チーフ・エグゼクティブ・オフィサー (Chief Executive Officer)。直訳して統括業務執行役員などとも。アメリカ型の株式会社における会社経営のトップの責任者である役員。業務に関する決定と執行を分けて考え、決定に関する責任者といえる。業務執行の意思決定は取締役会が行うのであるから、取締役会長(chairman of the board of directors)が CEO を兼任することが多いが、社長(president)が兼任する場合もある。また、会社によっては CEO や COO を置く場合、社長や会長という役職が存在しない場合もある。英国会社のチーフ・エクゼクティブ (Chief Executive) に相当するが、英国会社のチーフ・エクゼクティブは取締役会長を兼務することが禁止されている。
最高執行責任者(COO)
チーフ・オペレーティング・オフィサー (Chief Operating Officer)。この場合のOperation=営業であり事実上の営業部の長を指す。アメリカ型の株式会社における会社の業務執行の責任者である役員。CEO の決定に従って業務執行を行うので、第2位の役職といえる。COO は社長が兼務することが多いが、社長という役職が存在しない場合もある。CEO とは別の役員が就くことが多いが、CEO と COO を兼任する場合もある。
最高財務責任者(CFO)
チーフ・ファイナンシャル・オフィサー (Chief Financial Officer)。アングロサクソン系の株式会社における会社の財務・金融の戦略や執行の責任者である。単なる財務の管理者ではなく、経営戦略上に会社の財産をどのように利用すべきか判断する。ただ、単なる財務部門のトップに付けられていることもある。イギリスにおいてはほとんど全員が会計士の資格を有する。アメリカにおいても会計士が過半数を占める役職である。
チーフ・アドミニストレティブ・オフィサー(Chief administrative officer)。アングロサクソン系の株式会社における会社の総務ひいては株主総会の運営の責任者。イギリスなどでは(Institute of Chartered Secretaries and Administrators)において勅許書記士の資格が存在する。さらに法律でこの役職には弁護士、書記士、公認会計士しかつくことができない。
最高技術責任者(CTO)
チーフ・テクニカル・オフィサー (Chief Technical Officer)。会社の技術開発について戦略的に資源の投資や開発活動を行う技術部門の責任者。ただ、単なる技術部門や研究開発部門のトップに付けられていることもある。
チーフ・マーケティング・オフィサー (Chief Marketing Officer)。最高マーケティング責任者とも。Return on Investment (ROI) をしっかり出さないと、その成果を厳しく問われる。その任期は、近年のアメリカでは平均して2年弱。
最高情報責任者(CIO)
チーフ・インフォメーション・オフィサー (Chief Information Officer)。会社の情報戦略の責任者。単に情報の管理やITシステムの管理を行うだけではなく、情報を経営戦略上どのように利用するか、さらには情報戦略上の観点から会社のシステムや組織の構築について立案・実行する。ただ、単なる情報システム部門の担当役員を指す場合も少なくない。
最高知識責任者(CKO)
チーフ・ナレッジ・オフィサー (Chief Knowledge Officer)。CIO よりも広く、情報のほかに会社に蓄積された資産としての知識を経営に生かす知識戦略の責任者。
チーフ・セキュリティ・オフィサー (Chief Security Officer)。企業のセキュリティの責任者。
チーフ・リスク・オフィサー (Chief Risk Officer) またはチーフ・リスク・マネジメント・オフィサー (Chief Risk Management Officer)。企業のリスク管理の責任者。
チーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー (Chief Information Security Officer)。企業の情報セキュリティを総合的に管理する責任者。コンピューターシステムのセキュリティ対策を行うほか、会社の機密情報や保有する個人情報が漏洩することのないよう管理する。情報セキュリティマネジメントシステム (ISMS) の運用をする際の責任者に用いられることが多い。
チーフ・ソーシャル・レスポンスビリティ・オフィサー (Chief Social Responsibility Officer)。企業の積極的な社会貢献などを求める考え方である「企業の社会的責任」 (CSR, corporate social responsibility) を実行するための責任者。
チーフ・ジュディカル・オフィサー (Chief Judicial Officer)、チーフ・リーガル・オフィサー (Chief Legal Officer)。
チーフ・コンプライアンス・オフィサー (Chief Compliance Officer)。コンプライアンス(法令順守)や内部統制の責任者。
そのほかの最高責任者(CXO)
最高会計責任者 (CAO, Chief Accounting Officer)
最高総務責任者・最高管理責任者 (CAO, Chief Administrative Officer)
最高ブランド責任者 (CBO, Chief Branding Officer)
最高業務責任者 (CBO, Chief Business Officer)
最高コミュニケーション責任者 (CCO, Chief Communication Officer)
最高遵法責任者 (CCO, Chief Compliance Officer)
最高開発責任者 (CDO, Chief Development Officer)
最高人事責任者 (CHO, Chief Human resource Officer)
最高ロジスティクス責任者 (CLO, Chief Logistics Officer)
最高学習責任者 (CLO, Chief Learning Officer)
最高ネットワーク責任者 (CNO, Chief Network Officer)
最高人材活用責任者 (CPO, Chief People Officer)
最高生産管理責任者・最高製品責任者 (CPO, Chief Production Officer)
最高個人情報管理責任者・最高プライバシー管理責任者 (CPO, Chief Privacy Officer)
最高計画責任者 (CPO, Chief Project Officer)
最高品質責任者 (CQO, Chief Quality Officer)
最高レベニュー責任者 (CRO, Chief Revenue Officer)
最高戦略責任者 (CSO, Chief Strategy Officer)
最高安全責任者 (CSO, Chief Safety Officer)
最高ヴィジョン策定責任者 (CVO, Chief Visionary Officer)
最高ストレージ責任者 (CSO, Chief Storage Officer)
英米系の役員制度と違いヨーロッパ系の企業では株主その他のステークホルダーにより選任され、業務執行の監督を行うSupervisoryBoard(監督取締役会、監査役会)と、業務執行を行う経営陣で構成されるExecutiveBoard(執行取締役会、取締役会)とに分かれ前者が後者を監視するという二重構造になっている(日本の委員会設置会社に類似)。