拳銃
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特徴

ショルダーウェポンと比較して、次のような特徴を持つ。

小型である。原則として、銃床を持たず銃身が短く、携帯性に優れる。そのため、通常は小銃を使用しない空軍パイロット歩兵以外の陸軍兵士(無線通信手等、小銃の携帯が困難な者や近接戦闘を行わない砲兵など)、海軍軍人(特に士官将校)などに自衛用として支給されることが多い(ただし、大日本帝国陸軍大日本帝国海軍では士官・将校に拳銃を支給せず、自費で私物として購入していた)。同様に、各国の警察官が携行しているのも、大概拳銃である。日本の自衛隊では法律上、私物として購入できない。

拳銃弾を用いる。ライフル弾に比べて、薬莢が短く装薬量の少ない弾薬を用いる。

小型で比較的低威力のため、片手での使用にも適している。多くの火器が両手を用いて射撃姿勢をとることが最適とされており拳銃も同様であるが、片手で使用できないものは拳銃と呼ばない。


拳銃の種類

現代の拳銃は大別して競技用、狩猟用、小型の護身用に単発式が有る以外は連発式が多い。連発式は回転式拳銃と自動式拳銃が主流を占め、自動式拳銃は全自動式拳銃(フルオートマティック)と半自動式拳銃(セミオートマティック)、回転式拳銃は弾倉振出式(スウィングアウト)と中折れ式(トップブレイク)等がある。

日本語の「拳銃」はこれらの総称で、対応する英語(米国)は「ハンドガン」である。米国で単に「ピストル」というと、普通は自動式連発拳銃や単発拳銃など薬室が一つのものを指す。ハンドガン全体を指す(広義の)ピストルの用法も皆無ではないが、間違いである。回転式拳銃を「回転式のピストル」と呼ぶのも間違い。


回転式拳銃 リボルバーはこの項目へ転送されています。その他の用例についてはリボルバー (曖昧さ回避)をご覧ください。回転式拳銃 S&W 60

リボルバーと呼ばれる。レンコン状の回転式弾倉(輪胴式弾倉とも言う)を有するのが特徴で、一般に装弾数6発である(口径によっては8発等もある)。一部を除いて、弾倉と銃身の間に隙間(シリンダーギャップ)があるため、発射ガスがそこから放射状に飛散する(そのため消音器を使用しても意味が無く、威力が落ちる)。後述の自動式拳銃と比べて構造は単純・堅牢(故に、現在の世界最強の拳銃はS&W社のM500である)、保守も容易で信頼性が高い。銃の所持が許可されている国では護身用、警察用としてリボルバーの需要があり、古い年代のリボルバーは芸術品としての人気も高い。弾倉の保持方法で弾倉振出式(スウィングアウト)と中折れ式(トップブレイク)等に大別できる。撃発方法にもシングルアクションダブルアクションの2種類があり、それぞれ操作方法が異なる。

後述の半自動式拳銃に比べ、不発が発生した場合次弾を素早く発射出来る(これに関しては、近年の半自動式拳銃においてもダブルアクション・オンリーとした物が多く、不発への対応は速い物となっている。ただし何度も雷管を叩けば必ず発射されるわけではない)弾頭の形状・装薬量の変化に左右されないという利点がある。反面、装弾数が少ないことや弾薬の再装填に時間が掛ることが弱点とされている(再装填に関しては、スピードローダー又はフルムーンクリップと呼ばれるその銃に装填出来る弾をまとめた物が有り、それを使えば箱型弾倉を使う半自動式拳銃〔セミ・オートマチック・ピストル〕に勝るとも劣らないと言う)。


回転式拳銃の射撃操作

回転式拳銃の基本的な射撃操作と、拳銃の挙動は以下の通りだが、競技用拳銃などに操作の異なるものがある。


シングルアクション

シングルアクションとは弾丸を一発撃つごとに手で撃鉄を起こす必要がある銃、または一発撃つごとに手で撃鉄を起こす操作法を指す。
弾薬を回転式弾倉に装填し、銃に戻す。

撃鉄(ハンマー)を指で引き起こす。銃内部のバネを圧縮した状態で撃鉄は止まる。

上記操作と連動して弾倉が回転し、弾薬が発射位置まで移動したところで弾倉が固定され、発射準備が完了する。この状態をコッキングと呼ぶ。

引き金を引く。撃鉄が作動して落ち、弾薬の底部にある銃用雷管を叩いて火薬が発火し、弾丸が発射される。

引き金が撃鉄を倒すという一つ(シングル)の動作しかしないことからこう呼ばれる。西部劇で多く登場する。片手撃ちの場合、基本的には親指でコッキングして発射準備をする。

速射する場合には空いている手の親指と小指で掌を扇ぐようにコッキングし連続射撃を行う。この動作をファニング(ファニングのファンとは扇のこと)といい、西部劇などでよく見られる。元始のリボルバーにはダブルアクション機構がなかったための連射技。しかし、実弾射撃の場合は一発発射するごとの反動が大きいので、次弾以降の命中精度を維持するのは難しい。空包を使用した映画やショーならではのテクニック。


ダブルアクション

ダブルアクションとは弾丸の発射に際し、引き金を引くだけで撃鉄が起き上がってから落ち、連続で発射が行える機構やその操作法のことを指す。
弾薬を回転式弾倉に装填し、銃に戻す。

引き金を引く操作と連動して撃鉄が起こされる。さらに連動して弾倉が回転し、弾薬が発射位置まで移動したところで弾倉が固定され、発射準備が完了する。

弾倉の固定とほぼ同時に、引き続けていた引き金が定位置に来た段階で連動していた撃鉄が落ち、弾丸が発射される。

引き金が撃鉄を起こし、さらに倒すという2つの動作をすることからダブルアクションという。引き金を連続して引くだけの簡単な操作で連射できるが、撃鉄を起こす余分な力がいるため引き金を引くのに必要な力(トリガープル)がシングルアクションより大きいことや、引き金を引く距離(トリガーストローク)が長くなり撃ちづらく、命中精度が落ちるなどの欠点もある。 現代のリボルバーの大部分はシングルアクションとダブルアクションの両方の操作ができるようになっているが、ダブルアクション専用のものもある(S&W M40二十六年式拳銃など)。これは、取扱いに不慣れな者による暴発事故を防ぐ他、格闘時などに偶然もしくは相手の妨害により、ハンマーと弾丸底部を叩く隙間に異物が挟まることで撃鉄が弾丸底部を叩けなくなったり、異物がクッションとなって雷管が発火せず射撃不能になる事を防ぐ意味もある。


回転式拳銃の場合、撃鉄が起きたコッキングの状態ではほんのわずかの引き金の操作で発射が可能であり高い命中精度が期待できる。 この点が回転式の利点ではあるが、コッキング状態で固定する安全装置は付いていないため、取り扱いには慎重を要する。 また、撃鉄を起こした状態から射撃を中止する場合、手動で撃鉄の位置を戻す(デコッキング)必要があるが、暴発の可能性が有り危険である。 撃鉄を起こした状態では弾倉を振り出すことが出来ないため、さらに取り扱いを難しくしている。

これが、前述のダブルアクション専用という銃の出現の理由である。危険なコッキング状態にはならず、常にダブルアクションで操作するため比較的安全である。

撃鉄が起きていない状態でも落下等により撃鉄に衝撃が加わると暴発する可能性があるので、引金を引く操作をしない限り撃針が弾薬に触れないように構造的工夫がされている銃が多い。

(遊戯銃では実銃にはない安全装置が追加して設けられていることがある)



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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki