自動小銃・半自動小銃は、ボルトアクションライフルの性能を継承し、ボルトの駆動を従来の手動から発射ガス圧や反動を利用した自動進退方式にした小銃や、軽機関銃の構造を歩兵用小銃に転換させたような構造の銃をさす。自動連射可能な物は「自動小銃」・単発自動発射のみのものは「半自動小銃」と呼ばれる。第二次世界大戦から1960年代頃までに多く使用された。広義としてはこの後に登場するアサルトライフル(突撃銃)の前身ともいうべき銃の種類(歩兵火器の自動化)であるが、狭義としては別物(自動小銃は長距離射撃を目的とした大型弾薬を使用、アサルトライフルは中?近距離戦向きの自動小銃よりは小型の弾薬を使用した、長距離射撃向きの銃器ではなく、フルオート機能が機種を問わず標準装備されている為)と言える。
また、アサルトライフルが民間向けに発売される際、銃規制によっては全自動発射機能をオミットし、半自動小銃になるように改修されるケースがある。但し、アサルトライフルも厳密に言えば自動小銃なので、昨今では厳密な定義はまだないがこの種の銃の、特にフルレングス・フルサイズ弾を使用する形態の物は「バトルライフル」と呼称される傾向にある。尚、自動小銃をよく「オートマチックライフル」と英語で呼称するが、特定の英語圏の国では、この呼称を使うと軽機関銃のような分隊支援火器を意味する場合があるので注意が必要である。
代表的な自動小銃・半自動小銃
M1ガーランド(アメリカ)
ピダーセン自動小銃(アメリカ)
M1A(スプリングフィールドM14からフルオート機構を除いた民間型)(アメリカ)
トカレフM1940半自動小銃(旧ソ連)
シモノフM1936(旧ソ連)
ワルサーGew43半自動小銃(ドイツ)
FG-42TYPE-I・II(ドイツ)
モンドラゴンM1908(スイス)
ZH-29半自動小銃(チェコスロバキア)
四式自動小銃(日本)
アサルトライフルは、現代の歩兵が戦闘に用いるための小銃である。その名称はドイツ語のStrumgewehr(突撃銃)からきており日本でも突撃銃(とつげきじゅう)と訳されている。他の小銃との違いは、従前の小銃は長距離一斉射撃、または狙撃のために長大な有効射程を持つフルレングス・フルサイズ弾を使用していたが、想定交戦距離が短く300-400m程度で(ただし、以前の小銃の通常の想定交戦距離もこの程度である)、これに合わせて薬量が少なく弾丸重量も軽い小型弾薬を使うこと、連続して弾丸を発射できるフルオートまたはバースト機構が搭載されていること、そのために銃床と銃身との角度が小さい(直銃床である)ことなどである。すなわち、それまでの小銃の中・短距離における命中精度や可搬性を維持しつつ、短機関銃などで発揮される全自動発射での近接戦闘能力を両立させた小銃で、上記の自動・半自動小銃の機能を発展させた銃種である。本銃の登場により、歩兵の戦闘力や戦術が格段に向上・変革した。
近代のアサルトライフルは、軽量化や生産性・信頼性向上のために部品点数を必要最小限に留める設計思想に基づいている。また整備面においては、通常分解(フィールドストリップ)に特別な工具を必要とせず、アーミーナイフや実包などを使用して分解・整備・結合が行えるよう配慮されている。これにより、日常的整備や破損部品の交換等が迅速に行う事が出来る。
アサルトライフルの原型は、帝政ロシア時代に開発された世界初の連射可能なライフル銃であるフェデロフM1916である。しかし、日本軍の有坂6.5mm×50SR弾を使用すること(これ自体はフルレングス弾なので、現代的にはバトルライフルの分類となる)などから国内での評価は低く、世界初のアブトマット(アサルトライフル)の生産は少量に留まった。
帝政ロシアでは評価の低かったアサルトライフルだが、第二次世界大戦中その有効性に気付いたナチスドイツが開発したのがMP43/MP44である。アドルフ・ヒトラーは、これに兵士の士気を鼓舞するために「シュトゥルム・ゲヴェーア:Sturmgewehr(突撃銃)」と命名し、これが英語の「アサルトライフル:Assault Rifle」の由来になったとされる。命中精度に比較的優れ、現代の歩兵の一般的な武器端緒となった。なお、MP43/MP44は、1944年にStG44と改称されて、正式に突撃銃としてナチス・ドイツ軍に採用されている。
アサルトライフルは本来はフルオートの射撃が可能なもののはずだが、実際には初期のアサルトライフルは政治的問題によって7.62mmクラスの通常のライフルとほとんど変わりない威力の弾薬であり、軍用の標準装薬量(所謂「ミリタリーボール」)ではフルレングス弾と全く威力の変わらない実包を採用したために反動が大きくなり過ぎ、実用的なフルオート射撃が不可能なものが多かった。例えば英軍ではFALをL1A1として制式採用したもののフルオート機能を外したセミオートオンリーの事実上の自動小銃として配備した。西側世界で本来のフルオート機能を実用的に発揮させるようになったのは、5.56mmクラスの小口径弾が採用となってからである。一方で、小口径弾の威力と射程に不安を持ち、フルオート機能は実際には不要とする意見も多く、今までは中途半端と評価されてきた7.62mmクラスのアサルトライフルがバトルライフルという新しい呼び名で一部で再評価されつつある。
銃身を切り詰めて扱いやすくしたものはアサルトカービンまたは、カービンと呼ばれる。また、アサルトライフルを小型化して拳銃弾を撃てるようにしたものは、短機関銃(サブマシンガン)に分類される。また、イギリス軍のL86のように母体がアサルトライフル(L85)のまま、銃身を延長、脚をもうけただけの仕様で軽機関銃に分類されるものもある。こういったものは分隊支援火器に分類されることも多い。
H&K G3は7.62×51mm弾を使う事から、通常バトルライフルに分類される。しかしローラーロッキングによる反動軽減と命中精度により、フルオートでも使える銃であった(当時は「唯一7.62×51弾をフルオートで使えた銃」とも言われた)。そのため人によってバトルライフル、アサルトライフルとジャンル分けが別れている。
同じ事は64式7.62mm小銃にも当てはまり、二脚の標準装備と汎用機関銃と同等のストック、連射速度の遅さと装薬量の少なさから、分隊支援火器のように使うとフルオートで6連射6命中が可能な小銃であったため、条件は付くがフルオートで7.62×51を使える銃で有ったためにバトルライフル、アサルトライフル両方の名前で呼ばれる。
詳細はAK-47を参照
AK-47(Avtomat Kalashnikov-47)は、ソビエト技術者で、元戦車兵のミハイル・カラシニコフが開発したアサルトライフルである。そのため、AK-47系列の小銃はカラシニコフ銃とも呼ばれる。