乳がんの治療では、抗癌剤、放射線治療の併用により乳房温存できる場合が増えている。治療法とそれによる様々な影響、治療後のリスクなどについて、十分に医師と患者の双方が納得して治療を行うことが重要である。切除手術を行った場合、人工乳房が各種開発されているので用いることができる。
頭頸部がんでは治療によって顔面の一部の機能が損なわれたり、一部が失われたりする場合がある。手術に放射線治療、化学療法を併用することにより、失われる機能を最小限にする努力が進められており、切除範囲は縮小する傾向である。また、再建術も多く行われている。術後に予想される変化とリスクを医師と患者が話し合い、双方が納得して治療を進めることが重要である。喪失した顔面の各部に応じてエピテーゼを制作できる。医療用の接着剤またはインプラントにより装着する。近年は極めて自然な仕上がりのエピテーゼを用いることが可能になってきている。
耳のエピテーゼ
耳下腺がんなどの治療では、がんの進行の度合いによって治療により聴力をはじめどの機能までを残せるか、十分な検討が必用である。耳の切除が必要となった場合、外耳の一部が残せれば耳エピテーゼを用いても強度を保て、眼鏡の使用にも耐える。
鼻のエピテーゼ
鼻は呼吸によって湿気にさらされる部分であり、外見のみでなく機能的部分も要求され、開発が進められている。
目およびその周囲のエピテーゼ
上顎がんなどが深く進行して目を含めて切除する必要がある時、残った眼窩の上に用いるエピテーゼを制作し装着できる。
顎義歯
骨肉腫が四肢に発生した場合、かつては切断することが必須とされたが、最近では切断せずに腫瘍を切除することも可能になった。切断した場合に用いる義肢の機能も大幅に改善されている。
がんの治療によって失われた臓器の機能を補う手段が得られない場合もある。このような場合には、生活の仕方で対応するか、又は、医療的に補充する。
胃がんによって胃を全摘出した場合など、胃に代わるものは用意できないため、食道から直接小腸へと食べ物が入るようになる。少しずつ時間をかけ、何回にも分けて食べることにより、対応できる。
甲状腺がんの場合、少しでも甲状腺が残せた場合甲状腺ホルモンは分泌されるが、甲状腺を全摘出した場合には分泌されなくなる。この場合、術後は甲状腺ホルモンを生涯にわたって処方してもらう。
脚注^ a b ⇒平成18年 人口動態統計月報年計(概数)の概況 死因 (厚生労働省)
^ ヘリコバクター・ピロリの感染巣で発がん関連遺伝子の発現が確認されている ⇒[1]がその遺伝子発現の原因と機構は言及されていない。
^ 渡邊昌『食事でがんは防げる』 光文社、2004年4月23日。ISBN 978-4334974411。198-199頁。
^ ⇒Understanding Cancer (英語) (米国国立がん研究所)
^ ⇒図録▽食生活の変化(1910年代以降の品目別純食料・たんぱく質供給量) (社会実情データ図録)
^ ⇒食生活とがん:がん情報サービス (国立がんセンター)
^ a b ⇒科学的根拠に基づくがん予防 (国立がんセンター、更新日2006年10月01日-掲載日2006年10月01日)
^ WHO technical report series 916. Diet, nutrition and the prevention of chronic diseases, 2003 & IARC monograph on the Evaluation of Carcinogenic Risks to Humans, Volume83, Tobacco Smoke and Involuntary Smoking, 2004
^ World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research ⇒Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective, The second expert report, 2007
^ ⇒健康日本21
^ ⇒がんを防ぐための12ヵ条 (国立がんセンター)
関連項目
腫瘍
腫瘍学
癌腫/肉腫
発癌性
がん遺伝子/p53遺伝子
生活習慣病
良性腫瘍/境界悪性腫瘍
ターミナルケア/緩和医療
がん保険
がん診療連携拠点病院/国立がんセンター
関連学会
日本癌学会/日本癌治療学会/日本臨床腫瘍学会
がん治療おける臨床試験を実施するグループ
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)/日本がん臨床試験推進機構(JACCRO)/婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構(JGOG)
World Community Grid がん治療の為の分散コンピューティング
参考文献
World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research ⇒Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective, The second expert report, 2007
Kushi Lawrence Haruo et al. "American Cancer Society Guidelines on Nutrition and Physical Activity for cancer prevention: reducing the risk of cancer with healthy food choices and physical activity" CA Cancer J Clin 56, 2006, pp254-281. ⇒PMID 17005596