小刀
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日本国内において

日本国内では銃刀法により、刃物の所有・運搬・携帯には、厳しい制限がある。以下に挙げるのは、日本国内で刃物を持つ人間が、最低限守る必要のある決まりである。なおこれに対して、状況によって扱いが変化する例も見られ、微罪・別件逮捕だとして批判する声もある[要出典]。通常、ナイフ(飛び出しナイフを除く)は刀剣類ではなく、その他の刃物に分類される。

刀剣類(刃渡りが15cm以上のやりなぎなた及びあいくち)は所轄の公安委員会に届け出て許可を得なければ、所持(所有)自体ができない。(銃刀法二条の二及び三条による)

但し調理包丁などは例外。また、日本刀に関しては“美術品”とみなされるため、各地の教育委員会に登録をするだけで所持をすることができる。


自動的に刃が45度以上飛び出す、いわゆる飛び出しナイフは刀剣類とみなされ(幾つかの例外となる条件があるが)基本的に所有できない。(銃刀法二条の二及び三条による)

但し刃自体に飛び出しボタンの構造を持たせることで、法律上の問題を回避している「セミオート」製品が、バックやカーショウなどいくつかの海外メーカー製品に存在する[2]


刃体の長さが6cm以上の刃物は、業務上などの正当性が無い場合携帯ができない。このため必要な場合は、きちんと梱包して運搬する。(銃刀法二十二条による)

但し刃体の長さが8cm以内のはさみ、折りたたみ式ナイフなどは例外となる。


刃体の長さに関係なく、正当な理由なく刃物を隠して携帯してはならない。(軽犯罪法一条の二による)

なお、ここでいう所持・運搬・携帯であるが、解釈は以下の通りである。
所持(所有) 
自宅やそれに類する場所に保管しておく事。他の危険物同様に、盗難や第三者による乱用を防げる様、施錠するなどして管理・保管できる様にしなければならない。なお法表記では「所持」となっているが、持ち歩くことを指し示しているわけではなく、概念的には単に所有することを含んでいる。なお本項では以後、便宜的に法的な記述としての所持に関しては「所持(所有)」ないし「所有」とし、持ち歩くことに関しては「所持」と表現する。
運搬 
梱包され、すぐには使用できない状態で持ち運ぶ事。等に他の荷物とともにしまい込んでいる場合は、これら運搬と見なされる場合もあるが、ポーチハンドバッグ等に入れて、すぐ取り出せる状態にある物は、下記の携帯と見なされる場合がある。
携帯 
すぐに使用に供する事が可能な状態。主にポケットの中や手中にある状態を指すが、前出の通り、ポーチやハンドバッグ等の、比較的直ぐさま出せる状態も同様である。

所持に関しては、運搬と携帯のどちらも、移動時に持っていればそのように見なされる。警察に職務質問を受けた際に、これらナイフ類を所持していた場合に、任意同行を求められる事も少なくない。また、6cm以下であっても、場合によっては軽犯罪法により処罰を受ける可能性もある。

なおキャンプ地や釣り場に行く際にナイフを所持している場合は「正当な理由」が認められることから許容範囲とされている[3]ただしそのような場所につくまでは、運搬の状態であることが社会的にも望ましいとみなされる。

護身目的の携帯」は正当でない理由と見なされる。護身目的でナイフを携帯するとは、日常生活の道具というナイフの本来の使用法よりも、人を威嚇したり場合によっては殺傷したりするという悪用法にもっぱら注目していること、そして自衛のためであろうと他人に刃物を向けることを予め行動の選択肢に入れていることの証拠だからである。

このほか、刃物類をファッション的に持ち歩く行為に対しても社会問題視する傾向が一般に広く見られる(→有害玩具)。


ナイフの分類

ナイフには幾つもの分類法がある。以下に、構造分類と用途分類によって、基本的なナイフの構造と用途別の種類を紹介する。


基本構造による分類

ナイフには、刃を折り畳んでしまえる物と、鞘を必要とする物がある。前者は携帯に便利な反面、可動部があるために破損・故障する可能性があり、後者はやや携帯に難があるものの、非常に堅牢である。


フォールディングナイフフォールディングナイフの一例
オピネルナイフソムリエナイフ コルクスクリューとコルク抜きてこを開いた様子。ブレードはグリップの背に折りたたまれている。

フォールディングナイフは、携帯に便利なように何らかの機構で柄に刃を格納できる構造のナイフをいうが、刃先を折り畳んで収納する、日本では折り畳みナイフと呼ばれる構造のものが大多数であり、パラシュートナイフ、バタフライナイフなどその他の形式は特殊なものとされる。柄よりも刃の部分が短くないと刃先が収納できないため、比較的小型の物が多い。

折りたたみナイフは、携帯時に不用意に開く事も使用時に不用意に閉じることも危険な事故につながるため、小型のものでは柄の背に板バネを内蔵して、ある程度の角度を境に、それぞれ刃が開き続ける方向と閉じる続ける方向に力を加える構造(スリップジョイント機構)を持つのが一般的である。また、大型のものでは板バネの機構に加えて、開いた刃が閉じないような機械的ロック機構を持つものも多い。

農場、船上等で労働者が使用する安価で粗野な大型実用折り畳みナイフをジャックナイフ[4]、小型の折り畳みナイフをポケットナイフという[5]

折りたたみナイフは、刃以外にドライバー缶切りなど、他の用途のツールブレードを持つものがあり、付いている機能の数によって「n徳ナイフ(nは整数)」などと呼ばれる。この構造で代表的なものは、歩兵などの携帯装備として基本的な缶切り・ドライバー・栓抜きだけとなるメインブレード以外にツールブレード3枚が付いているアーミーナイフであるが、しばしば一本のブレードが複数機能を持つことから、4?7徳程度の機能を持っている。例えばビクトリノックスの製品では、缶切り・栓抜きブレードとマイナスドライバー大小やワイヤーストリッパーが複合されている。

その他、ペンチやワイヤーカッター等の工具類がついているツールナイフ、コルク抜きや釣り針外し等を持つキャンプやレジャーに便利なキャンピングナイフと、様々な派生種類がある。赤いハンドルのスイスアーミーナイフの通称で有名なビクトリノックス社、ウェンガー社の製品には、30以上にもおよぶ機能を内蔵したものもあり、ドイツ・ゾーリンゲンに本社を置くフリードリヒ・オルバーツ社の「マイスター100」に至っては、ツールブレードを含めたブレードの数が100というものも存在している[6]

写真はソムリエ(ワイン鑑定士)がワインの開封、抜栓に用いるソムリエナイフないしウエイターズナイフと呼ばれるもので、小ブレード、コルクスクリュー、コルク抜き梃子を持つ3徳ナイフであり、てこという特殊な利用法のために板バネを内蔵しないフリーブレード構造になっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki