ドイツの精神科医ホルスト・エバーハルト・リヒター( ⇒de:Horst-Eberhard Richter)はその著『病める家族―家族をめぐる神経症の症例と治療』(佑学社 1976年)において、患者の家族を以下のように類型化した。
劇場家族 - よい家族をお芝居のように演じている家族
要塞家族 - 自分たち以外はすべて敵とみなし、対抗することで絆を確認する家族
サナトリウム家族 - 互いに傷を舐めあうような家族
家族精神医学者の小此木啓吾は家族の心的問題に焦点を当てて次のように類型化している(『家族のない家庭の時代』ちくま文庫 1992年)。
コンテナ家族 - 容量が大きく、社会のストレス、不満を持ち帰っても、それを受容し、癒してくれるような家族
ホテル家族- みんながそれぞれにお客のつもりで、サービスされることだけを求め、他人のために汗を流そうとしない家族
その他の家族分類概念
生殖家族(family of procreation) - 人間が選択(配偶者や子供数の)によって構成した家族
定位家族(family of orientation) - 子供を社会に送り出す側面に注目した家族概念
主に食を中心に家族が集まり、談笑するなどして家族の絆を確認し、楽しむ行為である。広辞苑では「集まってなごやかに楽しむこと」と定義されている。日本では都会の核家族や独身者が正月や彼岸には帰省することも多く、例年、高速道路や新幹線などが混雑する。一般に冬には炬燵に入り、鍋や焼き肉をつつくなどのイメージが保持されている。詳細は一家団欒の項目を参照。
戦前から家族旅行は比較的裕福な市民においても行われていたが、戦後の高度成長期に裾野が広がり、一般的な庶民の家庭においても家族で旅行することが定着した。家族旅行は親と子の絆を強める作用があり、社団法人日本旅行業協会が公表した統計では、『成人するまでに20回以上、つまり平均して年に1回以上家族旅行に行った人は、「我慢強い」「思いやりがある」「協調性がある」「社交的である」等、周囲とのコミュニケーションや気配りに長けている傾向が強い』という結果となっている ⇒[2]。
家族に類する集団を作る動物もある。ある動物が次のような集団を作っている場合、それを家族と呼ぶことがある。
配偶ペアがある程度以上の期間にわたって維持されること。
この組がそれらの子の世話をある程度以上行うこと。
配偶ペアが長期にわたって維持される例はあるが、それだけを以て家族ということはない。また、単独の親が子育てする例もこれを家族と言わない。もちろん、より文学的表現でそれらをも家族という語を使う例はままある。
上記のような範囲で家族を構成する動物は鳥類に例が多い。哺乳類ではタヌキやキツネなどいくつかの例がある。いくつかの鳥類では前年の雛が巣に残って子育てを手伝う。これをヘルパーと言う。
節足動物にもかなり例がある。いわゆる社会性昆虫は実のところ一頭ないし一組の生殖個体とその子で構成されており、非常に巨大ながら家族集団である。ただしハチとアリの場合、雌が単独で巣作りをするから先の定義から外れる。シロアリは夫婦で巣作りするのでこれは家族扱いできる。他に家族的集団や親子集団を形成するものもあり、それらは社会性昆虫の進化との関連でも注目される。
TVドラマ
『パパは何でも知っている』(原題:Father Knows Best)全203話(1954年-1960年)アメリカのNBC放送とCBS放送で放送され、人気を博したロバート・ヤング主演のテレビドラマ。
『奥様は魔女』全254話(1964年-1972年)エリザベス・モンゴメリー主演で放送され、大ヒットしたコメディーテレビドラマ。
『ファミリータイズ』全176話(1982年-1989年)主演のマイケル・J・フォックスはこのシリーズでエミー賞のコメディー部門主演男優賞を1986年から3年連続受賞した。
漫画
長谷川町子『サザエさん』(漫画:1946年?1974年、TV放映:フジテレビにて1969年から現在まで)
深見じゅん『ぽっかぽか』集英社 1995年8月 ISBN 4087850013
柴門ふみ『家族の食卓』
映画
家族ゲーム - 森田芳光監督(1983年)
家族 - 山田洋次監督
異人たちとの夏 - 大林宣彦監督
折り梅 - 松井久子監督
萌の朱雀 - 河瀬直美監督
家族を描いた作品は数多く存在する。その中でも映画史に残る名作や問題作として以下の4作がある。
題名制作年内容
東京物語1953独立した子供とその親の絆の喪失
ゴッドファーザー1972強い父とその家督を継ぐ三男
クレイマー、クレイマー1979離婚した男女とその一人息子