明治以来、現在の日本で行われている制度では、姓はすべての日本国民が有する、先祖から受け継がれてきた家庭の名称や夫婦を中心にした家族の名称を指す。家庭内や同姓がいるときは、名のみが個人を表す名称だが、家庭以外では、姓と名を合わせたフルネームで表記することで個人を特定する名称となる。
また、姓は、名字・苗字(みょうじ)や氏(うじ)とも言い(姓と氏・名字という語は本来の別々の意味を有するが、現在ではほぼ同一の言葉として使われている)、明治時代以降は、「氏」として戸籍に記載されて管理されている。
なお、日本における法制度上の位置付けについては、「氏」を参照のこと。
以下は、2008年現在日本国内に多い名字(上位30)である[3]。
1位 - 佐藤(サトウ、サドウ) - 東北地方をはじめとする東日本(特に秋田県)に多い名字で、2位の鈴木と同じく西日本には大分県を除きそれほど多くはない。沖縄県ではむしろ珍しい名字。
2位 - 鈴木(スズキ、ススキ、ススギ) - 愛知県・静岡県及び南関東・東北地方に多い。発祥地は和歌山県海南市だが、西日本(特に九州地方)にはさほど多くはない。
3位 - 高橋(タカハシ、タカバシ) - この名字も東北地方をはじめ東日本(とくに岩手県の北上市周辺)に多い傾向がある。
4位 - 田中(タナカ、ダナカ、デンチュウ) - 密度では西日本の方が多い。大阪府や福岡県のランキングでは1位。東日本でも信越地方(特に長野県)では上位にランクされている。
5位 - 渡辺(ワタナベ、ワタベ) - 発祥地は大阪市中央区だが、山梨県や静岡県など東日本に多い。愛媛県ではワタベ姓が多い。
6位 - 伊藤(イトウ) - 愛知県・岐阜県・三重県及び南関東・近畿地方に多い。件数は愛知県が最も多いが、密度では三重県の方が多い。愛知県名古屋市では市町村としては最も件数が多い。
7位 - 山本(ヤマモト) - どちらかといえば西日本に多いが、他地域は多くない。中国地方では1位。
8位 - 中村(ナカムラ) - どちらかといえば西日本に多い。特に九州地方に多い。
9位 - 小林(コバヤシ、オバヤシ) - 信越地方に多い。
10位 - 加藤(カトウ) - 発祥地は加賀国(現在の石川県)だが、北陸地方ではそれほど多くない。
11位 - 吉田(ヨシダ、キチダ、ヨシタ) - 発祥は京都市左京区だが、沖縄県を除く全国に分布する。
12位 - 山田(ヤマダ)特定の地方に多いというわけではなく、日本のどの地方においても平均的に件数が存在する。
13位 - 佐々木(ササキ) - 発祥地は滋賀県米原市だが、東北地方に多い。
14位 - 斎藤(サイトウ)
15位 - 山口(ヤマグチ)
16位 - 松本(マツモト)
17位 - 井上(イノウエ、イカミ)
18位 - 木村(キムラ)
19位 - 林(ハヤシ)
20位 - 清水(シミズ、キヨミズ)
21位 - 山崎(ヤマザキ、ヤマサキ)
22位 - 池田(イケダ、イケタ)
23位 - 阿部(アベ)
24位 - 橋本(ハシモト)
25位 - 山下(ヤマシタ、ヤマモト)
26位 - 森(モリ)
27位 - 石川(イシカワ、イシガワ)
28位 - 中島(ナカジマ、ナカシマ) - 中国地方や九州地方などでは「ナカシマ」が多い。
29位 - 前田(マエダ、マエタ)
30位 - 小川(オガワ)
なお、日本では結婚した際に夫婦同姓とすることが多いが、日本国外の人が日本に帰化したときなど、名字の種類が増えることもあるため、消滅する名字の数と新たに誕生する名字の数を比較すると、名字の数は全体的に見ると増加傾向にあるといわれる[要出所明記]。
名前をラテン文字(ローマ字)で表記する場合、姓を全て大文字で書くという習慣が広まってきている。