地質学者は、岩石と、それらの成分による層への分類について研究した。別々の地層は、累層(あるいは層)と呼ばれ、これが地層分類の基本単元となる。そして、それぞれの層が広く露出していて研究に役立った地域や、街、川、山などから名前が付けられて「〜層」と名づけられる。例えば、カンブリア紀の生物化石が多数良好な状態で保存されていることで有名なバージェス頁岩は、暗い色で厚く、化石を産出する地層が、カナダのロッキー山脈にある、バージェス峠のそばで露出していたことから命名された。
ある層の中で岩相がわずかに違う場合、それらは部層に分けることができ、さらに最小単元となる単層、流堆積物などに細分されることもある。逆にいくつかの累層をまとめて層群と呼ぶ事が多く、より大きくまとめて超層群などと言うこともある。これらを最小単元から順に並べると以下のようになる。ただし、最初の3つはどれも単層であるが、溶岩流の層や流堆積物の層は顕著な特徴をもつため特に分けて名づけられることがある。
単層(Bed):地層としてはそれ以上区分できない最小単元。
溶岩(Lava):溶岩流などの単層(最小単元)。
流堆積物(Flow Deposit):火砕流などの堆積物による単層(最小単元)。
部層(Member):層をやや細分したもの。
層(Formation):地層の基本単元。累層とも言う。
亜層群(Subgroup):層群をいくつかの部分に分ける場合に使う。
層群(Group):複数の層を含むまとまり。
超層群(Supergroup):複数の層群を含むまとまり。
ある地質時代の地層をまとめて呼ぶ場合は、その時代の名前をもって〜界、〜系、〜統という(例:新生界、新第三系、中新統)。
地層を調べ、岩石の分布や、地質構造などを図に表したものを地質図という。地下における岩石の分布や地質構造を(通常は鉛直断面で)表したものを地質断面図という。また、地層の厚さや種類、特徴などを柱状に表したものを地質柱状図という。地質図を作成するときには、地層の走向と傾斜を調べる必要がある。そのために、クリノメーターと呼ばれる道具が使われる。これには、特殊な目盛のついた磁針と、水準器がついている。
関連項目
露頭
地質
断層、褶曲
堆積、堆積物、堆積岩
火成岩
ボーリング
流れ盤
参考文献
菅野三郎監修、奥村清編 『地学の調べ方』 コロナ社〈地学のガイドシリーズ0〉、1978年、ISBN 4-339-07500-0。
天野一男・秋山雅彦 『フィールドジオロジー入門』 日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会編、共立出版〈フィールドジオロジー1〉、2004年、ISBN 4-320-04681-1。
砕屑性堆積物研究会編 『堆積物の研究法-礫岩・砂岩・泥岩』 地学団体研究会<地学双書>、1983年
外部リンク
⇒日本地質学会-「トピックス」の「日本地質学会・地層命名の指針」が参考になる。
⇒地質図のホームページ - 地質調査総合センター
カテゴリ: 層序学 | 年代測定 | 地質調査
更新日時:2008年7月27日(日)06:36
取得日時:2008/08/26 23:59