合理的行為者モデルは問題認識及び問題評価の客観性、国家的利益の選定や優先順位についての国内的な了解、国益達成のための全ての手段が提示されること、費用対効果から考えて便益最大化の手段が選択されること、という前提に基づき対外政策は合理的に行われるというモデルである。合理モデルとも言う。ただし客観性や国内的要因の点で上記の前提と政策決定の現場の状況は異なっており、また合理的行為者モデルで重大な国益という概念についても客観的な観点から評価することは難しいと考えられている。
組織過程モデルとは政府は複数の組織が上下に連結している緩やかな連合的組織集団であり、個々の下部組織が既存の手順に基づいて独自に遂行する行動が政府としての政策を決定しているというモデルである。その特徴には二つあると考えられており、まず下部組織は課題設定、選択肢選定、結果予測、結果評価、政策選択という流れに基づいて決定する特徴がある。また下部組織は外部刺激に対して受動的、反応的に決定を行う。また組織過程モデルによると政策決定の形態には三つの形態があり、一つは組織は過去の決定を反復する形態、第二に組織は矛盾する二つ以上の決定を行う形態、第三には組織は重複する二つ以上の決定を行う形態である。
政府内政治モデルとは組織を人間集団として考え、政策決定は組織における人間が各々の任務、目的を達成するためにそれぞれの政治的資源(権限、知識、カリスマ性)を用いて駆け引きを行った結果であるというモデルである。組織構成員の行動の特徴としては、自らの地位を最大限に利用する自己利益と考えること、自らの利益を実現する機会を捜し求めていることなどがあげられる。
参考文献
久米郁男、川出良枝、古城佳子、田中愛治、真渕勝『政治学』(有斐閣、2006年)
関連項目
外交
軍事力
安全保障
デタント
カテゴリ: 外交 | 外交政策
更新日時:2008年7月14日(月)17:57
取得日時:2008/08/13 16:08