地球環境や資源保護の観点から、ICプレイヤーを使い捨てにしていることを問題視する専門家もいる。しかし、ICプレイヤーを繰り返し使用する場合と、使い捨てにする場合とではコストの面で大きな違いが出てくる。業者への輸送経費や、電池交換・動作確認・清掃などを考えても、直接受験料として受験生の負担になるコスト増は避けたいとの大学入試センターの意向が見られる。なお、韓国の大学修学能力試験では、以前は問題をFM放送を使って各試験会場に送信し、それぞれの校内放送で一斉に聞かせるという形式をとっていた。しかし、受信などでトラブルが発生したため、現在では問題が録音されているカセットテープを校内放送を使って一斉に聞かせる形式に切り替わっている。音量や音質についてのトラブルで、一部の会場で一時停止が行われるが、日本のような大規模なトラブルは発生していない。また、アメリカの大学進学適性試験では、ポータブルCDプレーヤーを受験者個人で用意させ、問題CDを聞かせるという形式をとっている。以前はカセットプレーヤーを持参させた。
重度な難聴である受験者は、医師の診断書や学校での学習状況報告書などの必要書類を大学入試センターに申請し、センターの専門委員会(医師も参加)で審査を受けたうえで認められると、リスニング試験の免除を受けられる。また、聴覚に障害がある受験者は、「ヘッドホンでの受験(持参・貸与)」「補聴器を外しイヤホンでの受験」「補聴器のコネクタにコードを接続しての受験」などの特別措置を受けることができる。加えて、イヤホンが耳に合わない受験者は、医師の診断書を添えて志願すると、小型イヤホンの使用やスピーカーによる受験などの特別措置を受けられる。
なお、リスニング試験の受験を免除された受験生については、志望大学に通知される成績票で「リスニングを免除した」旨が記載される。この場合、点数の取り扱いについては各大学の募集要項に記載されている。
2008年度の実施日程と出題科目は以下の通り。全6教科33科目。志望する大学の学部(または学科)が指定した科目を選択して受験する。ただし、例外として外国語では、「英語(筆記)」を受験する場合、志望する大学の学部・学科が「英語(リスニング)」を指定していなくても、リスニング試験を受験しなくてはならない。また、国語において、志望する大学の学部・学科が指定する特定の分野のみ解答する場合でも、試験時間は変わらない。
2008年1月19日本試験実施
公民: 各100点満点、試験時間60分
現代社会
倫理
政治・経済
地理歴史: 各100点満点、試験時間60分
世界史A
世界史B
日本史A
日本史B
地理A
地理B
国語: 200点満点(近代以降の文章100点、古文50点、漢文50点)、試験時間80分
国語
外国語(筆記): 各200点満点、試験時間80分
英語
フランス語
ドイツ語
中国語
韓国語
外国語(リスニング): 50点満点、試験時間60分(機器等説明時間30分、問題解答時間30分)
英語外国語(筆記)で「英語」を選択する受験生は必ず受験しなくてはならない。ただし、重度の難聴者については免除される。また、「英語」以外の外国語を選択した者は受験できない。
2008年1月20日本試験実施
理科 (1): 各100点満点、試験時間60分
理科総合B
生物I
数学 (1): 各100点満点、試験時間60分
数学I
数学I・数学A
数学 (2): 各100点満点、試験時間60分
数学II
数学II・数学B数学Bについては、数列、ベクトル、統計とコンピュータ、数値計算とコンピュータから2題を選択して解答する。
工業数理基礎
簿記・会計
会計については、会計の基礎、貸借対照表、損益計算書、財務諸表の活用、の4項目のうち、会計の基礎が出題される。
情報関係基礎職業教育が主となっている農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報、福祉の8教科に設定されている情報に関する基礎的科目が出題される(農業科:「農業情報処理」、工業科:「情報技術基礎」、商業科:「情報処理」、水産科:「水産情報技術」、家庭科:「家庭情報処理」、看護科:「看護情報処理」、情報科:「情報産業と社会」、福祉科:「福祉情報処理」)。
理科 (2): 各100点満点、試験時間60分
理科総合A
化学I
理科 (3): 各100点満点、試験時間60分
物理I
地学I
追試験
1998年度 1998年1月24日・25日に実施
1999年度 1999年1月21日・22日に実施
2000年度 2000年1月22日・23日に実施
2001年度 2001年1月27日・28日に実施(受験対象者:258名)
2002年度 2002年1月26日・27日に東京水産大学(受験対象者:138名)と大阪大学(91名)で実施
2003年度 2003年1月25日・26日に東京商船大学(受験対象者:266名)と神戸大学(139名)で実施
2004年度 2004年1月24日・25日に東京芸術大学(受験対象者:253名)、京都大学(119名)、お茶の水女子大学(点字試験場1名)で実施