平成18年農林水産統計によると、農業産出額は2,544億円。食料自給率は106%であり[6]、北海道や青森県、秋田県、山形県などと共に、自給率100%を超える数少ない県の一つである。広大な面積と、山岳に囲まれた地形のため、地域によって気候が大きく異なるところがあり、特性に応じてさまざまな形態の農業が営まれている。
穀物、畜産業などが伝統的に盛んである。林業は、県が木質バイオマス事業などの自然エネルギー活用に熱心なこともあって、生産高188億円(平成17年)と、全国5位の数字を出している。
水産業では、三陸海岸周辺が、黒潮による豊かな漁場として知られている。リアス式海岸の岩礁は、ワカメや海苔といった海藻類の養殖にも適しており、ワカメとあわびの養殖で、生産高全国1位の規模を持つ。
製造品出荷額は2兆1000億円で、東北地方では福島県(全国順位19位)、宮城県(同24位)、山形県(同28位)に次いで4位(同31位)である。
長らく主要な産業が新日本製鐵釜石製鉄所(釜石市)ほどしかなく、政府の救済策を求めたこともあったが、1991年に東北新幹線東京・盛岡間が開業すると、企業誘致が急速に進展した[1]。1993年に関東自動車工業(金ケ崎町)が進出して以来、製造業は大きく進展し、県民所得は全国40番台後半から、30番台まで向上した。このほか、県南には富士通や塩野義製薬、東芝などの工場が立地する。
特に、2008年2月に決定された東芝・フラッシュメモリ工場の北上市への建設は、波及効果を合わせると1兆円程度の経済効果があるとされ、県は法人税減免や低利融資などを通じて、これを後押しするとしている。東芝が「行政からの融資措置だけでなく、質の高い人材の確保が容易なことが決め手になった」とし、「金のかからない新しい産業誘致モデル」として注目された[7][8]。工場新設に当たって、北上市はこれまでに蓄積した企業誘致と合わせて、法人税、固定資産税の大きな増収が見込まれることから、国から地方交付税の交付を受けない「不交付団体」への昇格を果たすことになった。岩手県では、かつて製鉄業が隆盛を極めていた時代に釜石市が不交付団体となっていた前例があり、「それに次ぐ快挙」(2008年2月・岩手県知事定例記者会見)と評された。
自動車産業に関しては、トヨタ自動車が、東北地方を新たな生産拠点とする意向を示しており[4]、すでに金ケ崎町に立地する自動車工場も、現行より10万台増の25万台生産規模まで拡大されることが決まっている。自動車関連産業の集積を進めるため、岩手県は、セントラル自動車の進出が内定している宮城県や山形県、福島県などと連携して、今後も誘致活動を展開していくとしている。
県内に拠点を誘致した主な製造業 この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
盛岡市
美和ロック
奥州市
東京エレクトロン
日立製作所
花巻市
リコー
EN大塚製薬(旧雪印乳業岩手医薬品工場)
北上市
明治製菓
北上ハイテクペーパー(旧三菱製紙)
東芝
東京製綱
アイメタルテクノロジー
一関市
NEC
トステム
ソニーEMCS
日本ピストンリング
宮古市
ヒロセ電機
釜石市
新日本製鐵釜石製鉄所
SMC
久慈市
北日本造船
八幡平市
アステラス製薬
胆沢郡金ケ崎町
関東自動車工業
富士通
塩野義製薬
岩手郡雫石町