右巻き(みぎまき)、左巻き(ひだりまき)とは、巻き方、正確には「巻きの方向が右か左か」を表わす。 しかし、この直観的な定義は、実際には曖昧さを含み、混乱の元となる場合もある。
この項では混乱を避ける事に留意しながら、先に一般的な場合について説明し、その後に実際の色々な巻きについて、その様子、言葉の用法などを述べる。
目次
1 表現
1.1 日本語
1.2 英語
2 巻き方一般について
2.1 渦巻き
2.2 螺旋
2.2.1 Z巻き、S巻き
2.2.2 「右巻き、左巻き」の混乱
2.2.3 右手、左手
2.3 混乱の原因
2.4 辞書による説明
2.5 螺旋の呼称のまとめ
3 具体例
3.1 巻貝
3.2 つる植物
3.3 ねじ
3.4 紐状のもの
3.5 DNA
3.6 サインポール
3.7 巴紋
3.8 つむじ
3.9 人物、性格
3.10 苗字
4 考察
5 関連項目
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巻きの方向を表わす語として、
Z撚り(ゼットより、Z縒りとも)、S撚り(エスより、S縒りとも)
Z巻き(ゼットまき、Z捲きとも)、S巻き(エスまき、S捲きとも)
右手(みぎて)、左手(ひだりて)、
右ねじ(みぎねじ)、左ねじ(ひだりねじ)
などがある。詳細は以下に解説する。「巻き」などの語句は省略される事もある。
「巻く」と「回る」はよく似ている。右/左巻きであるとも、また(反)時計回り、右、左回りとも思える場合もある。両方に取れる場合は、右巻きと時計回り(=右回り)、左巻きと反時計回り(=左回り)を、各々同義語とする事が多い。 この場合も、混乱を招く場合がある。
英語で、right-handed「右手(の、である)」、left-handed「左手(の、である)」は、学術的な分野では良く使われる。また、s twistと言えばS撚りまたはS巻き、z twistでZ撚り、Z巻きになる。螺旋の巻き方という性質を示す ⇒en:Helicityという言葉もあり、日本語に移したヘリシティーという言葉は自然科学分野で使われる。
主に植物用語として、語源的に各々右巻き、左巻きを意味するdextrorse、sinistrorseという語、および幾つかの派生語がある。dextrorseはS巻き、sinistroseはZ巻きを表わす約束だが、混乱し易いので、あまり使われず、小型の辞書には掲載されていない。なお、日本語の「右巻き」を直訳するとright-windingとなる。こういった表現は皆無ではないが、ほとんど目にしない。
右巻き、左巻きという区別が用いられる対象は、渦巻と螺旋の二種類がある。巻貝のように、見る方向によって、渦巻とも螺旋とも考えられるものもある。
「巻く」という語の与える意味合いには
収縮、収束、もしくは伸長、展開に、一定方向への回転や旋回を伴う事
一定の形状を持つ線状のもの、あるいは模様があり、線をたどる動作が1の意味で巻く事
がある。これ以外の意味を辞書で見つける事ができるが、この記事とは関係が無いので割愛する。
渦巻き(うずまき)は平面の中の巻きであり、二種類の巻き方がある。言葉で書くと、渦巻きを含む平面を正面に置いて、中心から外側に向かう際、
時計回りに見えるもの
反時計回りに見えるもの
がある。
多くの渦巻きは反対側からも見られるので、各々の渦の巻き方向を定義する際は、どちらから見るかを指定しなければいけない。以下に具体例を述べる時は、「上から見て、外側に向かう際、時計回りに見えるのを右巻きと呼ぶ慣例」などと書く。