放射能
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半減期

放射性同位体は壊変に伴ってそれ自身が減っていくため、放射能はある割合で減っていく。これを減衰という。ある放射能が半分に減る時間はその核種ごとに常に一定であり、これを半減期という。

半減期が短い放射性同位体は早く消えるが、比放射能は高くなる。

半減期は、物質によって異なり、1秒未満であるものから、数億年以上かかるものまでさまざまである。


崩壊生成物

ある放射性同位体が放射線を放出した後にできる核種を崩壊生成物という。 しばしば崩壊生成物もまた放射性同位体であるので、さらに崩壊を起こして別の核種に壊変していく。 こうしてできる一連の連鎖を崩壊系列という。


放射平衡

ある放射性同位体が崩壊してできた娘核種や孫核種もまた放射性である場合を考える。これらの子孫核種の半減期が親核種に比べて十分に方が短い場合、時間の経過に従って、親核種の崩壊で生じる子孫核種の数と、崩壊して消滅する子孫核種の数がほぼ等しい状態(親核種と子孫核種の放射能が等しい状態)が生じる。この状態を放射平衡という。


放射性物質の利用

放射線が物を透過する性質を利用するため、放射性物質がさまざまな分野で利用されている。 例えば、火災感知器では空気の密度を測るために放射性物質であるアメリシウム241が使われている。

また、放射線が細胞分裂を止める性質があるので、医療器具の滅菌、ジャガイモの発芽防止などに放射性物質であるコバルト60が利用されている。ある種の病気の治療薬として放射性物質を投与することがある(バセドウ病など)。 この他、蛍光塗料の添加物、静電気除去、製鉄、ランプの覆い、蛍光灯の点灯管などに放射性物質が利用されている。


放射線の測定

放射線は目には見えず熱くもないので、検知するために特別な測定器具を用いるのであるが、測定したい線種と目的に応じて適切な器具を選ばなければならない。

個人の被曝線量を知るためにはフィルムバッジやガラス線量計が安価・軽量でよい。臨界ベルトを着用する場合もある。 表面汚染を検出するにはガイガー=ミュラー検出器など。空間線量を測定するには、シンチレーション検出器などが用いられる。 分析には半導体検出器が多く用いられる。


放射線防護

人体が放射線にさらされることを被曝という。 あまりに多くの放射線に被曝すると、健康に悪影響がある。このような悪影響を総称して放射線障害という。

放射線障害を防止するため、法令により、人体が被爆する放射線の量(線量)に限度が設けられており、放射性物質を取り扱う場合はこの値を超えないようにする必要がある。

また放射性物質を取扱う施設の仕様、放射性物質の購入・保管・廃棄の管理、汚染の管理、管理被服や保護具の着用も、法令や施設の内規で定められている。


単位

現在の放射能の単位はSI単位系でベクレル(記号Bq)を用いている。それ以前は、キュリー(記号Ci)であり、これはまた現在でも補助単位としても使用されている。放射能研究の当初は標準単位がなくアーネスト・ラザフォードも独自の単位を使用していたが、標準となる単位の必要性を感じていたラザフォード自身が基準委員会の委員長となり、1910年の第一回国際放射線学会にて 1 グラムのラジウムが持つ放射能を単位とした1 キュリー(Ci)が定義された。その後、1974年にSI単位として国際度量衡総会でベクレルを採択し1975年から国際標準として用いられている。日本においては法改正がなされた1989年からベクレルが公式使用されている。

ベクレル単位の目安として、人体にはおよそ6000〜7000Bqの放射能がある。これは人体に含まれるカリウム40という放射性物質によるものである。この程度の放射能であれば人体に及ぼす影響はほとんどない。一般的に実験や研究で用いられる放射能はMBq(106 Bq)である。さらに放射能がGBq(109 Bq)を超えると人体に影響を及ぼす危険性がある。[要出典]チェルノブイリ原発事故を契機に、輸入食品中の放射能濃度の暫定限度が370 Bq/kg(セシウム−134+セシウム−137の合計値)設定され、これを超える食品は日本に輸入できない。[1]


「放射能」の定義について

この記事には『独自研究』に基づいた記述が含まれているおそれがあります。
これを解消するために独自研究は載せないを確認した上で、ある情報の根拠だけではなく解釈、評価、分析、総合の根拠となる出典を示してくださいテンプレート)。

二つの定義がある。そのひとつは、本来的な定義である放射線を出す能力のみが正しい使い方であり、放射能を持つ物質(放射性物質)の意味での使用が誤用であるとする定義である。もうひとつは、慣例として放射性物質を放射能と呼ぶことを認める定義である。

この二つの定義が争うようになったのは、特に「放射能汚染」や「放射能漏れ」という表現を巡ってのことである。

本来の定義を採る立場からは、以下のように説明されている。放射能は、何らかの具体的物質を指す言葉ではない。喩えて言うなら、電球を放射性物質、電球から出る光を放射線としたとき、放射能に該当するのは「電球が光を発する能力」のことである。しかし、報道や日常会話では、「放射能を持つ物質(放射性物質)」と「放射能」との概念上の区別があいまいでひと括りにされ誤用されている。すなわち、原子力関連の事故に於いて「放射能漏れ」「放射能に汚染」などと報道されることがあるが、それは日本語的にも科学的にも誤った使用例であり、正しくは「放射能を持つ物質(放射性物質)の流出」とか「放射線の誤照射」といわれるべきものである。なお、高エネルギーの放射線が原子に当たった場合、受け取ったエネルギーをエックス線γ線として再放出したり、その原子が放射性物質に転換する(このような現象は放射化と呼ばれる)が、用法として「放射能が漏れた」とも言えなくはない。

慣用的な表現を認める立場からは、以下のように説明されている。放射性物質を放射能と表現するのは慣用的用例として定着しており、同義として表現しても特に問題はない。


注釈・出典^ 厚生労働省 ⇒「放射能暫定限度を超える輸入食品の発見について(第34報)」(2001年11月8日)


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カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 素粒子物理学 | 原子核物理学 | 原子力 | 放射線 | 物質の性質

更新日時:2008年8月15日(金)17:46
取得日時:2008/08/20 13:29


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen