雑種は次のように表記する。ここで属名はXxx,Xxx1,Xxx2等と書き、種小名はyyy,yyy1,yyy2等と書くことにする。
種間雑種(同属他種との雑種)
「Xxx yyy1」と「Xxx yyy2」の雑種は、「Xxx × yyy3」という形式にする。(掛け算の記号「×」は雑種を意味する記号。エックスと間違わないこと。 yyy3は雑種につけた種小名である。)上記のような表現では、どういう種と種の雑種かわからないので、それを明記したい場合は、「Xxx yyy1 × Xxx yyy2」という形式にすることもある。
属間雑種(他属との雑種)
「Xxx1 yyy1」と「Xxx2 yyy2」の雑種は、 「× Xxx3 yyy3」という形式にする。(Xxx3は雑種につけた属名、yyy3は雑種につけた種小名である。)
属が変更された種については、次のようになる。まず命名者については、命名者名が括弧でくくられ、その後に変更者の名前を書くことになる。また属名には性があり、基本的に種小名の語尾は属名が男性のときには-us、-is、女性のときには-a、-is、中性のときには-um、-emとなる。そのため属の変更によって種小名の語尾が変化することがある。
その他 記号、略号など
「+」
キメラを表す。例えば植物では接ぎ木したような場合。
「et」または「&」
「?と?」を意味し、命名者を繋ぐ。「Xxx yyy Aaa et Bbb」なら「Aaa氏とBbb氏が学名Xxx yyyを命名」ということになる。
「et al.」または「& al.」
「その他」を意味する "et alii" (英語の "and others" )の略であり、命名者が3人以上の場合、筆頭命名者の後に続けて他の命名者を省略する場合に用いられる。
「.」
略。たとえば「L.」は「Linnaeus」の略である。
「:」
命名規約で指定している著書によって『認可』されている学名は、命名者の後に「:」を伴ってその認可者の名前を書く場合がある。(例:Friesによる認可名は「:Fr.」、Persoonによる認可名は「:Pers.」)『認可』されている名前は、先行同名や他の異名に対しての優先措置があるため、特にこの様な書き方をする。(ただし、動物命名規約には認可という措置もこの様な記号用法も無い)
「hort. ex.」
正式な学名が与えられていないという意味。例としてはハッサク「Citrus hassaku hort. ex」など。
「f.」
通常は品種formaの略号であるが、命名者の後ろについている場合は、その人の息子という意味になる。例えば「L. f.」ならリンネの息子という意味。ただし動物学では基本的に用いられず、どうしても必要な場合はファーストネームのイニシャルによって区別される。
関連項目
生物の分類
種
模式標本
国際動物命名規約
国際植物命名規約
国際細菌命名規約
Encyclopedia of Life - 学名をもつ種すべてについて記載することを目指すオンラインの百科事典プロジェクト
外部リンク
⇒学名の表記(茄子のご陽庭)
⇒学名解説 @ GLNからこんにちは - 植物の学名の意味を解説。
⇒花の名前(千葉大学園芸学部・花卉園芸学研究室より - 植物の分類や学名の表記について解説)
⇒生物の名前と分類(生物の分類学と学名に関する総合解説)
⇒国際植物命名規約(セントルイス規約)
⇒国際動物命名規約第4版(2000年1月)
⇒国際細菌命名規約(1990年改定)
カテゴリ: 分類学 | 名前
更新日時:2008年6月20日(金)13:25
取得日時:2008/08/29 16:05