制限されている。日本でも12番を越える口径は、トド猟などの許可がある場合以外は制限されている。銃所持に寛容なアメリカでも銃身や銃床を切って全長18インチ(45センチ)以下としたもの、俗に言うソードオフ・ショットガンを一般人が許可証なしで持つことはアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(BATFE)が厳しく制限している(全長の短縮により隠匿しての携行が容易で、狭い空間でも扱いやすく、銃口付近のチョーク(絞り)が除去される事で、発射された散弾がすぐに拡散するため、至近距離の殺傷能力が増大するために、銀行強盗など屋内での犯罪に利用されやすい事から)。また、軍用銃と指定され所持が制限されている散弾銃も少なくない。
日本では一般の警察官は散弾銃を所持していないが、特殊急襲部隊(SAT)がモスバーグ社(アメリカ)、もしくはレミントン社やベネリ社(イタリア)の散弾銃を装備しているとの説がある。また海上保安庁では、M870、M500が配備され逃走船追跡の際に使用されており、自衛隊では特殊作戦群がM870を使用している。これまで、自衛隊は散弾銃を装備していなかったが、近年の国際情勢から、対テロ作戦戦時に扉を破壊するために装備された。
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散弾銃は銃刀法により基本的に所持が禁止されているが、一般人でも地元の公安委員会に申請し試験を受ければ所持することができる(簡単に許可が下りるかのように報道されているが、申請者には厳しい調査が行われるうえに、申請しても窓口の人間が渋ったり、所持を諦めるよう説得されることがあったりするので、実際には簡単に許可は下りない、特に都市部でその傾向は顕著で、シドニー五輪で5位に入った女子代表選手の一人の井上恵も説得され続けたと言っている、田舎部では逆の傾向にある)。しかし、近年は散弾銃による犯罪や事故が相次ぎ問題になっていた。そんな中、2007年12月14日に長崎県佐世保市のスポーツクラブで散弾銃乱射事件が発生し大きな社会問題となり各マスメディアを含め散弾銃所持の厳格化の声が高まった。そして各地の警察は散弾銃所持者の訪問を開始した。 民主党が全銃器の共同管理と狩猟時間を朝6時からの短時間に限定する、事実上世界初の所持完全禁止に近い法案を3月に提出したが、否決された。 警察庁は、DV、ストーカーに加え、自己破産の申請をしたものも欠格事由に含めることにした法案を提出する見通し。
関連項目
口径
弾丸
射撃
クレー射撃
狩猟
ワイヤレスタイプのスタンガン - ショットガンで発射可能な実包状の電撃弾
できちゃった結婚 - 妊娠した娘の父親が相手に散弾銃を突きつけて結婚を迫ったという故事から、英語で「Shotgun wedding」という。
散弾銃一覧
外部リンク
⇒社団法人 大阪府猟友会