日本の夏にもっとも目立つのはセミである。大部分のセミが夏に出現し、それぞれに鳴き声を響かせる。鳴く虫は秋のものと考えられがちだが、キリギリスも夏が最盛期である。
カブトムシやクワガタムシも夏のものと考えられている。クワガタムシには成虫で年を越すものが多いが、カブトムシは夏だけ成虫が現れる。ほかにもスズメバチやカナブンなど、様々な昆虫が樹液の醗酵したものに集まるので、昆虫の場所取り合戦が見られる。子供の昆虫採集の目当ての一つでもある。もっとも、夏の盛りには昆虫は少なくなり、昆虫採集家はこれを俗に夏枯れという。昆虫の一番多い時期は初夏である。
夏は海岸がやや寂れる。海藻類は主として春から初夏に盛りを迎え、その後は衰える。これは、温度が上昇して活動鵜が盛んになるにつれ、肥料分があっという間に消費されてそれが乏しくなるためと言われる。ホンダワラ類は根元で切れて海面に漂いでて、流れ藻となる。
他方、日本では黒潮の影響が強くなり、初夏にはカツオが盛りとなる。夏後半にはさらにカツオノエボシなどが沿岸に近寄るようになる。また、ウミガメが産卵のために海岸にやってくる。
文学
湯本香樹実『夏の庭 The Friends』
ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢』夏至のフェアリー騒ぎである。
三島由紀夫『真夏の死』
大戦前の真夏に青年医師、ジャン‐マルクが双子の姉であるカーチャと知り合い、魅かれてゆくが同時に弟であるポールの悪魔的魅力にも感付く。そして避けようのない悲劇が…。
枕草子 夏は夜
春過ぎて夏来たるらし白妙の 衣干したり天香具山 (持統天皇・万葉集)
夏山に恋しき人や入りにけむ 声振り立てて鳴くほととぎす (古今和歌集 夏の部)
和楽、唱歌、童謡など
山田検校 『夏やせ』山田流箏曲
吉沢検校 『夏の曲』箏曲。「古今組」の一曲。
吉沢検校 『夏衣』 地歌・箏曲
作曲者不詳 『夏景色』地歌曲
『夏の思い出』:江間章子作詞・中田喜直作曲
クラシック
ヴィヴァルディ:協奏曲集『四季』 - 「夏」
オネゲル:『夏の牧歌』
ディーリアス:『川の上の夏の夜』
ベルリオーズ:歌曲集『夏の夜』
ピアソラ: 『ブエノスアイレスの四季』 - 「ブエノスアイレスの夏」
J-POP以前の時代から現在に至るまで、アイドル歌謡やロック系のニューミュージックなどで広く題材となり、枚挙にいとまがない。夏用化粧品やビールなど、各種商品広告とのタイアップ曲も非常に多い。演歌の題材にはなりにくいようである。
ア行
井上陽水『少年時代』
大江千里『ワラビーぬぎすてて』他
aiko『花火』『夏服』など
大黒摩季『夏が来る』他
EXILE『EXIT』など
ORANGE RANGE『上海ハニー』『ロコローション』『お願い!セニョリータ』『チャンピオーネ』など
m-flo『Summer Time Love』
大滝詠一 『あつさのせい』
UVERworld『シャカビーチ?Laka Laka La?』
カ行
倉橋ヨエコ『夏』
KinKi Kids『ジェットコースター・ロマンス』『夏の王様』『フラワー』『夏模様』
倉木麻衣『Feel fine!』
class『夏の日の1993』
桑田佳祐『波乗りジョニー』
ケツメイシ『夏の思い出』『男女6人夏物語』『また君に会える』