1978年、日本の国立がんセンターは「がんを防ぐための12ヵ条」[11]を提唱している。
バランスのとれた栄養をとる(好き嫌いや偏食をつつしむ)
毎日、変化のある食生活を(同じ食品ばかり食べない)
食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
お酒はほどほどに(強い酒や飲酒中のタバコは極力控える)
たばこは吸わないように(受動喫煙は危険)
食べものから適量のビタミンと食物繊維を摂る(自然の食品の中からしっかりとる)
塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
焦げた部分はさける
かびの生えたものに注意(輸入ピーナッツやとうもろこしに要注意)
日光に当たりすぎない
適度に運動をする(ストレスに注意)
体を清潔に
「がん」は単一の細胞を起源とする。したがって、がんは発生母地となった細胞の種類(組織学的分類)と細胞の身体的部位(解剖学的分類)とで分類できる。
組織型および各腫瘍組織型の記事を参照。
なお、病期分類に関しては、腫瘍学の項か、各癌の記事に詳しい。
成人の「がん」は普通、上皮組織に形成され、遺伝的あるいは内因的特性を持つ人々が、外的要因に曝された影響による長期間にわたる生物学的プロセスの結果として生じるとおおかたの場合は考えられている。肉腫は上皮由来ではないが、悪性腫瘍として癌と同様に検査・診断・加療される。
次に例を示す:(「がん」・「癌」については、明確に癌腫の場合は「?癌」、疾患名の場合は「?がん」と表記している)
血液(および骨髄) - 造血細胞悪性腫瘍
白血病
リンパ腫
ホジキン病
非ホジキンリンパ腫
多発性骨髄腫
脳腫瘍
乳がん
子宮体がん - 子宮
子宮頚がん
卵巣がん
食道癌
胃癌
虫垂癌
大腸癌 - 大腸、直腸、肛門およびその付随組織
肝癌
肝細胞癌 - 肝臓
胆嚢癌
胆管癌
膵臓がん
消化管間質腫瘍
中皮腫 - 胸膜、腹膜、心膜など
頭頚部癌
喉頭癌
口腔癌
口腔底癌
歯肉癌
舌癌
頬粘膜癌
唾液腺癌
副鼻腔癌
上顎洞癌
前頭洞癌
篩骨洞癌
蝶型骨洞癌
甲状腺がん
腎臓がん
肺癌
骨肉腫 - 骨など
前立腺癌
精巣腫瘍・睾丸がん
腎細胞癌 - 腎臓
膀胱癌
横紋筋肉腫 - 筋肉(骨格筋)
皮膚癌(「ほくろ」と形成異常母斑を含む)
「がん」は幼い子供にも発生し、場合によっては新生児にも発生する。異常な遺伝形質プロセスの為に細胞の複製幼若化にたいして抑制が利かないので、制御されない増殖が早期より亢進し、がん進行も速い。
また、肉腫が多いことが特徴として挙げられる。そのため、外科治療による治癒が難しいとされている。だが、抗がん剤が効きやすいという特徴も持つといわれている。そのため、現在では7割が治療に成功するとされている。
幼児期のがんの発生ピーク年齢は生後一年以内にある。神経芽細胞腫は最も普通に見られる新生児の悪性腫瘍であり、白血病(leukemia)と中枢神経がんがその次に続く。女子新生児と男子新生児とは概して同じ発生率である。しかし、白人の新生児は黒人の新生児に比べてほとんどの種類のがんにおいて大幅に発生率が高い。
新生児の神経芽細胞腫は生存率が非常に良く、ウィルムス腫瘍、網膜芽細胞腫も非常に良いが、他のものはそれほど良くない。
幼児期がんを次に示す:(概ね発生頻度順、「がん」・「癌」は明確に癌腫の場合は「?癌」、疾患名の場合は「?がん」とした)
神経芽細胞腫
白血病
中枢神経がん
ウィルムス腫瘍
生殖細胞がん
軟組織肉腫
肝がん
リンパ腫
上皮性がん
「がん」の診断には2つの状況がある。ひとつは臨床診断(特に病理検査)ともうひとつは集団検診(がんスクリーニング; 術後検診を含む)である。がんを根治する上で重要な点は「早期発見」と「全摘出手術の可能性検証」が挙げられる。言い換えると、集団検診と臨床診断とが効果的に機能して初めて、がん治療が成功に導かれる。また全摘出手術が困難な状況において、がんの種類によって異なる有効な治療法を選択する目的でも、臨床診断は重要である。一方、全摘出手術が成功したばあいにおいても、再発がん、二次性がんの発生の懸念があるため、その局面においても術後定期検診は重要である。
なお、がんの診断方法の詳細については、腫瘍学の項に詳しい。
「がん」の組織は顕微鏡下での観察、すなわち検鏡によって、形態から鑑別される。