巻貝の場合、とがった部分を上に向けて置き、上から眺めて向きを判断する。中心から外側に向かう様子を上から見て、時計回りの時、右巻きと呼ぶ習慣になっている。横から眺めると、Z巻きである。巻貝の多くは右巻きであると言われている。
他の記憶法として、次のようなものがある。巻貝の頂点を上に置き、横から眺める。穴を見える位置に置いた時、それが右なら右巻き、左なら左巻きとする、というものである。
つる植物 この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。アサガオの「つる」
つる植物の巻き付き方向は、通常右巻き、左巻きの語が用いられている。 しかし、Z巻きを右巻きと呼ぶ方法と、S巻きを右巻きと呼ぶ方法の両方が使われている。図鑑でこの語を見たら、図を見て確認することが望ましい。
昔はS巻きを右巻きと呼ぶ事があったが、最近はZ巻きを右巻きと呼ぶ事が多い。学際的、国際的に使われる右手という表現の「右」に合わせるため、というのが一つの理由である。
「右手、左手」に関して、次の事を注意しておく。わかりにくいと思ったら、無視しても良い。このページで説明をした定義は、他の分野で広く使われるものである。しかし、つる植物の世界では、(他の分野とは逆に)右巻きをS巻きと定義した時、記憶法として右手を使う場合がある。
また、「右手、左手」は矛盾なく定義された語だが、右手と言った時、相手が従来の右巻きと誤解する可能性もある。いずれにせよ、つる植物の巻き付き方向の名称で、曖昧さがなく、しかも広く受けいれられているものは、2006年5月の時点では無い。
マメ科のフジはS巻き(左手、左ねじ)だが、ヤマフジはZ巻き(右手、右ねじ)であり、この違いは種の同定する時の判別ポイントの一つとなる。
S巻きの植物の例
マツブサ科マツブサ、マメ科フジ・ナツフジ
Z巻きの植物の例
ツツラフジ科ツヅラフジ・コウモリカズラ・アオツヅラフジ、アケビ科アケビ・ミツバアケビ、マメ科ヤマフジ、ヒルガオ科アサガオ
他
キキョウ科ツルニンジン・バアソブ、タデ科ツルドクダミのように、同一個体が両方の巻きを取り得るものもある。また、ラン科のネジバナには「ひだりまき」という別名がある(実際にはその巻き方向は一定ではない)。
ねじの巻き方向は二種類あり、片方を右ねじ、もしくは単に右などと呼ぶ。 他方は左ねじあるいは逆ねじと呼ぶ。
右ねじとは、ねじ頭を手前に、螺旋部分を向こう側にした時、時計回りに回すと、奥に進む、すなわち締め付けられるものを言う。
ほとんどのねじは、右ねじであり、逆ねじは特殊な用途にのみ用いる。 右ねじが多いのは、右利きが多く、右手にねじ回しを持つと、右ねじは締める時に力が入り易いためである。
螺旋を表わすために、右ねじの語を使うことも多い。右ねじと同じ方向に巻くものが、右ねじである。 ねじは雄ねじと雌ねじがあるので、溝の形状に着目してZ巻き、S巻きと呼ぶより、こう考えた方が確実である。
糸、紐、ロープ、ワイヤーなどでは、細い単位を撚り合わせて、より太く、丈夫なものを作る事がきわめて多い。 これらに関しては、Z撚り、S撚り、またはZ巻き、S巻き、の名称が一般的に使われる。 天然の繊維を糸にするには撚りが必要であり、撚りの無い糸は無いからである。 「右巻き、左巻き」も目にするので、傾向として、
右巻き=右手=Z巻き
左巻き=左手=S巻き
であることを記しておく。
撚りの組合せは実用上重要である。撚りは戻ろうとする傾向を持つ為である。
たとえば、紐を編んでロープを作る際、各々の紐がS撚りならば、紐同士を編む時はZ巻きにするのが普通である。これをS撚りZ巻きと呼ぶ。ロープの編みの戻ろうとする方向と、紐の撚りの戻る方向が逆になるので、戻る事ができず、安定する為である。
S撚りS巻きやZ撚りZ巻きにも用途がある。たとえば洋ロウソクの芯で、燃え残りを防ぐ為に使われる。これは、撚りの戻りやすさを利用している。
三つ編みは、S巻きでもZ巻きでもない。また毛糸玉など、巻いてはいるが、どちらの巻き方とも言えないものもある。
DNAの二重螺旋を形状で分けると、最も多いB型の他に、AとZがある。 AとBは右手すなわちZ巻きで、Zは左手すなわちS巻きである。 Z-DNAのZは、英語でジグザグを意味するzig-zagから取られており、Z巻きではない。 実際、英語でZ-DNAのことをzig-zag DNAとも呼ぶ。
サインポール(理容店の看板)は、日本ではZ巻き(右手、右ねじ)が多い。