声優
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その他

企業内の教育ビデオへの出演及びそのナレーション、イベント司会、番号案内の録音されたメッセージ、デパートでの録音案内、出演作品関連あるいは自らの名義での各種イベント出演、アニメ情報番組での顔出しの司会やインタビュアー、プロレスや格闘技のリングアナウンサーなどを務めることもある。また、路線バスなど公共交通機関のアナウンス(自動放送)ではアナウンサーの声や合成音声がよく使われてきたが、最近では声優が吹き込んだものが使われることも多くなってきた。なおこれらの場合、声優の名前が公表されるか非公表となるかは企業の方針次第で異なってくる。

DTM製作用の音声合成エンジンのパソコンソフト『VOCALOID2』のキャラクター・ボーカル・シリーズでは、音楽関係者の起用がままならなかった事などから音声素材のサンプリングの人選に難航し、声優が起用されたものが結果的にヒット製品となった事から、これも現在では声優の仕事の領分として事実上認知されている面がある。

変わった所では、首都圏を中心とした公営競技場での選手紹介イベントやファンサービスイベントなどで、司会進行役として声優が起用されることが時折見られている。また、大井競馬場の『東京シティ競馬中継』では男性MC陣の一部として声優2名が長丁場の司会を務めている(レース実況は別に専門のアナウンサーが担当)。この公営競技関連の仕事は、場所が場所ゆえ、司会として名前が紹介されることがあったとしても、声優として来場者やテレビ中継の視聴者から意識されることがほとんどないという、声優にとってある意味では特異な仕事といえる。


プロダクションの役割と得意分野

プロダクション(事務所)は声優から事務手数料を徴収し、音響制作会社や放送局に対して、吹替、アニメ、CMなど得意分野ごとに配置されたマネージャーが営業活動や売り込みを行なう。音響製作会社からのオーディションの募集に応じて、適役と判断した自社の声優に連絡などもするのもマネージャーの役割である。プロデューサー音響監督との繋がりで、マネージャーが作品の演技事務を任せられ、主要な役以外のキャスティングを担当し、声優のスケジュール調整などの事務作業を行なう場合もある。声優の仕事は所属するプロダクションの得意分野に左右されることが多く、例えば有名な声優で、アニメを得意分野とするプロダクションに所属していればアニメの仕事はよくくるが、洋画海外ドラマ吹き替えナレーション・CMなどの得意分野以外の仕事はあまりこないというケースがよくある。

プロダクションの得意分野を挙げると、

アニメ・ラジオ[3]アーツビジョンアイムエンタープライズ

吹き替え・ボイスオーバーぷろだくしょんバオバブマウスプロモーション劇団文学座青年座演劇集団「円」劇団昴テアトル・エコーなど)。

ナレーション・CMは青二プロダクション大沢事務所シグマ・セブン

NHK製作番組(主にドキュメンタリー特集での外国人インタビューでの吹き替え)は81プロデュース

駅アナウンスでは俳協

特撮テレビドラマでの着ぐるみのキャラクターなどの吹き替えは青二プロダクション、81プロデュース、俳協、テアトル・エコー。

とされている。子役声優の場合、有名児童劇団からの起用が多く、特に劇団ひまわりから起用されることが比較的多い。

また、前述の81プロデュースとNHKのほかにも特定の製作会社とのコネクションを持ったプロダクションも少なくない。例を挙げると、青二プロダクションと東映アニメーションネルケプランニングY・M・O)と日本アドシステムズ(NAS)など。


俳優と声優

声優とはもともとラジオドラマに出演する放送劇団に所属する者を指した言葉である。それがテレビ時代になって、新劇系の俳優がユニット出演という形で吹替の仕事をアルバイトでするようになったため、自らを役者だと自負している年配の新劇系出身者の中には声優という言葉で呼ばれることに不本意だとして嫌がる者もいる。例えば、ベテランの大塚周夫は、声優と俳優と区別して声優と呼ばれることに強い難色を示しており[4][5]、同様のことは納谷悟朗井上真樹夫[6]野沢那智神谷明[7]らが述べている。

その一方で、ラジオの仕事からキャリアをスタートした放送劇団出身の中には高橋和枝のように声優と呼ばれることに抵抗がない者もおり[8]若山弦蔵のように舞台に立ったことがなく、声の演技を専門にして来た者もいる。若山は、吹替時代になってから参入した新劇の俳優の多くが片手間で声の仕事をやっており、それが腹立たしかったと、声の仕事を本職としていた放送劇団出身者との意識の違いを語っている[9]

日本で声優の専業化が進んだ理由は、第一にラジオドラマ全盛期にNHK民放が自前の放送劇団(NHK東京放送劇団など)を組織して専門職を育成したこと、第二にテレビの普及期はソフト不足のため海外製映画、海外ドラマが大量に放送されて声優による吹替の需要が増大したこと、第三にアニメブームにより最初から声優専門の演技者を志望する者が増えたためだと考えられる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen