地理
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高等学校地理A・B

地理Aは2単位・Bは4単位で履修できる内容となっているが、現在は「地理歴史科」の中で選択科目となっている。世界史が必修となっており、地理は日本史との選択になる。日本史に比べ負担が少ないという見方から、特に国公立大学への進学を希望する理系の生徒が地理を選ぶ傾向にある。学校によっては開講されていないケースもあり、文部科学省の定める学習指導要領の中に記述されている「我が国及び世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色についての理解と認識を深め,国際社会に主体的に生きる民主的,平和的な国家・社会の一員として必要な自覚と資質を養う。」という地理歴史科の目標が遵守されていないことが、課題となっている。

地理Aは、(1)現代世界の特色と地理的技能、(2)地域性を踏まえてとらえる現代世界の課題、(3)地球的課題の地理的考察を大きな内容の柱としている。(1)は、地図や時差、資料収集、地域調査といった技能の習得と、国家間の結びつきを通信や人・物の移動に着目して捉えさせることを目標にしている。(2)は、いわゆる地誌学習を主体とした項目で、世界の諸地域および近隣諸国の生活・文化の特色、特色を理解するための地理的な方法論を理解させることを目標としている。また、各地域のおおまかな歴史にも触れて世界史と関連させて学習するケースもみられる。ただし、近隣諸国(教科書会社によって事例として取り上げる国・地域は違うが、ロシア、東アジア、東南アジア諸国をさし、中央アジアは含まれない)については、単なる地誌学習ではなく、事例として取り上げた国・地域と日本との間の共通性と異質性について、自然環境、社会・文化環境、経済環境など様々な観点から比較、考察することが求められている。(3)では、環境問題、資源・エネルギー問題、人口問題、食料問題、居住・都市問題について、(1)や(2)で学んだ事を踏まえて、地球的な視野から考察する。特に主題図を読み解く技能が求められている。

(1)の内容は、現代社会との重複があるという指摘(通信などの内容が現代社会の内容とほぼ同じで、サイバー地理学などの成果が反映されていない)や、地理学を専門で学んだ教師が少ない事による現場での指導力不足、ページの先頭に時差などの計算問題が来る事に対する生徒の学力不足との兼ね合いなどで、あまり教えられていない。意欲ある地理専門教師のいる学校では、巡検や野外調査が行われているが、「総合学習」と兼ねられる事も多い。しかし、現代社会は「公民科」の内容であり、地理は「地理歴史科」の科目である。現在の教科編成に問題があるともいえる。

地形・地誌・気候など、複雑な内容を多面的な角度から学ぶ。また、1割程度は自然地理学の内容が含まれており、2?3割は現代社会の内容、また世界史の内容も含まれており、そういった意味では特殊な科目といえる。そのため、歴史専門の教師にとっては自然地理の内容を正確に教える事は難しいのだが、地理専門の教師を養成する大学も少なくなっており、専門教師を適切に配置するための対策は急務と言える。

入試でも本当に地理なのかと思わせるような問題が出題されることは珍しくない。大航海時代の説明において「喜望峰」を答えさせる「歴史上の地図を使った」問題も有名大学で出題された。また、地理で受験できる大学が少ないことも、地理の履修率を低下させる要因になっている。

諸外国では、例えば台湾ではGIS(地理情報システム)の基礎を高等学校段階で必修で学ばせている。Web 2.0時代になり、電子国土Google Earthなど地図ベースのサービスも普及してきており、一般向けの地図帳も、ベストセラーとなっている。高校生の地名知識が低下している事も、日本地理学会などの調査で指摘されている。


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カテゴリ: 地理 | 学習科目 | 中等教育 | 世界地理関連のスタブ項目

更新日時:2008年8月24日(日)14:22
取得日時:2008/10/08 11:02


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki