定時制
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入学、進級、卒業、単位

一般的には4月に入学するが、それ以外の時期の場合もある。入学資格は高校受験#入学資格を参照。

一般的な「学年制による教育」では進級して卒業するという方式を取り、卒業には規定の単位の取得が必要となる。学年による教育課程の区分を設けない「単位制による教育」では、学年という概念がまったく存在しないように思われることもあるが、「学年制による教育」と同じような運用をしているところも多い。ただし、学年制による教育よりも選択可能な科目がはるかに多い傾向にある。

単位は、各科目ごとに試験の点数や実技、レポート、作品、参加度、その他の評価項目によって、一定の基準を満たした場合に認められる。特に試験で規定の点数に達しない点数は赤点、または欠点という。修業年限(在学しなければならない期間)は、全日制の課程は3年であり、定時制の課程と通信制の課程は3年以上である。


教育課程による分類

授業を行う時間帯、季節、方法などの違いにより、「全日制の課程」、「定時制の課程」、「通信制の課程」の3種類の課程がある。


全日制の課程

全日制の課程(全日制課程)とは、通常の課程とされているものである。1日に5時間から8時間程度の授業をする。学校教育法により、修業年限は3年と定められている。学年制が多いが、近年単位制に変更された学校も多く、2003年度は全4626校のうち単位制が301校(7%)ある。在学中に高等学校卒業程度認定試験を受験する事も可能である。卒業率は92%前後。2002年度の公・私立高等学校の中退者数は89,461人。中退理由は「学校生活・学業不適応」が38.6%で最も多く、ついで「進路変更」34.9%、「学業不振」6.2%の順となっている。中退者全体のうち、1年生が53.0%を占め、2年生30.5%、3年生は8.8%。一般的な傾向としては、校則が厳しい、制服体操着がある、現役入学者が多く、過年度生が少ないなどの特徴がある。ただし最近になって、校則や制服等が免除・変更される学校が増加してきている。


定時制の課程

定時制の課程(定時制課程)とは、夜間その他特別の時間帯又は季節において授業を行う課程のことである。


概要

おもに昼間仕事に就き、終業後に夜間に学校に来て学習する生徒のために作られた課程である。そのため、基本的には夜間に授業をするもの(夜間部)が多いが、交代勤務の工場労働者等を対象に、昼間に授業を行うもの(昼間部)も存在した。
近年になって、全日制の課程に通いきれない、いわゆる不登校に近い生徒などが増えてきて、それらの生徒への対応の一環として定時制の課程が利用されてきているという現象もある。そのため、より多様な教育の機会を提供するために、三部制(後述)や昼夜間定時制などの新しい形態のものも設立されるようになってきている。朝(8:00 - 12:00)や昼(12:00 - 16:00)に授業をする昼夜間定時制の学校が増え始めている。また朝、昼、夜に授業を行う学校は三部制と呼ばれる。
また東京都立新宿山吹高等学校定時制課程では、1部(8:45 - 12:30)、2部(10:45 - 15:00)、3部(13:15 - 17:00)、4部(17:25 - 21:20)の四部制の授業を行なっている。これらの制度は、朝から夕方前までの授業に出席できない生徒に対して対応するように考えられたものである。
例外として、科学技術学園高等学校は全日制と変わらず、45分6時間授業(進学コースは7時限)を行っている。定時制の中で部活動に一番力を入れている高校として有名である。
現在では不登校だけでなく通院、就業、高等専修学校とのダブルスクールに配慮した形の開講形態になっており、多部制を中心に大学との単位互換など、全日制では対応できない、より個性を尊重するような取り組みがなされている。


授業形態

1日に4時間程度の授業を行なう学校が多いが、中央大学高等学校科学技術学園高等学校のように6時間の授業を行なう例もある。学校教育法により、修業年限は各学校が定める3年以上の期間とされている。
1988年の法改正以前は修業年限が4年に統一されていたため、2003年度は4年制の課程が756校と比較的多く見られるが、3年制(三修制ともいう)の課程も135校ある。
3年制の場合、1日の授業時数を5校時程度にまで増やしたり、通信制課程を併習したり、高等学校卒業程度認定試験の合格科目を卒業単位の一部として認定する場合も少なくない。
多くが学年制による教育であるが、2003年度は3年制のうち52校、4年制のうち150校が単位制である。


現状

21世紀に入った現在では、志願倍率が0.1を切るところも少なくない。また、卒業率は半数前後であり、全日制の課程に比べてかなり低い。
定時制の課程については、中学校卒業時に就職する人が大幅に減少したため、夜間に授業を行なう定時制の課程に関しては大幅に生徒数が減少している。そのため、学校の統廃合が進んでいる。しかし、学校の統廃合は、志願者にとって近隣校が減少してしまうという側面もあり、勤労者が終業後に学校に通うことが困難になるなどの問題も生じる。なお、かつては季節定時制と呼ばれる農閑期に通学する形の農業関係の学科(農業科など)を設置する課程も多かった。


通信制の課程

通信制の課程(通信制課程)とは、通信による教育を行う課程のことである。学校教育法により、修業年限は3年以上と定められており、2003年度は3年制は110課程、4年制は54課程である。(詳しくは、高等学校通信教育を参照のこと。)

基本的に自主学習により、一般的にレポートと呼ばれる課題の添削(添削指導)を受けることで学習を進めていくが、同時に一般的にスクーリングと呼ばれる面接指導が、一般的には月に数回程度(全日制の課程の約8単位時間分の授業に相当するといわれる)行われ、添削指導、面接指導、試験などを通じて単位が得られる。面接指導は、多くの学校が日曜日と月曜日に1つの科目に対して同じ内容で行われ、生徒はどちらかの日に出席すればよい形になっているところが多いが、複数の都道府県の生徒が在学する広域通信制をとる学校などでは、夏季などにまとめて合宿形式などで面接指導を行う学校もある。また、面接指導の一部時間を学校以外の公認の学習会によってまかなうこともできる制度を持っている学校もある。さらに、各教科・各科目または特別活動について、計画的かつ継続的に行われるラジオ放送、テレビ放送その他の多様なメディアを利用して行う学習を取り入れ、生徒がこれらの方法により学習し、その成果が満足できると認められるときにその生徒について、その各教科・科目の面接指導の時間数又は特別活動の時間数のうち、各メディアごとにそれぞれ10分の6以内、最大10分の8以内の時間数を免除する制度を持つ学校もある。ラジオ放送テレビ放送については、NHK高校講座の利用が多い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen