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バーチャルアイドル

本来、声優の多くは裏方の形で、その姿を表に出さないものとされ、その関係もあって容姿はあまり考慮されないといった事情があった。しかしアイドル声優などのように、メディア露出が可能な声優が多く出る一方で、容姿には魅力的要素にかけるが、その喋り方や声楽の面で、多くのファンを獲得する声優も少なくない。

そのような事情もあり、アニメ作品(または近年のコンピュータゲーム)では架空のキャラクターがベテラン声優の声をあてられることで、愛好者筋に注目されるアイドルとして、実在のアイドルに匹敵する人気を博す場合もある。キャラクターグッズや関連商品の販売も含めて、そのような「声優込みで完成されたアイドル像」を形成している場合には、極めて高い商品価値を持つといえる。実際に、アニメソングやゲーム音楽の域を出ないながら、オリコンチャート入りを果たした声優の仕事も存在する。また、声優のおみむらまゆこは旧名の麻績村まゆ子時代に実体を持たないバーチャルアイドル声優として登場していたが途中から路線変更で普通のアイドル声優となった。

しかしアニメ作品が、マニアや一部愛好者、あるいはおたくの好むもの…という風潮も残っており、マイナーアイドルの域を脱せない部分があるのも事実である。そこで架空の、理想的な容姿を持つキャラクター像を3次元コンピュータグラフィックスなどで生成し、これにベテラン声優が声をあてて、理想的なアイドル像を合成しようという動きも見られる。ホリプロのような芸能事務所でも、1990年代中頃より、この方面を模索している。

これらはバーチャルアイドルと呼ばれ、現行ではビジュアル面に特化したグラビアアイドル的な活動を見せるキャラクターも少なくない一方、声優とセットでコンピュータゲームやテレビCMといった一連の映像作品に登場する動きも見られる。

この方向性はまだ技術進歩の余地があり、現状では未知数な部分もあるが、将来的にはSF作品の上では予測されているような、あるいは現行に於いてコンピュータアニメーション映画を更に進歩させた形で、実写映像と見紛うばかりのコンピュータ画面上で活躍する、歌手俳優としてのキャラクターになることも期待されている。

この分野では、2007年8月31日クリプトン・フューチャー・メディアからキャラクター・ボーカル・シリーズ01として発売された『初音ミク』が、現代用語の基礎知識に収録される[35]など、近年特に注目を集めている。

このソフトは、ヤマハの開発した音声合成エンジン『VOCALOID 2』を採用し、藤田咲が声を担当したバーチャルアイドルである初音ミクがユーザーの作成した歌を歌うというもので、自然な歌声を再現できることから人気を集め、DTMソフトとしては異例の販売数となっている[36]

また、市販ソフトの歌手として単独でイメージソングを歌う[37]、シングル曲のコーラスとして起用される[38]など、実際の声優と同様の仕事を行うことも予定されている。


声優と芸能界

アニメファン・声優ファンは、歌手やタレントのことを声優と区別して「芸能人」と呼ぶことが多い。声優も芸能人に含まれるのだが、声優は演劇から派生した職業であり、アニメ・映画の吹き替え中心で独自の発展を遂げたことが区別される理由だと考えられる。

歌手やタレントは知名度を期待されてアニメや吹き替えで重要な役の声優に起用されることがある(大抵はテレビ局や所属事務所の一方的な話題作りや宣伝行為で起用することが多い)が、演技がかみ合わないことが多いため、実際に声の出演の訓練を受けキャリアを積んだ俳優・声優が軽視されていると批判する意見が多い。特にスタジオジブリ制作のアニメ作品は日本映画トップクラスの観客動員数を誇るだけに、歌手やタレントの声優起用が毎回批判の的になることが多い[39]


芸能界での声優の地位

ラジオが主要なメディアだったラジオ全盛期の声優はマイナーな存在でなくスターとも言える地位を得ていた[40][41]。しかし、テレビ放送が始まると、一般からは、存在が縁遠く一般の芸能人と同様の認知を得られることは本質的に困難な現状にある。声優のマスメディアへの露出が、声のみという本質的な理由によるもので、これをもって顔出しの仕事と比較して一段劣るとして、芸能界の中で声優の仕事を見下す風潮は、吹き替えが始まった1960年代から存在することが当時から活動する声優により証言されている。

1980年代半ばには、アイドル歌手出身の日高のり子テレビアニメタッチ』の浅倉南役の人気により芸能活動に再進出、1990年代初頭にテレビアニメ『ちびまる子ちゃん』の大ヒットによりTARAKOバラエティ番組の司会を務めるなどマスメディアへ多く露出した。1990年代後半?2000年代にはテレビアニメ『ポケットモンスター』の大ヒットでサトシ役の松本梨香がバラエティ番組やテレビコマーシャルに出演、太田真一郎が『料理の鉄人』にレポータとして出演、古田信幸小野坂昌也プロレス総合格闘技イベントのリング・アナウンサーを担当、2000年代には、脚本家の三谷幸喜に見出された山寺宏一がテレビドラマやバラエティ番組に幅広く出演するなど、声優としての活動を背景に一般の芸能活動をした例があるが、一般の芸能人らと同様に仕事をこなす声優は極めて稀である。声のみで演技をするために声優を志し、声優の仕事を斡旋する声優プロダクションに所属している者がタレント活動をしないことを以て、声優業界に対して見下す風潮は続いているとする意見が、声優ファンでありながら声優に声優業以外の活動をも望むファンの間には根強い。

声の専門職であるはずの声優が一般の芸能活動をすることをファンが望む一方で、知名度のある芸能人が声優業を単発的に行なうケースは数多く、専門職としての声優の真価が問われることになっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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