安岡正篤が考案したとされる元号であるが、「平成」の名前の由来は、『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、『書経』大禹謨(偽書)の「地平天成(地平かに天成る)」からで「内外、天地とも平和が達成される」という意味。なお、平成は慶応改元の際にも候補に上がったが、2回目で採用された。
典拠・故実に由来する反対意見に以下のようなものがある。
典拠として史記を書経よりも重視するのはおかしい。書経のみを以て典拠とするべきである。
書経の当該部分は、清代中国における研究によって偽書(偽古文尚書)である事が確定したものであり、典拠として書経をあげるべきではない。
「平」「成」の文字の中に「干(=楯)」「戈(=鉾)」があり「干戈(戦争を意味する)」に通じる。
平治以来「平」ではじまる元号がないのは、平治が戦役によって混乱した時代であったためであり、「平」ではじまる元号はこれを避けるのが故実である。ちなみに元号に「成」が付くのは初めてである。
1982年 - 1987年の中曾根康弘内閣を最後に、平成に改元された当時の竹下登内閣以降、短命な内閣が続き、2001年までの12年間に首相が10人、平均の在任期間が1年強という混迷の時代が続いた。この中には日本政治史上記録的な2つの短命内閣も含まれている(宇野宗佑内閣(69日)、羽田孜内閣(64日))。小泉純一郎内閣(2001年4月?2006年9月)が平成初の長期政権である。小泉の首相在任期間は戦後3位(1980日)であり、私学出身者・党人派による政権としては共に戦後最長である。
派閥領袖ではない人物が多く首相に就任している。2008年現在、12人の首相のうち、派閥領袖として首相に就任した人物は竹下、宮沢喜一、小渕恵三、森喜朗の4人のみである。首相就任時の年齢が低下傾向にある。昭和期には60歳代後半・70歳代の首相は珍しくなかったが、平成期では多くが50歳代後半から60歳代前半で首相に就任している。70歳代での首相就任は宮澤喜一、村山富市、福田康夫の3人のみである。海部俊樹、細川護熙、羽田孜、橋本龍太郎、小泉純一郎、安倍晋三は、50歳代で首相に就任している。橋本龍太郎、小沢一郎、小泉純一郎、福田康夫といった世襲政治家が多く活躍した。1994年の村山政権以来の首相は全員、世襲政治家が占めている。平成期は日本新党・新党さきがけ・新生党・新党みらい・新進党・新社会党・太陽党・フロムファイブ・国民の声・民政党・民主党・自由党・保守党・保守新党・国民新党・新党日本・新党大地など新党結成・政党合併が相次いだ。
1989年(平成元年)、竹下内閣による消費税導入への国民世論の反発・リクルート事件による自民党金権汚職への反発・宇野宗佑首相の女性スキャンダルによる女性有権者の反発などの理由から7月の参議院選挙で自民党は大敗。社会党が一人勝ちをした。土井党首の女性を前面に出す方針から女性議員が倍増。以後平成期は国会でも地方でも女性議員が増加している。
社会党は1990年(平成2年)の衆議院選挙でも勝利したが、自民党も安定多数で勝利した事で政権獲得に失敗する。小沢一郎幹事長のもと自民党政権が竹下派支配で安定する。自民党最大派閥竹下派は平成4年に小渕派と羽田・小沢派に分裂。小沢一郎は選挙制度の小選挙区への変更で派閥解消・2大政党制選挙・金がかからない選挙・政党本位選挙を目指す政治改革論議を提起した。小沢は新生党を旗揚げ、別の政治改革グループが新党さきがけを旗揚げ。日本新党など新党ブームがおきた。
1993年(平成5年)、日本社会党・新党さきがけ・新生党・民主改革連合・公明党・社会民主連合・日本新党が連立した細川内閣が成立。非自民連立政権の成立により、自民党は一時野党に転落して55年体制は崩壊するも、1994年には自民党は社会党との村山連立政権で早くも政権に復帰し、その後は公明党と連立で政権を維持した。政権与党は自民党単独→新生・公明・社会・民社・さきがけ・日本新党・社民連・民改連→自民・社会・さきがけ→自民・自由・公明→自民・公明・保守→自民・公明党と移り変わり、自民党を中心にした連立政権の時代となった。
平成期は、戦後体制を見直し、バブル崩壊以降の閉塞状態を脱却しようとする機運が生まれ、選挙制度改革(小選挙区比例代表並立制の導入)、政治改革(政治資金規正法、政党助成金制度)、行政改革(省庁再編、公務員改革)など、総じて「改革」が望まれ、実現されてきた時代であると言える。また、有事法制の整備や自衛隊の海外派遣、教育基本法の改正など、保守色の強い政策への抵抗感が弱まり、自由民主党・民主党の二大政党の政策は右傾化している。革新勢力は力を失い、対北朝鮮制裁に国民世論が同調している。政界再編が頻発し、政権の枠組みが頻繁に変化した。この事は、政治家のスキャンダルが多く発覚したこととあわせ、国民の政治不信を呼んだ。特定の支持政党を持たない「無党派層」が既存政党への支持者を大きく上回っている。