1949年御殿場にあるYMCA東山荘で催された日米のキリスト教指導者による会議において、ICUの創設が正式に決定された。高松宮宣仁親王が設立準備委員会の名誉総裁に就任し、当時の日本銀行総裁である一万田尚登も大学設立のための募金運動に尽力した。またGHQ最高司令官を務めたダグラス・マッカーサーは、第二次世界大戦後の日本を取り巻く政治的・戦略的観点から国際基督教大学の設置に好意的であり、その成立過程に積極的に加わっていた。
こうして1953年、初代学長に湯浅八郎を迎え、国際基督教大学は開学した。このような背景から、アメリカに端を発するリベラルアーツ・カレッジの伝統と理念が、形を変えつつ今日まで受け継がれている。
開学当初から半世紀以上にわたりリベラルアーツ・カレッジとして、教養学部のみを置き、「平和」・「学術基礎」・「専門知識」を統合しながら、日英バイリンガリズムによる世界基準の「全人教育」を実践してきた。教養学部では知識の統合と専門分野を超えた交流の実現が図られていたが、2008年度に新カリキュラムを導入し、。開学50周年を迎えた2003年には、「行動するリベラルアーツ」が更なる目標として掲げられた。2005年には、米国リベラル教育学会のプログラム認証を受けた。
全学共通科目教育の一環として、語学教育に力が入れられている。4月入学生は、ELP(English Language Program)と呼ばれる一連のクラスを入学から約2年間にわたって履修する。その際にTOEFLのスコアによるクラス分けが行われる。ELPでは全て英語によって授業が行われ、高等教育の場で学ぶためのルールや思考方法、そして英語力を身に付けることが目標となる。9月入学生および留学生に対しては、JLP(Japanese Language Program)が用意されている。夏期には日本語教育のサマーコースも開講されており、毎年海外から100名以上の学生の参加がある。また大学の講義全体の約3分の1が英語で開講されており、英語圏のみに限らず世界各地から教授・講師が集められている。
2008年度に1学科体制の下、導入されたメジャー(専攻)組み合わせは日本国内では特徴的である。従前の専修分野に学科横断的専攻制度を統合し、「31のメジャー」とした。この中から、学生は単一メジャー、ダブルメジャー(二つの専攻)、メジャー・マイナー(主専攻・副専攻)の3種類の方法のうちいずれかでメジャーを履修することとなる。
また、留学制度が充実していることでも知られている。3年次以上の学生を対象とする交換留学は、現在21ヶ国60大学と協定が結ばれており、1学年約600名のうち100名近くがこの交換留学制度を利用して留学する。主な協定校としてはペンシルバニア大学、デューク大学、ジョージタウン大学、カリフォルニア大学各校、ノースカロライナ大学、LSE、エジンバラ大学、トロント大学などが挙げられる。英語圏以外では、高麗大学校、延世大学校、香港大学、タマサート大学、モスクワ国際関係大学などと提携がある。また先に挙げたELPの一環として、SEA(Study English Abroad)プログラムと呼ばれる夏期休暇期間の短期語学留学制度も1・2年生向けに設けられているほか、ケンブリッジ大学と提携した「イギリス文化プログラム」もある。
その他、GPA制度を用いた成績評価、年間3学期からなるターム制など様々な特色が見られる。
教職員は原則としてクリスチャンであることが求められているが、源了圓や奥平康弘などノンクリスチャンながら教鞭を執った例もある。
教養学部は開学から2007年度までは6つの学科(開学時に人文科学・社会科学・理学の3学科から始まり、後に語学・教育学・国際関係学の各学科が加わった)に分かれていたが、学科間の垣根はほとんど存在せず、知識の統合と専門分野を超えた交流の実現が図られていた。これは2008年度の1学科統合によりさらに促進された。
学部入学時と異なる分野への興味を持った学生向けには、3年次の転科制度や学科間専攻制度が用意されていた。これらは2008年度の1学科体制化・メジャー制導入により発展的解消された。
ICUのキャンパスは、中島飛行機三鷹研究所跡地の一部である。ICUのほか富士重工業の工場や野川公園などもこの跡地に存在する。大学の本館は、旧研究所の本館を改装したものである。このため旧研究所の内装も一部に残っており、その格調の高さで知られる。チャペル前に存在するロータリーも旧研究所の遺構である。
またキャンパスは学生数に比してかなり広大であり(東京ドーム13個分)、緑も豊富である。現在の野川公園も1970年代まで、国際基督教大学の牧場/ゴルフ場であった。野川公園と接する側の敷地の広大な部分において、あまり人が立ち入らない「生物学演習林」が広がっている。正門から中央ロータリーまでは、通称「滑走路」と呼ばれる600m程度の長大な直線道路(正式名称:マクリーン通り)が貫いている。この道路の両脇には染井吉野が林立しており、これが満開になるとあたかも桜のトンネルとなることから、大学近辺では桜の名所として知られている。大学内の各施設が互いに離れており、移動に時間がかかることから、キャンパスを移動するための自転車を持つ学生も少なくない。キャンパス内には3つの男子寮(第一、第二男子寮、およびカナダハウス)、4つの女子寮(第一、第二、第三、および第四女子寮)、1つの国際寮(グローバルハウス)を有している。また、一部の教員もキャンパス内に居住している。生徒が授業を受ける本館の前に、通称「ばか山」「あほ山」と呼ばれる、芝生のエリアがあり、生徒の憩いの場所となっている。
キャンパスの敷地内では発掘調査が行われており、石器や縄文土器などが出土されている。