伝統的教会では、復活祭の前に40日の四旬節が置かれる。ただし、この40日には日曜日を含めない。カトリックなど西方教会では、四旬節は灰の水曜日に始まり、聖土曜日の日没と同時に終わる。正教会では四旬節を大斎(おおものいみ)ともいう。数え方は若干西方と異なり、日曜日および土曜日を含めず、復活祭の7週前の主日である断酪の主日(赦罪の主日)の日没後から始まり、復活祭前の水曜日(聖大水曜日)に終わる。なお聖公会でも四旬節を大斎と呼ぶが、読みは「たいさい」である。大斎節(たいさいせつ)とも言う。
復活祭前の一週間は「聖週間」「受難週」等と呼ばれ、典礼の中で非常に重要な位置を占めている。まず復活祭前の日曜日は英語でパーム・サンデー(Palm Sunday、「椰子の日曜日」の意。日本語では枝の主日、聖枝祭、復活前主日、棕櫚の主日、受難の主日など)と呼ばれ、大きな主日のひとつとされている。
正教会では受難週のそれぞれの日を、聖大月曜日、聖大火曜日、聖大水曜日、聖大木曜日、聖大金曜日、聖大スボタと呼び、毎日特別の礼拝を行い、イエスのエルサレム入城から受難を経て復活するまでのそれぞれの日を象り記憶する。また西方教会でも、受難の月曜日、受難の火曜日、受難の水曜日、この週の木曜日から土曜日までは特に、聖木曜日(洗足木曜日)、聖金曜日(英語でGood Friday、受難日、受苦日)聖土曜日と呼ばれ、特別の儀式が行われる。多くの教派では復活祭の祝いが始まるのは(ユダヤ暦が日没を一日の始まりとすることから)土曜日の夜からであり、これを復活徹夜祭などと呼ぶ。カトリックでは木曜日の日没から日曜日の日没までを「聖なる過越の三日間」と呼び、受難と死と復活という主の過越の出来事を再現し祝う。
復活祭から始まる季節が「復活節」(カトリック教会・聖公会の用語)・「復活祭期」(正教会の用語)であり、ペンテコステ(聖霊降臨)の日まで7週間続く。
復活祭に関する習俗ハム、チーズ、卵、野菜からなるスロバキアの復活祭の食事
西方教会と東方教会では、伝統的に四旬節および大斎の期間中禁じられていた肉、乳製品、卵(東方教会では魚肉も)が復活祭の日に初めて解禁になるため、復活祭の正餐の食卓にはこれらの動物性食品が並ぶ。また、卵、バター、乳などをふんだんに使った復活祭独特の菓子パンやケーキが作られる。
詳細はイースター・エッグを参照
復活祭にかかわる習俗としてもっとも有名なものにイースター・エッグ(Easter egg)がある。これは復活祭に殻に鮮やかな彩色を施したり、美しい包装をしたゆで卵を出す習慣である。国や地域によっては、復活祭の際に庭や室内のあちこちに隠して子供たちに探させるといった遊びもおこなわれる。近年では卵だけでなく、卵をかたどったチョコレートも広く用いられている。これはもともとヒナが卵から生まれることをイエスが墓から出て復活したことを結びつけたもの、および冬が終わり草木に再び生命が甦る喜びを表したものといわれている。英語圏やドイツではイースター・バニーが運んでくる(または産む)ものとされているが、フランスやイタリアでは教会の鐘が運んでくるものとされている。
また、上記のイースターエッグの探し物遊びにちなんで、ソフトウェアの中に開発者がまぎれこませたメッセージ(開発チームスタッフへの謝辞やスタッフロール)のことも「イースター・エッグ」と呼ばれる。
イースター・バニーホワイトハウスから手をふるナンシー・レーガンとイースター・バニー(1981年)
主に英語圏やドイツではイースター・エッグと並んで、イースター・バニー(ウサギ)もイースターのシンボルとされる。ウサギは多産なので生命の象徴であり、また跳ね回る様子が生命の躍動を表しているといわれる。イースター・エッグ同様、ウサギをかたどったチョコレートやパンが作られる。
関連記事ウィキメディア・コモンズには、 ⇒復活祭 に関連するマルチメディアがあります。
復活大祭
復活
復活祭の日付の計算(コンプトゥス)
教会暦
四旬節
過越
日曜日
⇒Quartodecimanism(14日遵守派)
外部リンク
⇒セマナ・サンタ(聖週間?復活祭)
カテゴリ: キリスト教圏の年中行事 | 祝日 | イエス・キリスト | 民俗学
更新日時:2008年9月30日(火)09:26
取得日時:2008/10/07 06:27
■毎日更新無料動画!
■未公開流出画像満載