主な例として、『こどものおもちゃ』等に声をあてていた小田靜枝が有名である。また、元はラジオパーソナリティとしてデビューし、その後声優としても本格的に活動するようになった小森まなみのようなケースもある。
主な例として、『頭文字D』のレースシーン監修等も行った縁で声をあてた土屋圭市、『こてんこてんこ』の妖精アイちゃん役の福原愛など。『Di Gi Charat 星の旅』で王様(=でじこのパパ)役を務めた藤田和之は、IWGPヘビー級王者(当時)の声の出演として話題となった。
アニメ制作に関係している各放送局(在京キー局・在阪局など)の局アナウンサーがTVアニメや劇場版アニメにゲストで声をあてることがある。
大抵はニュースキャスターやリポーターなど本職に近い役(または本人役)になるが、オリジナルキャラで登場することもある。主な例として『ドラえもん』出木杉英才役のテレビ朝日萩野志保子アナ(準レギュラー担当)、『犬夜叉』の日本テレビ大神いずみアナ(当時。現フリー。準レギュラー担当)、劇場版『ワンピース』のフジテレビ笠井信輔アナ、劇場版『それいけ!アンパンマン』の日本テレビ藤井恒久アナ、劇場版『ふたりはプリキュア』のABC(当時、現フリー)赤江珠緒アナなど多数。最近ではフジテレビで制作された単発アニメ「ミヨリの森」で複数のフジテレビアナウンサーが声優で登場している。
また、ラジオ局もいわゆる「アニラジ」番組のパーソナリティを担当しているアナウンサーが声優として登場することもある。こちらはコンビを組む声優繋がりが多いが、ゲスト繋がりやスポンサー繋がりという場合もある。代表例は文化放送の長谷川のび太アナウンサー(「犬夜叉」「いぬかみっ!」など)、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサー(「機動戦士ガンダムSEED」「もやしもん」など)などが挙げられる。
その他、アナウンサーから声優に転じた河内孝博(元北陸放送)、逆に声優からアナウンサーに転じた藁谷麻美(テレビユー福島契約→テレビ大阪契約)の例もある。
最近では声優の仕事は多岐に渡り、声あて・吹き替えだけでなく、CDを発売したり写真集を出版したり、携帯電話の着声を提供する者もいる。また、自分がパーソナリティを務めるラジオ番組(アニラジ)を持つ場合も多い。このような幅広い活動を行う声優は俗にアイドル声優と呼ばれている。
ただしこれはあくまで俗称であるため明確な定義はなく、声優自身が「自分はアイドル声優だ」と自称しているわけでもない。またアイドル的な活動の度合いも、「歌手活動を多く行っている者」「本人名義での歌手活動はほとんど行わないが、アニメ・ゲームの声あてやラジオのパーソナリティを多く行っている者」「主に声優専門誌のグラビアによく登場している者」など様々である。このためアイドル声優とそうでない声優を明確に区別することは難しい。
このアイドル声優というのは、『タッチ』や『らんま1/2』のヒロイン役を務めた日高のり子と、同じく『らんま1/2』に声をあてた林原めぐみが先駆けとなり、その他、國府田マリ子、椎名へきるなどの活躍で1990年代中期からブームに火がつき、現在に至る。
ちなみに、女性声優がアイドル声優と称される例はよくあるが、男性声優がアイドル声優と称される例はほとんどない。
現代の声優には、演技力のほか、ルックスの良さや歌唱力、声優自身が独特のキャラクターを持つことなど、様々な能力が求められるようになっている。とりわけアイドル声優の場合は演技力よりもスタイル、ルックスの方を重視されることが多く、また最近は一部の事務所の養成所で「声優はエンタテインメント」と銘打って、アニメ関連メディアへの露出を積極的に行う例も出ている。野川さくらなどを擁する事務所であるラムズの社長が「アイドル声優にとって重要なのはルックス、そしてトークのうまさであり、演技だけうまくてもデビュー出来ない」とインタビューで述べたことがある[27]。
また、最近ではメディアミックス展開の一環としてアニメ番組関連のインターネットラジオなども多く制作され、聴取数アップのためにもアイドル声優は特に出演を多く求められる傾向があることから、これら音声媒体向けのトーク術もアイドル声優として成功するために要求される重要なスキルの一つになっている。ただし、インターネットラジオのトーク中の出来事などが元で、アイドル声優としてのキャラクター性が変わってしまったり、個性派声優にも通じるタレント要素が付いてしまう者も見られている[28]。
アイドル声優には『夢の国の住人』『永遠のXX歳』などを自称し、生年を全く公表しない者も珍しくはない。雑誌などで広範に年齢を明らかにすることについては事実上のタブーとしているという者も多い[29]。ただし、これはアイドル声優に限ったことでなく、ベテラン声優の中にも声優がアニメなどを通じて「子供達に夢を与える仕事」であることを重視して、年齢の公表がキャラクターのイメージを壊すことを危惧する考え方が根強く、プロダクションサイドとしても顔出しをする仕事ではなく演じるのが声のみという利点が、年齢を公表することにより失われることもあり、声優業界全般に年齢を伏せたがる傾向がある。もっとも、最近の声優はアニメでの声だけではなく、アニメ関連のイベントのトークショーや、インターネットラジオなどへの出演も多いことから、そのような場で年齢を連想させるような言葉[30]をうっかり漏らしてしまい、これにより年齢が明らかとなるケースも見られる。
当然ではあるが、アイドル声優としていつまでも活動できる訳はなく、年齢を重ねればアイドル声優路線の脱却が必要になる。また、声優本人や所属事務所にとっても、アイドル路線から実力派路線へのイメージチェンジが重要な課題になることも多い。一般の芸能アイドルが20代に入ると古株と言われるのに対して、アイドル声優は30歳前後でもまだ通用する点などから前者よりは長いという説もあるが、養成所出身者の場合にはデビュー自体が20代に入ってからになってしまうので一概に長いとは言えないという反論もある。