当用漢字以前に書かれていた熟語には、「蛋白質」のように、熟語を構成する漢字に当用漢字とそれ以外の漢字とが混在するものが多数存在した。これらの熟語は、「たん白質」のように、当用漢字だけを漢字にしそれ以外をかなで書くという、いわゆる「まぜ書き」(交ぜ書き)が行われることになった。こうして、1つの語の内部での字種の不統一を招いた。
当用漢字は日本独自の新字体を採用しているため、当用漢字だけの知識では古典を原典のままでは読めない。また他の漢字国も、中華人民共和国などそれぞれ独自で新漢字を定めたため、以後、漢字が国家間で通用しにくくなった。なお、現在まで漢字の字体を変更しないで継承しているのは、中華民国(台湾)、香港、マカオである。
参考資料
⇒当用漢字表(内閣告示第三十二号)・当用漢字表の実施に関する件(内閣訓令第七号)1946年11月16日(甲南女子大学 菊池真一研究室 内)
⇒当用漢字字体表(内閣訓令第一号、内閣告示第一号)1948年(青空文庫 内)
カテゴリ: 日本の漢字 | 国語政策
更新日時:2008年9月11日(木)18:23
取得日時:2008/09/27 23:02