普通話には以下のような4つの声調(四声)がある(なおIPAの声調符号は折れ線によって表記される1つの記号であるが、フォント環境によっては分割されて表示される)。?音(ピンイン)表記の場合、母音の上に符号(声調符号)を書き、注音符号の場合は後に書くことでその声調を示す。
四声ピンイン注音符号IPAと声調値特徴
第一声
(陰平) ̄(?, ?, ?, ?, ?, ?)無表記? 55
[a, a?]高→高の発音。少し高い声で歌を歌っているつもりで、高く平らに発音する。
第二声
(陽平)?(a, o, e, i, u, ?)??? 35
[a?, a??]中→高の発音。日本語では意外なことを言われて「はぁ?あんた何言ってんの?」という時の「はぁ?」の発音に近い。中くらいの音から一気に高い音に持っていく。
第三声
(上声)?(?, ?, ?, ?, ?, ?)???? 214
[a???]半低→低→半高の発音。日本語ではがっかりした様子で「あーあ」とつぶやく時の発音に近い。ただ、いつもの会話で第3声が出た時は、最後の「半高」の音が省略されることが多い。
第四声(去声)?(a, o, e, i, u, ?)??? 51
[a, a??]高→低の発音。日本語では大変な仕事を終えた時に「ふぅ、終わった…」という時の「ふぅ」の発音に近い。高い音から一気に低い音に持っていく。
第一声のみ段位声調で、のこりは曲線声調である。このように、両者を用いるものを複合声調という。また、前後の音節の影響を受けて声調が変化する場合があり、例えば、第三声が連続する場合に、最後の一つ以外は第二声に変化する。このとき声調符号は変化しないので注意が必要である。例えば「こんにちは」を意味する「?好」は両方とも第三声なので、前の「?」が第二声に変化する。また、普通話の場合は「軽声」という前の発音の勢いで軽く添えるだけの発音もある。軽声は普通話のピンインでは表記しないが、注音符号では「・」で表される。
唐代などの中古中国語の声調は平声・上声・去声・入声(略して平上去入)の四声である。発音は違いがあるが一般的に現代中国語(普通話)との対応関係はだいたい平声→第1声(陰平)、第2声(陽平)、上声→第3声、去声→第4声であり(例外もあり)、入声は語末に無開放閉鎖音の [p?]、[t?]、[k?]をもつ声調であるが、普通話では失われてそれぞれに分布している。普通話以外の方言の対応については四声を参照。
現在の日本語の歌謡曲では声調の高低とメロディーの高低の関係は余り重視されていないが、童謡や唱歌では声調がメロディーに大きく反映されていることが多い。
中国語(普通話)の歌でも、メロディーに歌詞をつける際に声調は余り重視されない。これに対して、中国南部の方言である広東語(例えば香港の歌謡曲)やベトナム語など、調類が比較的多い言葉では、調値の高低に合わせて作曲されるか、作曲された音階に合わせて歌詞をつける際に、調値が近い語が選ばれる。高低が合っていないと、別の意味に理解される可能性もあるので、作詞者・作曲者は声調に対して十分な知識を持っていなければならない。普通話と広東語では、調類が同じでも、調値やパターンは異なるので、普通話の歌詞を広東語読みにしても、メロディーには合わないのが普通である。 カテゴリ: 音韻論 | 中国音韻学 | 声調言語 | 中国語
更新日時:2008年7月3日(木)15:46
取得日時:2008/10/09 04:28