台湾映画
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1901年、台湾への映画導入以降、台湾の映画はいくつかのステージを通じて発展した。


1970年代まで

1901年から1937年にかけて、台湾の映画は日本統治時代を通じて日本映画から多大な影響を受けている。 この時期に日本映画の多くの慣例が台湾映画の制作者によって採用されている。 一例として日本のサイレント映画で重要な弁士は、台湾でもbenziの名前で採用されている。 この時期の著名な作品として"The Eyes of Buddha"(1922年)、"Whose Fault Is It"(1925年)などがある。 1937年に日中戦争が勃発すると、映画産業は活動を妨げられ、1945年まで実質的に作品を供給することができなかった。

台湾映画は1949年以降、国共内戦の終結に伴い中国国民党を支持する映画制作者が台湾へと渡った。 この時期に製作された映画は政府によって公認された中国官話によるものだった。 政府は、中国官話を公用語とすることで国家の統一を図ろうとし、その他の方言は制限されたため、台湾語などによる映画は徐々に減少していった。

1960年代は、台湾は近代化の入り口にいた。 政府は、経済・産業・教育の発展に重点を置き、1963年には中央電影公司(CMPC, Central Motion Picture Corporation)がメロドラマ"健康写実主義(Health Realism)"を売り出した。 この映画ジャンルは、社会経済構造が急速に変化する中で重要だと考えられていた、伝統的な道徳観を養うものとしてとらえられていた。 この時期には、伝統的なカンフー映画も恋愛メロドラマと同程度の人気を博していた。 Qiong Yaoはこの時期の映画の元となった恋愛小説の著者として特に有名である。

この時代の台湾映画は中華民国による検閲、プロパガンダと密接に関係している。


1982年以降

1980年代初期、台湾におけるホームビデオの普及は、映画(フィルム)鑑賞という行動を一般化させた。 しかし、台湾の映画産業界は高い娯楽性を有することで知られていた香港映画などの流入という深刻な問題に直面していた。 香港映画に対抗するため、CMPCは若いディレクターの育成に乗り出す。 楊徳昌、陶徳辰, 柯一正, 張毅の4人の若く優秀なディレクターによる1982年の映画『時の物語』(光陰的故事)は、台湾映画の若返り、ニューウェーブの始まりとして知られている。

それまでの十数年来のメロドラマやカンフー映画とは対照的に、ニューウェーブ映画は台湾人を写実的で現実的、共感的な描写を特徴とする。 これらの映画は、台湾の都市部あるいは地方に住む人の真実の物語を描き出そうとし、しばしばイタリアの新写実主義運動の映画と比較される。 ニューウェーブ映画におけるリアリズムの追求は、革新的なストーリー構成によってさらに強化された。 例として、従来のクライマックスまでストーリーを構築する手法の放棄が挙げられる。 物語はむしろ実生活に基づいたペースで展開されるようになるのである。

実生活を率直に描写するため、ニューウェーブ映画ではこの時代に台湾社会が直面していた重要な課題を克明に調査している。 例えば、侯孝賢は『悲情城市』で、日本統治時代後、中国大陸から移住してきた外省人本省人の緊張を描いている。 また、楊徳昌は『幼なじみ/タイペイストーリー』(青梅竹馬、1985年)、『エドワード・ヤンの恋愛時代』(1994年)で1980年代と1990年代の都市部の若者たちが感じている伝統的な価値観と現代的な実利主義との葛藤を表している。 このことによって、この時代の映画は、近現代の台湾の社会経済・政治構造を表した年代記として捉えることができる。

この時代の台湾映画については、台湾ニューシネマも参照のこと。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki