引き金が撃鉄を倒すという一つ(シングル)の動作しかしないことからこう呼ばれる。西部劇で多く登場する。片手撃ちの場合、基本的には親指でコッキングして発射準備をする。
速射する場合には空いている手の親指と小指で掌を扇ぐようにコッキングし連続射撃を行う。この動作をファニング(ファニングのファンとは扇のこと)といい、西部劇などでよく見られる。元始のリボルバーにはダブルアクション機構がなかったための連射技。しかし、実弾射撃の場合は一発発射するごとの反動が大きいので、次弾以降の命中精度を維持するのは難しい。空包を使用した映画やショーならではのテクニック。
ダブルアクションとは弾丸の発射に際し、引き金を引くだけで撃鉄が起き上がってから落ち、連続で発射が行える機構やその操作法のことを指す。
弾薬を回転式弾倉に装填し、銃に戻す。
引き金を引く操作と連動して撃鉄が起こされる。さらに連動して弾倉が回転し、弾薬が発射位置まで移動したところで弾倉が固定され、発射準備が完了する。
弾倉の固定とほぼ同時に、引き続けていた引き金が定位置に来た段階で連動していた撃鉄が落ち、弾丸が発射される。
引き金が撃鉄を起こし、さらに倒すという2つの動作をすることからダブルアクションという。引き金を連続して引くだけの簡単な操作で連射できるが、撃鉄を起こす余分な力がいるため引き金を引くのに必要な力(トリガープル)がシングルアクションより大きいことや、引き金を引く距離(トリガーストローク)が長くなり撃ちづらく、命中精度が落ちるなどの欠点もある。 現代のリボルバーの大部分はシングルアクションとダブルアクションの両方の操作ができるようになっているが、ダブルアクション専用のものもある(S&W M40、二十六年式拳銃など)。これは、取扱いに不慣れな者による暴発事故を防ぐ他、格闘時などに偶然もしくは相手の妨害により、ハンマーと弾丸底部を叩く隙間に異物が挟まることで撃鉄が弾丸底部を叩けなくなったり、異物がクッションとなって雷管が発火せず射撃不能になる事を防ぐ意味もある。
回転式拳銃の場合、撃鉄が起きたコッキングの状態ではほんのわずかの引き金の操作で発射が可能であり高い命中精度が期待できる。 この点が回転式の利点ではあるが、コッキング状態で固定する安全装置は付いていないため、取り扱いには慎重を要する。 また、撃鉄を起こした状態から射撃を中止する場合、手動で撃鉄の位置を戻す(デコッキング)必要があるが、暴発の可能性が有り危険である。 撃鉄を起こした状態では弾倉を振り出すことが出来ないため、さらに取り扱いを難しくしている。
これが、前述のダブルアクション専用という銃の出現の理由である。危険なコッキング状態にはならず、常にダブルアクションで操作するため比較的安全である。
撃鉄が起きていない状態でも落下等により撃鉄に衝撃が加わると暴発する可能性があるので、引金を引く操作をしない限り撃針が弾薬に触れないように構造的工夫がされている銃が多い。
(遊戯銃では実銃にはない安全装置が追加して設けられていることがある)
自動式拳銃とは、射撃時の反動や、火薬が燃焼する際に生じるガスの圧力を利用して、排莢や次弾装填を自動化した拳銃である。英語ではオートマチックピストル(automatic pistol)、またはオート(auto)と呼ぶ。英語で単に「ピストル」(pistol)というと、自動式拳銃か単発拳銃を示すことが多い。リボルバー、オート、その他の拳銃をまとめて「ハンドガン」(handgun)と称する。
自動式拳銃には、引き金を引くと、一発ずつ弾丸が発射される半自動拳銃(セミ・オートマチック)と、引き金を引いている間は連射される全自動拳銃(フル・オートマチック)があり、操作法には後述のシングル・アクションとダブル・アクションがある。
自動式拳銃は大部分の回転式拳銃に比べて装弾数が多く、連射に向いているのが特徴である。口径にもよるが、7発前後から、多いものでは30発以上(全自動拳銃=マシン・ピストルであるグロック18では最大33発)の弾丸を扱える。自動式拳銃の大半は銃把(グリップ)の中に弾倉を挿入する型式なので、弾倉を銃把の長さを越えてグリップ・アダプターを装着し延長することで、ホールド感を安定させつつ、装弾数を増やすことができる。
自動式拳銃の弾倉には、一列に弾丸が収められているもの(シングルカラム)と、弾倉の幅を広げて弾丸ジグザグに収めるようにしたものがあり(ダブルカラム)、後者は銃の大きさをほとんど変えずに装弾数を大幅に増やせることから近年広く採用されている。しかし、重量が増す上、銃把が太くなるため、体格によっては扱いづらくなることがある(装弾数が増えるメリットを考えれば言うほど悪くはないという意見もある)このため、陸上自衛隊ではシングルカラムの拳銃(SIG P220のライセンス生産型の〔ミネベア 9mm自動拳銃・装弾数:9発〕)を採用している。
自動式拳銃の欠点として、部品が多く、複雑な動作をするために、回転式拳銃に比べて動作不良や部品の破損を起こしやすい点などがある(もっとも、それは自動式拳銃が登場した頃の話であり、現在では世界の主な国の軍隊では自動式拳銃を採用していて、例としては先述の自衛隊の〔9ミリ拳銃〕、アメリカ軍の〔ベレッタM92FS〕がある)弾倉を銃把に挿入しただけでは発射ができないのも自動式拳銃の特徴である(シングル・アクションでは発砲する前にスライド〔遊底〕を引く、又はハンマー〔撃鉄〕を起こす必要があり、ダブル・アクションでは事前にスライド又はハンマーを起こして、デコッキングレバー(起きたハンマーを安全に倒すレバー)を操作する必要がある。前者で有名なのがコルト M1911A1であり、後者で有名なのがベレッタM92FSやSIG P220から始まるシリーズである)
以下に、一般的な自動式拳銃の操作と挙動を示す。回転式拳銃同様、シングルアクション、ダブルアクションなどの方式が存在する。
弾薬が装填された弾倉を銃に取り付ける。弾倉はバネの力で弾丸を銃の内部に押し上げている。
遊底(スライド)をいっぱいに引いて、引く手をはなす。バネにより遊底は戻り最初の弾薬を薬室(チェンバー)に送り込む。
前項のスライドの動作によって撃鉄が起こされ、射撃の準備が完了する。(コッキング状態)
引き金を引くと、撃鉄、撃針が作動して弾丸が発射される。
遊底が反動(リコイル)で後退し、自動的に空薬莢を排出(排莢)して、撃鉄が起きる。
後退しきった遊底がバネの力で戻る。その際、弾倉からせり上がってきた次弾が薬室に送り込まれる。(上記「3.」の手動操作が自動で行われることになる)
半自動(セミオート)拳銃の場合は発射後、撃鉄が起きた状態で動作が止まる。引き金を引いていた指を放すと上記「3.」が終わった状態に戻って一発ずつの発射が可能。全自動(フルオート)拳銃の場合は、引き金が引かれている間は自動的に撃鉄が落ち、「5.」〜「7.」が繰り返されて連続して発射される。
弾倉内の弾丸がすべて発射されると、遊底は後端で停止して、機関部が露出した状態になる。これをホールドオープンと呼ぶ。ホールドオープンは射手に弾丸が尽きたことを知らせる。また、弾倉の交換による再装填を高速化する意味もある。ここで射撃を終了する場合は、空弾倉を抜き取り、安全のため薬室内に弾丸が残ってないかを確認する。続けて射撃を行う場合は次項へ。
ホールドオープンの状態で空弾倉を外し、弾丸が装填された弾倉を取り付ける。
遊底を固定しているレバー(スライドストップ)を解除するか、遊底を軽く引いてはなすことで遊底が前進し、弾倉最上部にある弾丸を薬室に送り込む。
上記の例は、あくまで一般的な自動拳銃の挙動である。 この段階ではシングルアクションとダブルアクションの違いはない。 デコッキング操作をした等で撃鉄が倒れた状態から射撃を再開する場合、シングルアクションの場合は撃鉄を引き起こす必要があるが、ダブルアクションの場合は引き金を引くだけでよいという違いがある。